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トラベル ■WEB増刊号《2009年5月9日(土)発行》
JTB、08年度宿泊販売は0.5%増
JTBの08年度(08年4月〜09年3月)の宿泊販売は3650億円となる見込み。厳しい経済環境のなかにもかかわらず前年実績を0.5%上回ったものの、目標の3750億円には100億円も届かなかった。これまで大きく掲げていた09年度の4千億円という販売目標は、下方修正をし、再度、3750億円に挑む。
前半は目標を達成するペースで推移していたが、景気悪化の影響を受け11月から前年割れ。日比野健JTB常務取締役旅行マーケティング戦略部長は「エースは前年をオーバーしたが、インバウンドが前年の絶好調と打ってかわって後半に大失速、終わってみれば前年を割れた。インターネット販売も出張旅行が大幅に減って苦戦し、目標に大幅未達だった」と悔しさにじませた。
エースを含む個人・グループは前年対比1.2%増の2274億円、団体は3.6%減の716億円の見込み。目標160億円のインバウンドが4.6%減の130億円、750億円のインターネット販売が5.2%増の530億円と、“伸びしろ”と考えていた部分に誤算が生じた。
09年度の目標3750億円は08年度対比2.7%増の数字。インバウンドとインターネット販売も目標も、23.1%増の160億円、41.5%増の750億円とそれぞれ据え置いている。
JR6社、6月から横浜DC開催
JRグループ6社は4月24日、6月1日から8月末まで「横浜・神奈川デスティネーションキャンペーン(DC)」を実施すると発表した。毎年定例で行われている京都市を除くと、都市型では初のDCとなる。同時期に開催される「開国博Y150」などのイベントを活用し「国内はもとより、海外観光客へもアピールする」と意気込む。
開催エリアは横浜市を中心に、川崎、鎌倉、横須賀、藤沢の各市と箱根町まで。「ストーリーがはじまる。ヨコハマ」をキャッチコピーに、新たな魅力を発掘し発信する。
スペシャルイベントでは、6月の本番に先駆けて4月28日から「ヨコハマまち歩き150」をスタート。夜景や中華街、芸術など横浜の魅力をテーマ別に分け、ボランティアガイドの解説付きでまち案内する。参加費は1人500円。
また京都や鎌倉から移築された重要文化財の建造物10棟などがある指定名勝「三渓園」の全棟特別公開やイベントガイドブック作成などを行う。
「洋上から皆既日食を」ゆたか倶楽部がクルーズツアー
クルーズのゆたか倶楽部は今世紀最大の皆既日食を洋上から観測するツアーを企画、募集を開始した。陸地で見るのとはひと味違うことをアピールし、集客につなげる。
「神秘の天体と皆既日食ツアー」はダイヤモンドフェリーが運航する「さんふらわ きりしま」を一部チャーターし、7月21〜23日の2泊3日で実施する。大阪南港からトカラ列島の中之島沖に向かい、約6分の天体ショーに臨む。
「トカラ各島は受け入れ可能な入島者に限界があり、これからの観測ツアーへの参加は困難な状況」(同社)とし、洋上ツアーへの参加を呼びかけている。旅行代金は大人1人8万8千円から。募集定員は350人。
スカイマークが不況対策キャンペーン
スカイマークは8日から、羽田~神戸線の大人普通運賃を片道9800円に引き下げた。「不況対策キャンペーン」と同社。6月30日までの期間限定。
現行運賃は、月〜金曜が1万1500円、金〜日曜が1万2千円だが、期間中はすべて9800円とする。
「3連泊で夕食1回無料」、日本旅行が新しい宿泊商品
日本旅行は4月24日、国内パッケージ旅行「赤い風船」の今年夏休み商品を発売した。日本旅行業協会(JATA)主催の「もう一泊、もう一度」国内宿泊プレゼントキャンペーンを意識した取り組みとして、3連泊すると夕食1回分が無料サービスになる新規の連泊企画を展開。このほか早期申し込み割引やファミリー商品の強化を図った。
早期申し込み割引は、北海道、沖縄、九州方面では60日前または45日前まで、近郊では22日前までの申し込みで行う。北海道4日間ステイでは最大7500円割引。東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテル宿泊では、45日前までの申し込みで、2連泊すると最大8千円割引になる。
ファミリー商品は人気キャラクターのハローキティをパンフレットの表紙に起用。「節約ファミリーにやさしい」をキーワードに、未就学児の夕食無料や1日千円レンタカーなど、新規の企画を設定した。
このほか横浜市で開催の「横浜開国博Y150」の専用商品を全国8エリアから造成。9月の大型連休に向けたファミリー向け商品も設定する。
同社ではインターネット販売システムをリニューアルし、フルセット型、添乗員付きなど、ほぼすべての商品をオンライン販売できるようになったことに合わせて、ネット掲載商品も前年比約140%と大幅に拡大した。
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