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地域観光 ■第2551号《2010年2月27日(土)発行》  

冬に行きたい場所の人気1位は北海道

 冬に一番行きたい都道府県は北海道。民間気象情報会社のウェザーニューズが17日発表した調査で、こんな結果が明らかになった。関東など雪が少ない地域に住む人を中心に雪へのあこがれが強く、圧倒的な人気を得て1位となった。

 調査では、北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の6エリア別に集計。全エリアで北海道は訪れたい場所として1位に選ばれた。特に関東など雪が少ない地域からの人気が高かった。

 2位に選ばれたのは沖縄県で、寒い北国と暖かい南国を支持する2派に分かれた。北海道エリアのみの結果では、沖縄県がトップとなり、暖かい沖縄へのあこがれが強い。

 沖縄に続くランキングは長野県、新潟県、京都府の順。長野と新潟はスキーやスノーボードを目的に出掛ける人の人気を集めた。京都は雪と古刹の趣深い景色を見てみたいとの声が多く寄せられた。

 10位となった岐阜県では特に白川郷の冬景色に人気が集まるなど、伝統的な風景と雪景色が見られる地域への関心が高いことが分かった。

 冬に一番見てみたい現象についても調べた。その結果、北海道・東北を除くすべてのエリアで1位となったのは「雪」だった。「ダイヤモンドダスト」「樹氷」「つらら」「流氷」がこれに続く。ダイヤモンドダストは氷点下30度以下の極寒の地域でしか見られないということもあり、北海道を中心とする北国からも支持を集めた。

 同調査は全国のウェザーニューズ会員5518人からの回答をもとにした。



長野・山ノ内町、体験プランの提供開始
そば打ち体験

 志賀高原、湯田中渋温泉郷、北志賀高原がある長野県山ノ内町で、新しい体験プログラムの提供が始まった。地元の方言で「行こうよ」を意味する「EBESA(えべさ)」がブランド名。お座敷芸能やそば打ちなど地元の文化や食を体感できるメニューをそろえた。宿泊客はもとより、日帰り客や外国人に年間を通じて販売する予定だ。

 プログラムを提供するのは、町内の旅館やホテルで構成する山ノ内町旅館事業協同組合(小根澤市左衛門代表理事)。昨年1年間をかけてプログラムを造成。モニターツアーを実施しながら22日から12プランの販売を始めた。

 地域の文化、食、自然などを生かしたプランを考案し、地域を挙げて旅行者をもてなす。信州名物「おやき」が付いた昼食を飲食店で楽しみながら、芸者のお座敷芸能を楽しむプランは、地獄谷野猿公苑の割引券が付いて1人3千円。別途、高級旅館で懐石料理を楽しみながらお座敷芸能をみるプランもある。

 このほか北志賀の名物、山ゴボウをつなぎに使った「須賀川そば」のそば打ち体験をはじめ、茶道体験、竹細工体験のプランも。冬季限定のプランでは、志賀高原をスノーシューを履いてガイド付きで散策するプラン、昼食や温泉入浴にスキー、スノーボードの道具一式のレンタルを加えたプランがある。

 各プランは催行日が決まっている。山ノ内町の観光を紹介するウェブサイト(http://www.info-yamanouchi.net/)、宿泊施設や周辺の高速道路サービスエリアに設置したパンフレットなどで情報発信する。申し込みはウェブサイトまたは電話で。予約受付の締め切り日はプランによって異なるが、2日前までの予約が必要な場合が多い。

 今後は、連泊の宿泊客などが事前の予約なしで申し込めるような態勢も検討していく。また、事業協同組合が第3種旅行業に登録していることから、企画型募集旅行の販売なども視野に入れ、プランの充実を図っていくことにしている。



沖縄、国交相に観光支援を訴え
前原大臣に要望書を手渡した

 沖縄の観光関連事業者らが作る「沖縄観光の未来を考える会」は18日、前原誠司国土交通相を訪れ、昨年来低迷する沖縄観光の現状を説明、同会が取りまとめた要望書を手渡し、その危機的状況や、緊急的な対応が必要であることを訴えた。

 修学旅行先、観光地として国内でも人気の高い沖縄だが、経済不安や昨年5月以降の新型インフルエンザ流行の影響で、08年に過去最高の604万人を記録した年間の観光入り込み数は565万人にまで落ち込んでいる。また観光収入も4409億円から4125億円に減少しており、観光を中核産業とする沖縄県では雇用問題含め大きな経済的打撃を受けている。

 同会は陳情に先立ち沖縄の観光産業の危機的状況を回避するための施策を検討。「沖縄観光産業の危機打開緊急対策事業費」の拠出と、沖縄県内の土産品店や宿泊施設で使用できる観光振興券の発行や、沖縄行きチャーター便への助成などの対策事業など31項目を要望書にまとめた。陳情団から要望書を受け取った前原大臣は「前向きに検討したい」と話したという。

 その後、同会のメンバーは溝畑宏・観光庁長官を訪問。沖縄の観光について意見交換などを行った。

 陳情メンバーの1人である新垣安男同会会長は、「会として政府への陳情を行ったのは2回目だが非常に真剣に聞いてくださり今までにない手ごたえを感じた。観光の現場で働く私たちだからこそ伝えられる生の声を今後も訴えていきたい」と継続的な陳情活動への意欲を語った。

 同会は17日には、小沢鋭仁環境相、平野博文官房長官などのもとを訪れ、陳情を行っている。



龍馬博、はや3万人突破
3万人突破のセレモニー

 1月16日にオープンした「土佐・龍馬であい博」のJR高知駅前のメーン会場「高知・龍馬ろまん社中」の入館者が10日、3万人を突破した。出足は順調で、予想より17日早い、開館から26日目での達成となった。

 3万人目の来館者となった徳島県石井町の高木淑恵さん(61)には、認定書や県の特産品などの記念品が贈られた。

 予想より早い達成に、高知県のであい博推進課は「不況の中、坂本龍馬の人気が高まっている。県外でのPRを早めに行ってきたことも理由では」と話す。

 来年1月10日の閉館までに40万人の来館を目指す。


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