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旅館・ホテル ■第2553号《2010年3月13日(土)発行》
旅館・ホテル倒産、1月は7件
帝国データバンクによると、今年1月のホテル・旅館経営業者の倒産は7件、負債総額は95億400万円だった。件数は前月から1件減少、前年同月から1件増加。負債総額は前月から6億3800万円、前年同月から10億9800万円、それぞれ減少した。
09年度(09年4月〜10年3月)の月別倒産件数をみると、10件以上の2ケタ倒産が4〜6、10月の4回で、前年同期の6回を下回っている。
09年度の月別負債総額は、100億円の大台を超えたのが4、6、10、12月の4回で、前年同期の5回を下回った。
4月からの累計は、件数が前年同期比14件減の88件。負債総額が同240億2700万円減の887億9300万円。
4件、負債2.6億円
1月の旅行業者倒産
帝国データバンクによると、今年1月の旅行業者の倒産は4件、負債総額は2億6400万円だった。件数は前月から4件減少、前年同月から2件増加。負債総額は前月から5億8900万円減少、前年同月から8400万円増加した。
4月からの累計は、件数が前年同期比2件増の45件。負債総額が同7億2700万円減の58億5200万円。
新潟県旅組、都内で花のイベント
雪割草と桜を展示した会場
新潟県旅館組合は1〜3日、東京・丸の内の「TIC TOKYO」で観光PRイベント「新潟花だより」を開いた。「どこよりも早い新潟の春をお届けします」と、場内に県内から運んだ「新潟県の草花」雪割草と上越・高田の桜を展示。通行人が足を止めて興味深く眺めていた。
雪割草は08年に県から「新潟県の草花」に指定された同県を代表する花。県全域に自生し、「環境保護に取り組む新潟県のシンボル」として近年注目されている。上越市高田の高田城址公園は「日本三大夜桜」のひとつとして有名。
会場にはほかに、カタクリ、カンゾウなど新潟県の春の花を紹介するパネルを展示。「桂の関温泉」の足湯体験コーナーの設置や、名産品の試食、販売も行った。
ホテル華の湯、地産地消テーマのビュッフェダイニング開設
脱・旅館料理と地産地消を提案する
福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯(菅野豊社長)は1日、地産地消をテーマにしたビュッフェダイニングを新たに開設した。既存のホールを改装した。
フードプロデューサーの小倉朋子氏をコンサルタントに起用。「脱・旅館料理」と「健康応援ふくしま応援」をコンセプトに、同氏と斉藤正大取締役総料理長でメニュー開発、レイアウト、食器選定などを行った。
郡山産こしひかり「あさか舞」、阿武隈川の「メープルサーモン」、福島県北部の地鶏「伊達鶏」などの福島県産ブランド食材を採用。野菜は地元農家で栽培したレタス、小松菜、ほうれん草、水菜、カボチャなどを使っている。地産地消にこだわったメニューを夕食で60種類、昼食で40種類提供している。
「福島の郷土料理、伝統料理を、健康に配慮しながら今の若者のし好にも合うようにアレンジした。『満腹ではなく満足』を追求した」(小倉氏)。
ビュッフェは米料理、肉料理、野菜料理など素材別にコーナーを分けた。各コーナーの大皿の脇には使用食材、生産者を紹介する案内板を設置。各料理の味覚だけでなく、食材にまつわるストーリーも楽しんでもらえるように工夫した。
ソラーレホテルズ、学割サービス開始
ソラーレホテルズアンド リゾーツは5日から、チサンブランドのホテルで学生証を示すと宿泊料金から500円を割り引く学生限定の「学割サービス」を始めた。「全国的にこうしたサービスを実施するのはこれが始めて」と同社。
9月30日まで実施する。対象となるのはチサングランド、チサンホテル、チサンイン。チェックイン時に学生証をフロントで示せば精算時に500円を引く。高校、専門学校、短大、大学、大学院の学生が対象。
同時に就職活動を応援する宿泊プラン、就活応援プランの販売も開始。利用者には「面接前に身だしなみを整えたり、リフレッシュする際に使ってもらう男女用アメニティをプレゼントする」という。学割サービスも使える。
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