子ども手当をひと足早く支給。静岡県の伊豆長岡温泉旅館協同組合(松本浩行組合長)は22日、子ども連れの家族を対象に1万3千円分の宿泊割引券「子ども手当券」が抽選で1千人に当たるキャンペーンを始めた。年末年始は前年に比べ客足が減少、先行きに対する危機感も強く、「春休みに向けて観光客を呼び戻したい」とキャンペーンに期待を賭ける。
手当券の支給対象は0歳以上の子どもで、親子であれば年齢制限なく、誰でも利用できる。「例えば、40歳の人でも60歳の親と宿泊する場合は対象となる」と同旅組。
はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、泊まりたい宿泊施設(1軒)などを記入、投函する。同旅組のホームページ(
http://www.izuspa.com/)からも応募できる。応募期間は6月10日までで、毎月10日に当選者(計1千人)を決める。
手当券の有効期間は7月末まで。抽選に外れた人の中からさらに抽選し、5千人に2千円相当の宿泊補助券をプレゼントする。
同旅組は40軒が加盟しているが、今回は32軒が参加。手当券は券面に記載された施設でのみ利用でき、その際は事前に連絡する必要がある。宿泊料が1万3千円以上のみ手当券を利用できる。
同旅組は昨年春、定額給付金の支給に合わせ、総額1千万円分の宿泊割引券「定額給付券」が抽選で1千人に当たるキャンペーンを実施。この時は、「約3カ月で1万6千人を超える応募があった」(同)という。