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地域観光 ■第2538号《2009年11月14日(土)発行》
広島、廿日市両市で連泊割引の実証実験
広島・宮島・岩国地域観光圏推進協議会は12月1日から、広島、廿日両市にある宿泊施設で、滞在型観光客の増加を目指し、連泊客の宿泊料金を割り引くサービスを始める。来年3月末まで実施し、効果を検証、本格導入を検討する。
広島市内の11施設と廿日市の10施設が実証実験に参加する。1泊朝食付きの場合は通常価格から2千円、1泊2食付きは3千円を割り引く。
例えば、1泊目は広島の1泊朝食付きのホテル(通常価格8千円)、2泊目は宮島で1泊2食付きの旅館(同1万2千円)を利用した場合、連泊プランだと1万5千円となる。
連泊プランを利用するには実験の受託事業者であるJTBの各支店や関連会社、提携販売店(974店舗)で宿泊を申し込む必要がある。JTBではホームページなどで情報を発信する一方、JTB協定旅館ホテル連盟広島支部がPRパンフレット「旅百話 ええじゃん広島の宿」を作り、配布する。
参加施設は次の通り。
世羅別館▽ホテルフレックス▽ANAクラウンプラザホテル広島▽ホテルニューヒロデン▽広島東急イン▽広島セントラルホテル▽ホテルグランヴィア広島▽オリエンタルホテル広島▽ホテルサンルート広島▽グランドプリンスホテル広島▽河鹿荘=以上広島市
宮島グランドホテル有もと▽宮島観光ホテル錦水別荘▽宮島シーサイドホテル▽宮島ホテルまこと▽聚景荘▽ホテルみや離宮▽岩惣旅館▽錦水館▽安芸グランドホテル▽湯の宿宮浜グランドホテル=以上廿日市
フェリーと高速道路会社が連携、九州からの関西旅行がお得
阪神高速道路会社、関西汽船、さんふらわあトラベルの共同企画により、九州から関西を訪れるドライブ旅行者にお得なプランが販売されている。別府〜大阪間のカーフェリーを利用して大阪に宿泊する旅行商品に申し込むと、オプションで阪神高速の乗り放題パスが利用できる。10月30日出発分からスタートし、来年3月末まで。
3社の共同企画は、観光庁が今年3月、事業者や地域など幅広い観光関係者に呼びかけて設置した「国内観光旅行の振興に関する連絡会議」をきっかけに実現した。
さんふらわあトラベルが阪神〜別府航路の100周年記念の期間限定商品として、フェリーを利用した「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を満喫・大阪宿泊プラン」を特別価格で発売。この商品の参加者だけに阪神高速道路会社が阪神高速(大阪府、兵庫県内)の通行料金が終日1200円で乗り放題となるパスを提供する。パスは、ETC搭載の乗用車が対象。
旅行代金には、別府〜大阪間のフェリー往復運賃(乗用航送運賃含む)、指定ホテルの宿泊料(1泊朝食付き)、USJのスタジオパス1日券が含まれる。乗用車1台で大人3人1室利用の場合、料金は1人当たり2万5千円から。別途、阪神高速乗り放題パスの料金。乗り放題パスの利用には、インターネットを通じた事前の登録が必要になる。
阪神高速道路・営業部営業企画課の原広行課長代理は「3社が協力してうまく連携できた。カーフェリーの利用促進、高速道路を生かした関西圏の観光活性化につながれば」と期待している。
神戸ルミナリエ、12月3日から開催
第15回「神戸ルミナリエ」が12月3〜14日に開催される。主催は兵庫県、神戸市、神戸商工会議所、ひょうごツーリズム協会、神戸国際観光コンベンション協会、FeelKOBE観光推進協議会などで構成する神戸ルミナリエ組織委員会。今年の作品テーマは「光の抱擁」。神戸の街が美しいイルミネーションで彩られる。
アートディレクターのヴァレリオ・フェスティ氏と作品プロデューサーの今岡寛和氏は作品テーマについて「光の闇に放たれた無数のきらめき。まばゆい光の反射のなかに、人々が映し出され、都市の変容が始まる。優しい光の抱擁は、時を超えた過去と未来の記憶」としている。
会場は、旧外国人居留地と東遊園地(神戸市中央区)。点灯時間は月〜木曜日が午後6時〜午後9時30分、金曜日が午後6時〜午後10時、土曜日が午後5時30分〜午後10時、日曜日が午後5時30分〜9時30分。
神戸ルミナリエは、阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂とともに、都市の復興と再生への希望を託し、大震災が発生した95年12月に初めて開催。毎年数百万人の来場者が訪れている。
また、神戸ルミナリエは、企業協賛金や市民、来場者からの募金などで運営されており、開催資金確保のため、今年も来場者に「1人100円募金」の呼びかけを行っている。
ほかにも、地元マスコミの神戸新聞社、サンテレビジョン、ラジオ関西の3社とタイアップし、1口1千円の募金キャンペーンも行っている。募金協力者は氏名が新聞紙面に掲載される。
秀吉しのぶ大茶会が盛況
善福寺で行われた献茶式
「有馬大茶会」が2、3の両日、神戸市の有馬温泉で盛大に行われた。主催は有馬温泉観光協会。観光客など約1700人が訪れた。
有馬大茶会は、有馬温泉をこよなく愛した豊臣秀吉の遺徳を偲んで始まった。今年は60回の記念の年として、善福寺での献茶式の奉仕は裏千家の千宗室・家元が行った。
献茶式は秀吉の霊位に、報恩の茶を献げる儀式。千宗室・家元のお手前を一目見ようと善福寺には整理券を求めて多くの弟子や観光客が並んだ。
また、有馬グランドホテル雅中庵、瑞宝寺公園、念仏寺には副席も設けられ、多くの来場者を集めた。
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