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　香港のテレビクルーが東北地方を訪れ、4月17日からテレビ番組の撮影を行っている。東北観光推進機構と国土交通省東北運輸局がクルーを招へいした。桜をメーンに、東北の温泉やグルメ、ショッピングを取り上げた番組を制作、香港で放映してもらう宣伝事業の一環。人気女性俳優の出演する番組を放映することで、東北の知名度向上と香港からの観光客増大を図る。

　撮影は17日に宮城・鳴子温泉でスタートした。クルーは、今回リポーターに起用された香港の人気女性俳優、ニキ・チョウ(周麗淇)さんがこけし館で絵つけを体験する様子や山形県でのさくらんぼのもぎ取りの様子を撮影した。また話題の映画「おくりびと」のロケ地でも撮影を行った。

　取材クルーは5月4日までの期間、岩手、秋田、青森、福島、新潟の各県を順に訪れ、時代劇鑑賞の様子や桜の風景などを撮影する予定。

　同機構が香港向けの観光番組による宣伝事業を行うのは今回で4回目。ビジット・ジャパン・キャンペーン地方連携事業の一環として行っている。今回は女性をメーンターゲットに想定し、東北の春をテーマに温泉やグルメのほか、健康や美容に関する内容を取り上げてもらう。

　今後撮影した映像を元にドラマ風にストーリーをつけた30分番組5〜6本を製作し、香港の主力地上波放送局TVB(電視廣播有限公司)で今年度中に放映する予定だ。

　ツーリズムマーケティングのサードエイジスタイルは5月15日、訪日個人旅行マーケットの開拓のためのセミナーを東京で開く。対象は観光業の従事者。

　プログラムは、サードエイジスタイルの久留一郎代表取締役によるイントロダクション「なぜ、いま中国・香港・台湾、訪日個人旅行マーケットなのか」。デフレスパイラルに入った日本の観光業を再生するには、質量ともに集客の見込める中国、香港、台湾へのアプローチが必要と説く。

　このほか、クオンタムリープの小寺圭エグゼクティブ・アドバイザーによる「中国・体験的マーケット論」、レインボウパプリシングの川端祥司代表取締役による「メディアから見た中国・香港・台湾　訪日個人旅行の可能性」の各講演を行う。

　会場は東京都中央区のTKP東京駅ビジネスセンター。受講料は2万円。定員は30人。

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