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地域観光 ■WEB増刊号《2009年9月26日(土)発行》
広島市、路面電車の都市サミット開催へ
広島市は10月30、31の両日、広島国際会議場で「LRT(次世代型路面電車)都市サミット広島2009」を開く。路面電車のLRT化に取り組んでいる11都市の首長が集まり、普及に向けた課題などを探る。
参加予定都市は札幌、富山、豊橋、京都、堺、松山、高知、長崎、熊本、鹿児島と広島。
初日は首長会議、俳優の関口知宏氏による記念講演が行われ、共同会見で「サミット宣言」を発表する。翌日は国内外のLRT化に関する事例や制度紹介の後、パネルディスカッションが予定されている。
サミット開催に合わせ、市内では10月30日から3日間、路面電車やLRTに親しめる関連イベントが実施される。
東北バス協、高速バス乗り放題パスを試験販売
東北域内のバス事業者でつくる東北バス協議会は12月から、東北運輸局、東北観光推進機構、東北経済連合会と共同で、東北6県内を走る高速バスで使える共通フリーパス「東北おトクパス」を試験的に販売する。広域観光振興のために重要度が増している高速バスをより利用しやすくするのが狙い。ニーズの把握や課題の洗い出しを通し、共通フリーパスの導入可能性を探る。
パスは利用開始日から3日間乗り放題。東北域内発着の高速バスと一部の都市間バス75路線で利用でき、販売価格は9千円。「域内の高速バス路線すべてと主要な都市間バス路線はほぼ網羅している」(東北運輸局交通企画課)。パスで乗車できるバスには、タコをモデルにしたキャラクターのステッカーを張り、利用者から分かりやすいようにした。
実証実験であることから、利用者全員にアンケート調査を行い、バスの利用実態や満足度についての情報を集める。また20人程度のモニターを対象としたアンケートも実施し、より詳しく利用実態を把握する。
また、東北地方は例年冬季間の観光客の入り込みが落ち込むことから、実証実験を行うことで交通利便性を高め、観光客数の拡大も図りたい考え。「できるだけ多くの人に使ってもらいたい」と交通企画課では期待する。
販売期間は11月から来年2月25日まで。12月から来年2月末まで利用できる。
販売場所は、東北圏内の主要高速バスきっぷ売り場のほか、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、トップツアー、名鉄観光の各支店とコンビニエンストアのローソン。
きょうと知恵博、10月10日から開幕
「京都 知恵と力の博覧会〜発信!京都の底ぢから〜」(きょうと知恵博)が京都府内で10月10日から12月20日まで開催される。主催は府や京都市、京都商工会議所などで構成される博覧会推進協議会。
キャッチフレーズは「魅せます!ほんまもんの京都」。観光需要の創造や環境との共生などのテーマで、1200年の歴史を持つ古都、京都の魅力をフォーラムやイベントで発信する。
イベントは、(1)ちえぶくろ(2)たくみ(3)ちくせき(4)もてなし(5)にぎわい――の5つのコンセプトに分かれ、主催イベント7つ、共催イベント700以上が展開される。
「ちえぶくろ」のイベントとして10月12日は、知恵博オープニング記念フォーラム「京の文化・産業観光フォーラム」が祇園甲部歌舞練場で開催される。観光庁の本保芳明長官やJR東海の須田寛相談役の講演のほか、「京のものづくりとおもてなし」をテーマとしたパネルディスカッションが行われる。
「にぎわい」のイベントとして、10月24、25日には「Oike Kamogawa 京彩フェスタ」が、御池通(京都市役所前広場〜堀川通)、と鴨川(御池大橋〜四条大橋間)の両会場で開催される。ふろしきの使い方教室や環境に配慮した次世代電気自動車の展示。芸妓や舞妓による舞の披露などが行われる。
博覧会に合わせ、ふろしきを持参すると商店街や協賛店で割引特典が受けられる「知恵博・ふろしきキャンペーン」も展開する。
東電、福島の観光振興に一役
福島県内の発電所がある町の観光振興を支援しようと、東京電力は9月4、5日、入場料無料の地域PRイベント「でんきのふるさと元気フェア@福島県浜通り」=写真=を東京国際フォーラムで開いた。
福島第1原子力発電所がある双葉町と大熊町、第2原子力発電所がある富岡町と楢葉町、広野火力発電所がある広野町の5町がブースを出展。地場産品の販売や観光案内パンフレットの配布などを行った。2日間で約8千人の来場者でにぎわった。
会場内特設の「FUKUSHIMA浜通り魅力発見ステージ」では、テレビユー福島の人気情報番組「浜通りウオッチング はまっち!」の出演者らによるクイズ大会や、料理研究家の福田芳子氏による「浜通りの食材・料理ショー」、双葉町「ふたばダルマ」の目入れ体験などを行った。
同イベントの企画、運営は電源地域振興センターが担当した。
長野県、旅行業者に来春夏の見どころ紹介
御柱祭での木遣の実演も行われた
長野県と信州・長野観光協会は17日、旅行会社らを対象にした旅行商品造成商談会を東京・平河町の都道府県会館で開いた。来年春と夏のみどころを案内したほか、諏訪の御柱祭、駒ケ根の光前寺御開帳、飯田のお練りまつりなど、7年に一度の開催を迎える行事を紹介した。今年の善光寺御開帳に続き、来年はデスティネーション(DC)キャンペーンも行われる長野県に旅行業界の注目が集まりそうだ。
当日は旅行会社など80人が出席。冒頭あいさつした信州・長野観光協会の両角良昭専務理事は、「DCを機に長野県を訪れた人に、もう一度行きたいと思われるようお迎えの準備を整えている」と強調した。
着地型商品では、農村体験を通じた地元農家との触れ合いや、日本みつばちの観察と試食、日本海の塩を運んだ「塩の道をたどるツアー」など「まだ知られていない信州の観光資源」をテーマに34市町村が148の旅行商品、体験プラン、モデルコースをそろえた。
来年実施される行事の1つ御柱祭は、諏訪大社の宝殿を7年に一度新築し、社殿の四隅にあるもみの大木を建て替える祭り。4月1日から6月15日まで行われる。有料桟敷席も用意する予定。
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