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インバウンド ■第2538号《2009年11月14日(土)発行》  

JNTO、国際会議8件を表彰
 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、今年度の「国際会議誘致・開催貢献賞」の受賞会議8件を決めたと発表した。受賞式は12月9日、東京国際フォーラムで開催される「国際ミーティング・エキスポ」で行われる予定。

 同賞は昨年度に設けられ、今回で2回目。08年度に誘致が決定、もしくは開催した国際会議で、全国のコンベンションビューロー、コンベンション運営会社などから推薦のあった24件の中から8件を選んだ。

 8件の内訳は、国際会議誘致の部が3件、国際会議運営の部が2件、国際会議開催による地域貢献の部が3件。

 国際会議誘致の部で受賞した1件は、14年10月に東京で開催予定の「国際法曹協会(IBA)年次総会」。競合国シドニーを退け、東アジア初の開催となることや、海外からの参加者予定者が4500人と国内参加者の4倍以上の参加が見込まれていることなどが評価された。

 また、地域貢献の部では昨年7月に長野市で開かれた「国際炭素材料学会議」が受賞。参加国数は30カ国・1地域。6日間の会期中、延べ宿泊人数は2千人を超え「経済効果が大きく、海外参加者の比率も高い」とJNTO。長野市だけでなく須坂市とも連携してイベントを実施、「比較的広域の地域に開催の効果を及ぼした」という。

 この2件以外の受賞は次の通り。

【国際会議誘致の部】
 第21回「パターン認識国際会議」(12年11月開催、開催都市・つくば市、主催者・国際パターン認識連盟、筑波大)▽第16回「世界作業療法士連盟世界大会」(14年6月開催、同・横浜市、同・世界作業療法士連盟、日本作業療法士協会)

【国際会議運営の部】
 第15回「国際栄養士会議」(08年9月開催、同・横浜市、同・ICD2008組織委員会)▽第6回「IUFRO異齢林研究集会静岡大会」(08年10月開催、同・静岡市、同IUFRO異齢林研究集会静岡大会運営委員会)

【国際会議開催による地域貢献の部】
 第13回「国際神経芽腫学会」(08年5月開催、同・千葉市、同・国際神経芽腫学会組織委員会)▽第71回「国際隕石学会」(08年7月開催、同・松江市、同・国際隕石学会)



広東から訪日代表団来日、相互交流に弾み
日本の旅行4社と中国の旅行・航空4社との業務提携調印式

 中国広東省から汪洋・中央政治局委員広東省書記を総団長とする訪日代表団が来日し、経済界と観光業界に向けた説明会を5日、それぞれ開いた。

 そのうち万慶良・広東省人民政府副省長を分団長とする訪日代表旅遊分団は、旅行会社らを対象に広東省観光説明会を東京の品川プリンスホテルで行った。広東省、広州市、深せん市、珠海市などの旅遊局長ら29人がそろって出席。日本側からは300人以上が参加した。

 万副省長は「昨年広東省を訪れた日本人はのべ通関者数で前年比12%増の107万人。これは外国人客の6分の1にあたり最多で、日本人観光客は広東省にとって最重要顧客だ」とあいさつした。

 これに対して、勝又正秀・観光庁国際交流推進課外客誘致室長は「(日本は)日中間の観光交流の拡大を最重要課題の1つと位置づけている。昨年は345万人の日本人客が中国を訪れ、100万人の中国人客が訪日した。今年8月以降、中国人インバウンドは伸びている」と述べた。さらに「外国人観光客誘致は日本の新政権の成長戦略となっている。広東省は北京市、上海市と並ぶ大事なインバウンド市場だ」と話した。

 同説明会では、広東省への送客実績が多い旅行会社4社に対して楊栄森・広東省旅遊局長から栄誉賞が贈られた。JTB中国、ケイアイイーチャイナ(KNT)、CITSジャパン、トップツアーが表彰された。

 また、日本の旅行会社4社と中国の旅行会社、航空会社4社との業務提携調印式も行われた。ケイアイイーチャイナと広東国旅、西武トラベルと広之旅、ジャパンホリデートラベル、チャイニーズドラゴントラベルと中国南方航空の各社が壇上で同時に調印した。



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