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観光行政 ■第2550号《2010年2月20日(土)発行》  

観光振興に大学生の知恵、TIJが優秀作品を表彰
優秀賞に選ばれた学生と写真におさまる舩山会長(左)

 日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ、舩山龍二会長)は10日、東京・丸の内の東商ホールで「ツーリズム産業のミッション」をテーマに産学連携オープンセミナーを開いた。ツーリズム産業への就職を希望する学生や会員企業の社員ら約300人が参加した。

 来賓の溝畑宏観光庁長官は、観光がリーディング産業であることを強調した上で「ツーリズムの世界に入ったら社長のつもりで仕事ができる」とユーモアを交えながらあいさつ。また、医療やスポーツなどを観光と組み合わせる新しい動きが出ていることを指摘し、観光庁としてバックアップする考えを示した。

 「アジア大移動時代における日本とツーリズムの進路」と題して基調講演した寺島実郎・日本総合研究所会長(多摩大学長)は、中国人の海外旅行人数が5〜6年後に1億人を超すと予測、「どう日本に引き寄せるかが重要だ。仮に1割、1千万人を受け入れるとしても今の10倍の規模になる。迎えるインフラはあるのか」と疑問を投げかけ、政府や業界の早急な対応を求めた。また、国内観光については団塊の世代を中心とした「2地域居住」の動きが強まるとし、「これからのツーリズムを支えるシステム」との見解を示した。

 TIJは先に、大学などから「観光振興のための方策」についてのアイデアや研究を公募していたが、同日、優秀賞に選ばれた2作品の表彰とプレゼンテーションを実施した。

 選ばれたのは北海道大大学院生の田部井華代子さんと藤井琢哉さんによる「スマートフォンを利用したパーソナル車窓ガイド『e-Tavie』(イータヴィ)開発の提案」と桜美林大生、中村真人さんの「住民参加型の観光地づくりの提言」。若者ならではの視点に業界関係者も熱心に聞き入っていた。

 また、中村裕・ロイヤルパークホテル会長、清水慎一・JTB常務、見並陽一・JR東日本常務らによるパネルディスカッションも行われ、地域再生に向けたツーリズム産業の役割などについて各氏が持論を述べた。



国交省、「観光まちづくり2009」作成

 国土交通省はこのほど、全国から観光地域づくりの優れた事例を収集した「地域いきいき観光まちづくり2009」をまとめた。過去にも観光地域づくりの事例集を作成したが、今回は、地域づくりに取り組む関係者の参考にしやすいように課題別に編集したのが特徴。「宿泊魅力の向上」や「ニューツーリズムの推進」など8テーマ28項目に89事例が紹介されている。さらに多数の参考事例も収録した。観光庁のホームページなどから閲覧できる。

宿泊魅力の向上
 「湯めぐり、そぞろ歩きの環境整備」の事例では、杖立温泉(熊本・小国町)を取り上げた。昭和レトロ調のまち並みや路地を生かした温泉街のまち歩きが魅力。案内人の育成やイベントづくりで成果を上げている。

 「朝・夕のイベント開発」では、勝浦朝市(千葉・勝浦市)の取り組みを紹介。天正年間に始まる歴史ある市で、商店街や出店者など地域の関係者が連携して活性化に努めてきた。テレビや雑誌の取材にも積極的に協力し、客数を増やしている。

ニューツーリズム
 農業体験などを提供する「グリーンツーリズム」に、越後田舎体験(新潟・上越市、十日町市)の事例を挙げた。町村合併の以前に中山間地域の6町村が広域で体験型観光に取り組んだのが始まり。稲作や地引網など“ほんもの体験趦を提供し、修学旅行などの受け入れを伸ばしている。

 「ヘルスツーリズム」では、飯山(長野・飯山市)の森林セラピーを紹介。ブナなどの森林が持つリラックス効果を立証し、森林でのヨガやノルディックウォーキングなどをメニュー化。ガイドの育成も進めている。
  
新たな客層の開拓
 外国人に目を向けた「インバウンドへの取り組み」では、下町文化を生かした浅草、両国、向島(東京・台東区、墨田区)の「ゆかたDEガイドツアー」などの文化体験の取り組みを掲載した。地理的な条件を生かした与那国島(沖縄・与那国町)の台湾との交流、対馬(長崎・対馬市)の韓国との交流なども取り上げている。

環境・景観の整備
 「温泉街の保存・再生」の事例として、層雲峡温泉(北海道・上川町)を紹介。廃屋や休業店舗が残る町並みを再整備。住民の意見を調整し、自然環境と調和した山岳公園都市を目指したまちづくりを進めている。

 また、城崎温泉(兵庫・豊岡市)の町並み保存の事例も取り上げた。外湯、木造の建造物、柳の並木などを生かしている。景観だけでなく、温泉街を「一つの宿」と捉え、事業者や住民が共存共栄の精神で旅行者を受け入れている。



「社会人教育、大学間の連携必要」と観光庁WG
 観光庁は9日、観光分野の経営を担う人材育成に向け、大学での教育のあり方を考える産学官連携検討会議の作業部会を開いた。全国6大学で社会人らを対象に試みた公開講座の実証結果を検証。検討会議が作成したカリキュラムモデル案に基づく講義に社会人教育のニーズが確認できた半面、観光経営にさらに特化した講義を開くには、外部講師の活用について大学間の連携が欠かせないことなどが課題に挙がった。

 公開講座は昨年12月から今年2月にかけ、和歌山大学、山口大学、首都大学東京、立命館アジア太平洋大学、横浜商科大学、早稲田大学で実施された。経営戦略や財務、会計を重視したカリキュラムモデル案に沿って各大学12講義(各90分)を開講。社会人を中心に学生を含めて267人が受講した。

 カリキュラムモデル案は4年制大学での採用を念頭に作成されているが、科目の一部は社会人教育にも活用が期待される。受講した社会人からは「業務を理論的にみる上で参考になる」などの感想があり、満足度はおおむね高かった。一方で観光経営にさらに特化した内容を求める意見もあった。

 地方の大学の担当教授からは「さらに特化した講義を開くには専門分野の講師が欠かせず、単独の大学では難しいこともある。外部講師の活用について大学間の連携や人材のデータベースが必要」などの意見が出た。



「民宿おかあさん100選」に52人
 農林水産省と観光庁が実施している「農林漁家民宿おかあさん100選」の第3回選考がこのほど行われ、新たに52人が選定された。農林漁業の体験プログラムや地場食材を生かした郷土料理などを提供する民宿のほか、外国人旅行者の受け入れに積極的な民宿などから選ばれている。過去の選考を含めて「おかあさん」は合計100人になった。

 地域のリーダーとして活躍する民宿を営む女性らを選定し、その経営手法などを紹介することで、民宿の普及、サービス向上などを推進するのが狙い。2007年度から毎年募集を行い、有識者らでつくる第三者委員会が選考を行ってきた。

 今回選ばれたのは、羊牧場で羊毛刈り体験ができる「ファームイントント」(北海道・美深町)の柳生貴子さん、そばの作付けから麺製造までを手がけて各種体験メニューを提供している「そばの里」(福島・会津坂下町)の藤川智子さん、薪割りや焚き付けを含めて五右衛門風呂の入浴体験ができる「農家民宿具座」(佐賀・佐賀市)の藤瀬みどりさんら。

 外国人の受け入れに積極的な民宿も。家族が英語とフランス語の会話に対応でき、自家製の野菜や米の食事でもてなす「オーガニックキッチン無何有の郷」(大分・杵築市)の原美智子さん。明治10年に建てられた蔵座敷を改築した宿で、先祖伝来の漆器で郷土食を出す「有賀の里たかまった」(宮城・栗原市)の千葉靜子さんらだ。

 選ばれたおかあさんらは、地域のグリーンツーリズム推進協議会で活動したり、地域の民宿とメニューづくりの研修を開いたりするなど、地域の中でリーダー的な存在となっている。



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