福島県は11日、JR東京駅東側に同県の観光情報発信スペース「福島県八重洲観光交流館」を開いた。観光案内所や物販コーナーを備えた同県施設「ふくしま会館」(東京・上野)の閉鎖に伴い新設した。観光担当職員の常駐や大型テレビでの観光スポット紹介など観光情報発信機能を充実。県産品の販売や2地域居住情報の提供なども行い、同県の東京での情報発信拠点としていく。
交流館は東京都中央区の三徳八重洲ビル1階、広さは約80平方メートルのスペースに開設された。4人の職員が常駐。同県内59市町村のパンフレットをそろえた観光情報コーナーを設けたほか、会津漆器や同県の菓子「ままどおる」などの同県物産品約180品を展示、販売する。
東京駅や銀座に近いという立地の良さを生かし、首都圏でのPR活動のベースやイベント会場として各市町村に活用してもらいたい考えで、「交流館を運営する福島県観光物産交流協会が東京での情報発信のコーディネートにも対応する」(同県観光交流課)という。
オープン当日には佐藤雄平・福島県知事や同県出身で「あったかふくしま観光交流大使」でもある元宝塚歌劇団娘役トップスターの女優・白羽ゆりさん、同県内の温泉旅館の女将などが参加してのオープニングセレモニーを開催。佐藤知事は、「福島の県土は広大で、地域によって風土も文化もさまざま。交流館開設がより多くの方に福島に足を運んでいただくきっかけになれば」とあいさつした。
営業時間は午前10時〜午後9時。年末年始を除き年中無休。同県観光交流局によると、開館から最初の週末となった11、12日の来館者はそれぞれ1770人、1250人と順調だった。