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地域観光 ■第2515号《2009年5月23日(土)発行》  

沖縄県、夏の需要喚起へキャンペーン
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 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は14日、世界的な不況や円高に伴う観光客の急減を受け、沖縄観光特別対策事業として実施する「美ら夏 沖縄 元気!」キャンペーンをスタートさせた。夏季の旅行シーズンの需要喚起に向けて、国内外でプロモーションを強化する。

 沖縄観光のトップシーズンである夏場の集客確保に向けて全県一丸となって取り組む。キャンペーンの期間は10月まで。事業予算は約3億530万円。メーンターゲットを家族旅行に設定。国内外で誘客イベントを実施し、キャラバンを派遣するほか、メディアを活用したPR戦略も打ち出している。

 初の試みとして団体旅行への支援金なども実施する。対象経費はバス借り上げ費用、芸能アトラクションの派遣費用など。

 OCVBの沖縄観光情報サイト「真南風プラス」では、キャンペーンイベントの告知のほか、サイトアクセス者に対するプレゼントを4回にわたって実施する予定。旅行者参加型企画としてエッセイコンテストなども開催する。

 このほか、首都圏の高級レストラン(沖縄料理店以外)や「ぐるなび」と連携して、沖縄食材を用いたフェアを実施する。

 外国人旅行者の誘致については、中国最大の検索サイト「百度(バイドゥ)」にバナー広告などを掲載。また、6月18〜20日に開催される北京国際旅遊博覧会にも出展し、沖縄観光をアピールする。

 キャンペーンのキックオフイベントは16、17日に東京都江東区のららぽーと豊洲で開催した。



石川・山代温泉に総湯が8月オープン
総湯のイメージ

 石川県の山代温泉に8月2日、新たな共同浴場「総湯」がオープンする。総湯は、「湯の曲輪(がわ)」に面した「旧吉野屋旅館」の跡地に建設。老舗旅館だった旧吉野屋旅館の門を活用するなど街の景観との調和を図った。

 総湯は、昔、県内の旅館に内風呂がなかった時代の共同浴場のことで、同温泉地では総湯を囲むように旅館や商店が建ち並ぶ湯の曲輪という街並みが形成され、温泉の歴史や文化が育まれてきた。

 コンセプトは、「人にやさしい浴場施設」で市民や観光客が快適に利用できる設計。浴場は男女共に1階に配置し、高齢者などに利用しやすいようにした。明るく開放感のある浴室で、洗い場に全てシャワー付きカランを設置。浴客と観光客が利用できる休憩コーナーも併設した。

 8月2日にはオープニングイベントも実施する。また、2010年秋には、明治時代の総湯を復元した「古総湯」もオープンする。



地域商品券利用すれば、宿泊料3割引 長野・山ノ内町
 長野県の山ノ内町観光連盟(小根澤市左衛門会長)に加盟する旅館・ホテル24軒は6月1日から、町と町商工会が景気対策を目的に発行するプレミアム付き商品券を利用する宿泊客の宿泊料を3割引とする特別宿泊プランを提供することにした。

 山ノ内町と山ノ内町商工会では、町内事業所での商品やサービスへの利用の際、20%分がお得になるプレミアム付き商品券「やまのうチケット」の販売を5月17日から開始した。

 発行総額は、3600万円(うちプレミアム分は600万円)。町民、長野県民でなくても誰でも購入できる。1千円券を6枚セットにして5千円で販売。旅館・ホテルのほか、土産店、飲食店など町内の約130店舗で利用できる。有効期限は10月末まで。

 観光連盟加盟の旅館・ホテル24軒は、やまのうチケットの発行事業に協賛するとともに、連動する独自の特別割引プランで集客に努める。対象期間は6月1日から7月31日まで。やまのうチケットの利用者は、宿泊料が3割引に、日帰りの昼食代金は2割引になる。平日、休前日を問わずに割引の対象となるが、電話予約で事前にプランの申し込みが必要。他のプランとの併用はできない。

 やまのうチケットは、観光連盟ホームページの予約ページからメールで購入できる。販売期間は5月31日まで。販売数に到達次第締め切る。



「リボンの騎士」が観光大使に
10日、サファイア役が決定した

 兵庫県宝塚市は手塚治虫の人気漫画「リボンの騎士」の主人公サファイアを観光大使にしようと、サファイア役を決める公開選考会を10日、市立宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎)で行った。46人の応募者があり、1次選考を通過した6人の中から、県内在住の定藤博子さん(24)=芦屋市=と十河亜裕子さん(20)=宝塚市=の2人を選んだ。

 手塚治虫記念館開館15周年を契機に、同市が進めている「リボンの騎士プロジェクト」の一環。サファイアを市のイメージシンボルとして活用し、宝塚歌劇と手塚治虫記念館という全国的にも知名度の高い資源を有する同市の魅力をアピールしていこうというもの。

 公開選考会で披露された観光大使のコスチュームは、宝塚造形芸術大学の学生がデザインした。任期は2011年3月31日までの約2年間。今後は、宝塚市の観光PRや手塚治虫記念館のイベントなどで活躍する予定。



私流の地域振興策、余暇文化振興会が体験記など募集
 日本余暇文化振興会はこのほど、観光による地域振興の体験談や観光活性化事例などに関する体験記や論文などを募集すると発表した。創立35周年記念事業の一環。

 テーマは「これが私流地域振興(交流人口の拡大)」で、6月1日から9月15日まで募集する。最優秀作品(1点)には賞金20万円を贈る。問い合わせは同振興会、TEL03・5295・2033。

 選考委員長は同振興会理事で、元国交省事務次官の安富正文氏。委員には北大観光学高等研究センター長の石森秀三氏、全旅連会長の佐藤信幸氏らが名を連ねている。



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