和歌山県立医科大学(和歌山市)は7月2、3日の2日間、「観光医療指導師・観光健康指導士第5回認定講習会」を開講する。開催場所は同大学の生涯研修・地域医療支援センター。旅行に伴う健康障害や緊急対応の知識と実技を2日間かけて学ぶ。各講義は同大学の教授、講師陣が担当。
「観光医療指導師」と「観光健康指導士」は同大学独自の認定。講習会1日目は観光医学、健康管理概論、感染症、飛行機内などで起こりやすい病気、旅行先での病気への対応についての講義と筆記試験。2日目は、アメリカ心臓協会認定「ハート・セイバーAEDコース」の実技講習が行われる。「ハート・セイバーAEDコース」は、海外22カ国で使用可能な、医療関係者や介護福祉関係者、スポーツインストラクターなどプロに活用されている資格。
合格者には認定証が交付される。5年ごとの更新講習受講が必要になる。受講対象者は、観光医療指導師が、医師や看護師などの医療系国家資格保有者。観光健康指導士は観光事業者など。
定員は24人(申込先着順)。受講料は、一般2万5千円。学生1万7千円(テキスト代、講習費用、認定料含む)。試験に合格できない場合は認定料(一般5千円、学生2500円)は返金される。
同大学は06年に観光医学研究部門を全国で始めて開設し、医療の側面から観光振興、地域振興に貢献する事業を展開している。問い合わせは、同大学観光医学講座担当(TEL073・441・0796)まで。