志賀高原、湯田中渋温泉郷、北志賀高原がある長野県山ノ内町で、新しい体験プログラムの提供が始まった。地元の方言で「行こうよ」を意味する「EBESA(えべさ)」がブランド名。お座敷芸能やそば打ちなど地元の文化や食を体感できるメニューをそろえた。宿泊客はもとより、日帰り客や外国人に年間を通じて販売する予定だ。
プログラムを提供するのは、町内の旅館やホテルで構成する山ノ内町旅館事業協同組合(小根澤市左衛門代表理事)。昨年1年間をかけてプログラムを造成。モニターツアーを実施しながら22日から12プランの販売を始めた。
地域の文化、食、自然などを生かしたプランを考案し、地域を挙げて旅行者をもてなす。信州名物「おやき」が付いた昼食を飲食店で楽しみながら、芸者のお座敷芸能を楽しむプランは、地獄谷野猿公苑の割引券が付いて1人3千円。別途、高級旅館で懐石料理を楽しみながらお座敷芸能をみるプランもある。
このほか北志賀の名物、山ゴボウをつなぎに使った「須賀川そば」のそば打ち体験をはじめ、茶道体験、竹細工体験のプランも。冬季限定のプランでは、志賀高原をスノーシューを履いてガイド付きで散策するプラン、昼食や温泉入浴にスキー、スノーボードの道具一式のレンタルを加えたプランがある。
各プランは催行日が決まっている。山ノ内町の観光を紹介するウェブサイト(
http://www.info-yamanouchi.net/)、宿泊施設や周辺の高速道路サービスエリアに設置したパンフレットなどで情報発信する。申し込みはウェブサイトまたは電話で。予約受付の締め切り日はプランによって異なるが、2日前までの予約が必要な場合が多い。
今後は、連泊の宿泊客などが事前の予約なしで申し込めるような態勢も検討していく。また、事業協同組合が第3種旅行業に登録していることから、企画型募集旅行の販売なども視野に入れ、プランの充実を図っていくことにしている。