観光経済新聞社　2010年2月13日　トラベル

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トラベル　■第2549号《2010年2月13日（土）発行》

阪急交通社、上海に現法の支社開設へ

　阪急交通社は4月をめどに、中国・北京にある現地法人の分社（日本の支社に相当）を上海に開設する。中国の外商独資旅行会社に対する規制緩和を受けたもので、同社によると、中国おける外資系旅行会社としては初の分社となる。

　「阪急国際旅行社（中国）有限公司上海分社」は中国への旅行者の受け入れや中国国内での旅行取り扱いを行う。「中国は欧州に次ぐ第2のデスティネーションと位置づけており、華南、江南地区をカバーする拠点となる」と同社。ただ中国発の海外旅行は扱えない。

　中国は昨年5月、新中国旅行社管理条令を発布し、外資系旅行会社の分社を解禁した。同社は昨年末に上海における分社の営業許可を取得、上海旅遊局の登録を済ませ、4月ごろに開設することにした。

　同社は05年10月に、北京に現法、阪急国際旅行社（中国）有限公司を設立している。

JTB、富裕層顧客に会員誌

　JTBの高品質旅行専門店、ロイヤルロード銀座事業部は、文藝春秋の旅行雑誌「クレア・トラベラー」の編集による会員誌「アール・バイ・アール・バイ・クレア・トラベラー」を発刊する。対象客の嗜好が同誌のイメージに近いことから、「世界各地を旅する富裕層へ新旧魅力あるデスティネーションを紹介し、新たな旅行スタイルを提案していく」とJTB。

　クレア・トラベラーでは、旅情を誘う、国内外の上質で洗練された旅を提案している。会員誌はその特別編集版で年間4回の季刊。3万部の発行。JTBを利用する全国の富裕層顧客へ送るほか、空港のビジネスラウンジや高級宿泊施設のラウンジなどに置く。

　ロイヤルロード銀座事業部では、文藝春秋とのタイアップを機に自動車、金融、不動産、化粧品など1業種1社でパートナー企業を募り、タイアップ記事の掲載など富裕層マーケティング事業を開拓していく。

トップツアー、専門家と3城巡るツアー発売

　トップツアーは、「専門講師と行く3城巡りツアー」を販売した。JR米原駅に集合し、国宝の彦根城、姫路城、安土城址の3カ所を軍事史を専門とする講師と巡るもの。通常のガイドでは聞くことのできない内容を分かりやすく解説するので、城好きはもちろん、城に興味がなかった人でも満足できるという。

　姫路城の大天守が4月から改修工事に入るのを前に企画した。改修後に姿を見られるのは5年後になる。ツアーでは、軍事史を専門とする来村多加史・阪南大学教授が軍事史の視点と文化遺産に対する豊富な知識で近世城郭を解説する。また同氏が「信長と天守石垣の城」と題したセミナーも行う予定。実施は3月21日。募集人員は35人。旅行代金は、宿泊ホテルでの朝、夕食が付いて3万8千円。

KNT、のぞみ500系の写真コンテスト開始

　KNTは1日、東京駅から2月28日に姿を消す新幹線のぞみ「500系」の写真コンテストを始めた。同社が昨年12月から販売しているインターネット限定の宿泊商品「新幹線のぞみ500系ラストラン宿泊プラン」の販売促進策の一環。

　500系は、美しい流線型のグレー色の車体が人気の新幹線。3月以降は新大阪〜博多間の「こだま」として運行されるため、東海道新幹線区間ではその姿を見られなくなる。

　フォトコンテストでは、09年12月18日〜今年2月28日に撮影した新幹線500系の写真を募集する。

　500系の個性的で美しい姿を捉えた写真が対象の「とっておきの500系部門」と、500系を絡めた旅行先での思い出の写真を募集する「500系と旅の思い出部門」の2部門を設定した。

　入賞者にはツーリスト旅行券などを贈る。

　応募はインターネットの専用ページ（http://yado.knt.co.jp/sp/500/photo/）でのみ受け付ける。応募締め切りは3月14日。

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