全国の大学15校の観光系学部・学科・コースで学ぶ大学生118人が「日本学生観光連盟(学観連)」(入江麻衣子代表=立教大学観光学部3年)を結成した。20日、うち75人が集まり立教大学新座キャンパスで発足式を開いた。
15校は、立教大学、横浜商科大学、桜美林大学、川村学園女子大学、相模女子大学、帝京大学、富士常葉大学、淑徳大学、日本大学、富山国際大学、杏林大学、明海大学、大阪観光大学、玉川大学、立正大学。
3月7日に出した「日本学生観光連盟設立宣言」では、活動方針として(1)観光を学ぶ学生として知識・能力を高めるために、多くの観光系学生によるネットワークを構築し、多様な交流場面を創出し、相互の知識・経験の拡大を図る(2)学生ネットワークが観光業界とつながりを持つことで、学内では得られない実践的学びや経験を重ね、有為な観光人材となることを目指す(3)学生同士の交流による学びにとどまらず、研究者・観光行政・観光事業者と連携し、地域の観光振興や観光産業振興の支援などの社会貢献を行い、多くの観光課題にともに取り組み、解決していく機会を創出する(4)自ら学んだ知識と経験を生かして、観光の魅力と可能性を、今後の観光を担う青少年に向けて発信し、今後の観光の健全な発展のために貢献することを目指す──以上4点を掲げた。
学関連を応援する「サポーター」として、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)、国際機関・日本アセアンセンター、在日外国政府観光局協議会(ANTOR−JAPAN)、日本旅行業協会(JATA)の4団体が既に支援を表明している。
小金井美幸副代表(横浜商科大学3年)は発足式で「価値観の多様化などで旅行に行く若者が減っていると言われていますが、学観連の学生ネットワークで観光業界活性化のお手伝いをさせていただきたい」と力強く語った。
今後の活動は、高尾山フィールドワーク(9月)、観光事業関係者を招いての講演会・意見交換会(11月)、学観連総会・意見交換会(3月)などを予定している。
学観連の顧問には、桜美林大学の鈴木勝教授と横浜商科大学の宍戸学准教授が就いた。
学生が学観連に入会するには顧問教員をたてた上で団体登録をする必要がある。
▽連絡先
横浜商科大学 商学部 貿易・観光学科 宍戸学研究室内 日本学生観光連盟本部
E-mail:
gakukanren@yahoo.co.jp