沖縄県(仲井眞弘多知事)と沖縄観光コンベンションビューロー(平良哲会長)は1月27日、東京のグランドプリンスホテル新高輪で「感謝の夕べ」を開いた。同県の観光振興と県産品の流通推進に努める関係者を招いて毎年開いているもの。仲井眞知事は、減少傾向にある県内への観光客数をプラスに転換できるよう努めると表明。前原誠司・内閣府沖縄担当大臣・国土交通大臣ら来賓も、沖縄の観光振興にエールを送るあいさつを述べた。
仲井眞知事は、観光の経済波及効果の大きさにふれたのち、「景気が悪い中で、(昨年4〜12月の)観光客数は(前年同期比)6%落ちている。ただ、6%でとどまったのは日ごろ沖縄を激励していただいている皆さま方のおかげだ。今年は皆さまの力添えでプラスの方向に持っていきたい」とあいさつ。
来賓の前原大臣は「公共事業を削減しているが、沖縄の予算はほとんど削っていない。基地の問題は皆さまとしっかり相談してまとめる。皆さまが元気になるよう、観光振興をしっかりがんばる」とあいさつ。米軍基地問題で揺れる中、乾杯の発声では仲井眞知事とがっちり握手を交わす一幕もあり、報道陣からフラッシュを浴びていた。
来賓からはほかに、全日空、日航の各役員があいさつ。歴代の沖縄開発庁長官、沖縄担当大臣らも紹介された。来賓は政財界、旅行業、航空関係者など約1200人が出席した。
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沖縄感謝の夕べは1月26日、大阪市のザ・リッツカールトン大阪でも開かれた。航空会社や旅行会社の関係者ら約600人が出席した。
仲井眞知事は、3月の第2回沖縄国際映画祭と初開催の沖縄国際アジア音楽祭、延べ60万人の来県が見込まれる夏の高校総体「ちゅら島沖縄総体」などをPRし、出席者した関係者らに集客への協力を呼びかけた。