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トラベル ■第2524号《2009年7月25日(土)発行》  

日本旅行、キティちゃんで販促
キティをあしらったバス

 日本旅行は国内企画「赤い風船」の今夏の家族向け商品「ファミパック」を、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」で販促する。沖縄の貸し切りバスをキティの絵柄で運行。北海道ではレンタカーとJRのフリーパスにキティの絵柄を採用する。

 「ファミパック沖縄」の「那覇ステイの夏休みコース」利用者に向けて、那覇市内ホテルから沖縄美ら海水族館などの観光地を周遊する「家族DEナツナツ号」を「キティちゃんバス」で運行する。その他コースの利用客はオプションで利用できる。運行期間は7月19日〜8月29日と9月20〜22日。

 「ファミパック北海道」では、キティの絵柄のレンタカーを1日先着5台で貸し出す。また、「うきうきサッポロステイ」の特典として、JRの札幌近郊区間が3日間乗り降り自由のフリーパスを発行。パスのデザインにキティを採用した。設定期間は7月1日〜9月28日。



はとバス、関西で初のバスツアー
 はとバスは18、19日、通天閣やなんばパークスなど大阪の名所を巡る「はとバス大阪・ミナミツアー」を実施した。はとバスが東京以外で観光ツアーを行うのは初めてで、「関西地区での認知度向上と東京に来た時に利用してもらうのが狙い」と言う。はとバスと南海電鉄のコラボ企画。はとバスのガイドが大阪を案内するため、南海電鉄が名所や見どころを伝授した。

 ツアーはミナミの名所12カ所を約20分で回る。東京の観光地と共通点のある場所を選び、設定。例えば、なんばパークスは六本木ヒルズ、通天閣は東京タワー、でんでんタウンは秋葉原といった具合で、「比較、対照しながら楽しんでいただいた」とはとバス。

 両日は南海電鉄難波駅で、はとバスのパンフレットやノベルティを配るキャンペーンも実施した。



ガチャピン&ムック、大阪でKNTをPR
KNT宣伝本部の部長を務める「ガチャピン&ムック」。
大阪のホテルの朝食会場で宿泊客と「名刺交換」を行った。特製名刺を手に家族連れもニコニコ

 夏休みに入って最初の連休となった20日、大阪・此花のホテル近鉄ユニバーサル・シティの朝食会場で、人気テレビキャラクターでKNT宣伝本部の部長でもある「ガチャピン&ムック」が宿泊客らと交流し、KNTをPRした。KNTの宿泊プラン利用者を対象とした特別イベント。朝食を楽しむ家族連れなど約70人を前に、ガチャピン&ムックがトークやパフォーマンスを繰り広げた。

 イベント用に特別に設けたKNT専用の朝食会場で家族連れや女性グループ、カップルなどが朝食を取るなか、ガチャピン&ムックが登場。テレビ番組でおなじみの曲「パタパタママ」に合わせ踊りを披露したほか、「名刺交換会」と称して特別に用意した名刺を宿泊客に手渡した。

 またガチャピン&ムックは、KNTがデスティネーションとして開発している米国・ロタ島の話題に触れたり、「KNTの旅行には楽しい企画がたくさん」とアピールしたりして、宣伝本部部長として同社の旅行商品をPRした。

 このほかイベントでは参加者全員にオリジナルドリンク「ガチャピンの素ムックの素」をプレゼントしたほか、ガチャピン&ムックをあしらったグッズが当たる抽選会を行った。

 イベントに参加した石川県の女性は、親戚ら7人で同ホテルに宿泊。「2カ月前に(旅行を)申し込んだ時には、ガチャピン、ムックが来ることは知らなかった。間近で触れ合うことができ、子どもたちにとって良い思い出になる」と話し、顔をほころばせていた。



JTB、旅館・ホテルの日帰りプランをウェブで販売
 JTBは18日、首都圏周辺の旅館・ホテルが提供する温泉入浴、食事、エステなど日帰りプランをウェブサイトで発売した。予約の間際化に対応するため、パソコンだけでなく携帯電話からのアクセスにも対応する。

 観光施設入場券や体験型プログラムなどを購入できる地域観光ウェブサイト「JTBウォレット」で取り扱いを始めた。商品名称は「日帰り旅館ホテルプラン」。09年度に約60軒の参画施設、約100のプランで3千万円の取扱額を目指す。

 10年度以降は対象地区を中部、近畿、九州にも広げる予定。



ウィラートラベル、高速バスにビジネスクラス

 高速ツアーバスを運行するウィラー・トラベルは17日、東京〜大阪間にビジネスクラスの高速バスの運行を開始した。通常40席配置できるスペースを16席でゆったり使う新車両を導入。ホテルの客室のようにくつろげる空間を演出し、「疲れる」「眠れない」などのイメージを払しょく。ビジネス需要の活性化を目指す。

 新車両の座席は3列の配置で、カーテンの仕切りにより個室のような空間がつくれる1列席の「ビジネスクラスコンフォート」6席と、隣の席との間をパーテーションで仕切れる2列席の「ビジネスクラス」10席の2タイプの座席がある。

 リクライニングシートは、背もたれが倒せるだけでなく、足をのせる部分がせり上がる仕様で快適に過ごせる。無線LANの搭載はもとより、ビジネスクラスコンフォートには座席ごとにテレビが設置されている。

 また、新車両バスは、ハイブリッド車(日野セレガハイブリッド)を使用しており、環境問題にも配慮している。

 ビジネスクラスバスは東京発と大阪発を毎日1便ずつ運航。いずれも午後10時ごろに各乗り場を出発し、午前7時ごろに目的地に到着。乗降場所は、東京では品川プリンスホテルなど、大阪ではホテルニューオータニ大阪などのホテルとし、“ドア・トゥ・ドア”の利便性を高めた。料金は8800〜1万800円。

 10月には、女性のビジネス需要に対応したツアーバスの運行もスタートさせる予定。



JAL、ホテルズドットコムと提携
 JALは16日、世界最大級のホテル予約サイト、Hotels.com(ホテルズドットコム、本社、米テキサス州、http://www.hotels.com)とホテル予約サービスで提携したと発表した。これによりJALの国内向けウェブサイト(http://www.jal.co.jp/)と海外向けウェブサイト(http://www.jal.com/)で、ホテルズドットコムが扱う世界10万軒以上のホテル予約が7月1日から可能になった。

 利用を促進するため、JALマイレージバンクの会員がJALのウェブサイトを通じてホテルズドットコムが取り扱うホテルを予約、宿泊した場合に、1件につき100マイルを付与する特典も始めた。

 ホテルズドットコムは世界最大のオンライン旅行会社、エクスペディアのグループ会社。全世界で50、アジア太平洋地区では各国言語で13のウェブサイトを運営している。日本向けサイトのアドレスはhttp://www.hotels.co.jp



主要旅行業62社5月実績

 観光庁が15日に発表した今年5月の主要旅行業62社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が4212億8267万円で前年同月比22.8%減だった。このうち国内旅行は同16.0%減の2788億5212万円、海外旅行は新型インフルエンザ流行などから同33.8%減の1373億6513万円。外国人旅行は同17.5%減の50億6541万円。

 国内旅行は7カ月連続で前年割れ。前年実績を超えたのは取り扱い57社中、エイチ・アイ・エス(同13.4%増)、クラブツーリズム(同0.9%増)など4社のみ。海外旅行は取り扱い60社中16社が前年の取扱額の半分にも満たなかった。

 旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が同12.3%減の1226億6523万円だった。内訳は、国内旅行が同7.0%減の725億2832万円、海外旅行が同19.1%減の498億4929万円、外国人旅行が同4.7%減の2億8762万円。取扱人数は同6.3%減の325万940人。内訳は、国内旅行が同5.9%減の293万5714人、海外旅行が同9.1%減の30万233人、外国人旅行が同20.8%減の1万4993人。



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