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地域観光 ■第2550号《2010年2月20日(土)発行》
観光地・新潟、8割以上が「満足」
新潟県は15日までに、昨年10月に初めて実施した県内観光地の「満足度調査」の結果(速報値)をまとめた。それによると、温泉地・観光地に宿泊した観光客の満足度は「大変満足」「満足」「やや満足」を合わせると8割以上が「満足」のいく結果だった。概ね高い評価を得られたが、県はリピーターを増やすには「『大変満足』を感じてもらうことが重要だ」としている。
調査は湯沢や瀬波、月岡、岩室など県内観光地27地域135軒の宿泊施設にアンケート用紙を置き、宿泊客に温泉地・観光地、宿泊施設について期待と満足度、食事、宿泊料金、リピートしたいかなどについて聞いた。アンケートは2万5100枚を配布し、118施設に泊まった約5030人が回答した。
回答者の年代は50代と60代を合わせると約55%と過半数を超えており、平均泊数は1.1泊だった。1人当たりの消費額は飲食費、宿泊費などを含めて2万5688円となっている。
調査対象となった温泉地・観光地に「大変満足」したと答えたのは18.3%あり、「満足」「やや満足」を合わせると、84.8%に達した。再来訪の意向についても、「大変そう思う」「そう思う」「やや思う」を合わせ、8割以上が「また来たい」と肯定的だった。
個別満足度について見ると、「食事」「宿泊施設」に対する満足度は比較的高く、「満足」と答えたのは40%台に迫った。半面、「観光・文化施設」「買い物(土産品)」「地域住民のおもてなし」は低い結果に。
宿泊施設の満足度も温泉地・観光地と同じような傾向となり、「大変満足」「満足」「やや満足」を合わせ、8割以上が「満足」となっている。再来訪についても、8割以上が「また来たい」との結果となった。
満足度と再来訪意向の関係を見ると、「大変満足」と回答した人の約7割が「大変そう思う(また来たい)」と答えているが、「満足」や「やや満足」の場合は、「大変そう思う(また来たい)」という答えは極端に低くなっている。
県交流企画課は「『大変満足』は全体の2割程度で、そのうちの7割がリピーターになる期待が大きいことが現状であり、『現状で2割の大変満足のお客さま』を今後どのくらい増やしていけるかが重要なテーマ」としている。
一方、宿泊施設の個別満足を見ると、食事とスタッフの対応はともに高く、49.9%が「満足」と答えている。「不満」と答えた割合がもっとも多かったのは「客室・その他施設」で12.9%あった。
県は調査結果を踏まえ、宿泊施設については、食事、客室の向上により一層取り組む必要があるとしている。調査は5、8月にも実施し、年間全体の傾向をつかむ予定だ。
日帰りバスツアー、添乗員は大学生
酒蔵で添乗研修中の学生
大阪観光大学の学生がツアー内容を提案し、添乗員として参加する日帰りバスツアー「泉州を満喫する日帰りバスツアー」が16日からスタートした。3コースが12日間実施される。
ツアーは南大阪の13市町でつくる泉州地域プロモーション実行委員会が企画し、トップツアーが日帰り旅行商品として主催。同大が実行委員会にプランづくりの参加を打診し実現した。
3コースのうち「食のフルコース」を大学生らが提案した。泉州の食と食にまつわる体験にこだわった。コースは「小川いちご農園」(和泉市)でのいちご狩り、小学校の廃校跡を利用した農林業体験と温泉入浴施設「そぷら貝塚ほの字の里」(貝塚市)で地元野菜を使った昼食、明治乳業ヨーグルト館(同)の工場見学、泉佐野漁協青空市場(泉佐野市)での買い物、北庄司酒造(同)の酒蔵での試飲など。
大学生らは他の2コースの「五感で体験」と「今昔めぐり」にも添乗する。また学生のうち4人は添乗員の資格を持って参加する。
ツアーはすでに満員。料金は大人1人各コースとも4980円。定員は各コース40人。
茨城イメージアップ大賞にロックフェスティバル
イメージアップ大賞表彰式
茨城県は10日、東京都千代田区の都道府県会館で、同県のイメージアップに貢献した取り組みを表彰する「いばらきイメージアップ大賞」の09年度表彰式を開いた。大賞は、同県ひたちなか市で00年から開かれている音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」。10万人を超える参加者を集め同県の知名度向上に貢献していることや、地元漁協らが物産販売を行うなど地域に根ざしたイベントとして定着していることなどを評価した。
橋本昌・同県知事から表彰プレートを受け取った、ロック・イン・ジャパンの渋谷陽一・総合プロデューサーは、「初開催の10年前は、地元ではイメージアップどころではなく『イメージダウン』くらいの捉えられ方だったのではないか」と回顧、「参加者も茨城の人が多く、飲食ブースやキャンプビレッジの整備も地元の方が自主的に行ってくれている、『地元が支えるフェス』。より一層地元に愛され、地元に育てられるフェスにしたい」と意欲を語った。
橋本知事は、「茨城県は農業生産額全国2位を誇っているものの『ぱっとしたものがない』『北関東3兄弟』として地味な扱いを受ける。しかし、ロック・イン・ジャパンのような素晴らしい取り組みはたくさんある。イメージアップ大賞を契機に、多くの人に茨城に注目してもらえれば」と訴えた。
大賞の次点である奨励賞を獲得したのは、20年以上にわたり稼働率9割を続ける国民宿舎「鵜の岬」(日立市)、高品質の日本酒やビールを世界に輸出し高い評価を受けている「木内酒造」(那珂市)、花火協議会で内閣総理大臣賞を10回受賞した「野村花火工業」(水戸市)、東京の六本木ヒルズで週末に同県産の新鮮な野菜を販売する「いばらき市(いち)」(東京都港区)。
各受賞団体には、表彰プレートのほか、副賞として常陸牛と同県産コシヒカリ、同県内のアクアワールド大洗水族館の招待券を贈った。
ぐんまちゃん家の来訪者、40万人を突破
40万人目となった今村友賀ちゃん
東京都中央区銀座にある群馬県のアンテナショップ、ぐんまちゃん家(ぐんま総合情報センター)の来訪者が10日、40万人に達した。
30万人達成から約100日、オープンから約1年半での40万人達成に金子敏男センター長は「誠に喜ばしい。今後も愛されるぐんまちゃん家であり続けられるよう努力していく」と笑顔ながらも気を引き締めていた。
40万人目はお母さんに連れられ来訪した、江東区在住の今村友賀ちゃん(4)。
ぐんまちゃん家にはこれまで何度か訪れたことがあるという。お母さんの公乃さんは「今回たまたま訪れた。40万人目と聞いてビックリしています。群馬には温泉やスキーで行った経験があり、身近な存在です」とニッコリ。友賀ちゃんには40万人目を証明する認定証のほか、当日イベントを実施していた渋川市からこんにゃくセット、伊香保温泉観光協会から温泉宿泊券(1万円分)などが贈られた。
岡山県美作の魅力アピール
岡山県の三湯連絡部会と美作観光連盟は「観光素材説明会イン大阪」を8日、大阪市の新阪急ホテルで開いた。旅行会社など約120人が出席。温泉地ごとに、周遊型、滞在型のモデルコースや観光施設を説明し、美作観光の魅力をアピールした。
湯原温泉は、明治40年に建てられた木造校舎で国の重要文化財の「旧遷喬尋常小学校」、人力車に乗ってまち並みが見学できる「勝山町並み保存地区」などを紹介。このほかにも、蒜山高原でのジャージー牛の見学、サイクリングなどを楽しむ滞在型コースを提案した。また、蒜山高原に4月にオープンする「ひるぜんワイナリー」をPR。山ブドウを使用したワインのほか、ジュース、ジャムなどが製造、販売される。
奥津温泉は、世界の稀少動物のはく製を展示した博物館「つやま自然のふしぎ館」や世界的にも珍しいウランガラスを展示する美術館「妖精の森ガラス美術館」などを巡り、奥津温泉に宿泊するコースを紹介。
湯郷温泉は、化石発掘体験もできる化石の博物館「なぎビカリアミュージアム」やフルーツ狩りなどが楽しめる「おかやまファーマーズ・マーケットノースヴィレッジ」などと組み合わせる宿泊コースを話した。
テーマ別の観光素材としては、(1)花めぐり(2)滝めぐり(3)味めぐり(4)鉄道めぐり──の4つをアピールした。
情報交換会では、湯原温泉シャクナゲ会女将による「ハンドベル演奏」を披露。ご当地グルメとして「津山ホルモンうどん」や「ひるぜん焼そば」、美咲町の卵と棚田米を使った「卵かけご飯」などが振舞われた。
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