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トラベル ■第2555号《2010年3月27日(土)発行》
国内宿泊拡大キャンペーン、9旅ホ連が協賛
キャンペーンチラシ
日本旅行業協会(JATA)は17日、「もう一泊、もう一度(ひとたび)」国内宿泊拡大キャンペーンの4月からの2年目の概要を明らかにした。協賛団体には、従来の国際観光旅館連盟、日本観光旅館連盟に、新たにJTBや近畿日本ツーリストなどJATA会員9社の協定旅館ホテル連盟を追加。宿泊施設・団体との連携をさらに強め、取り組みのより一層の強化を図る。
協賛に加わるのは、前記のほか、JRグループ、日本旅行、トップツアー、東武トラベル、読売旅行、名鉄観光サービス、農協観光の各協定旅館ホテル連盟。宿泊需要拡大を目指すこのキャンペーンには宿泊施設側の理解を得ることが不可欠だが、実施1年目でもあり、現状は十分ではない。JATAでは、強固な組織力を誇る9旅ホ連を巻き込むことで、宿泊施設側に対してキャンペーンの認知度を高めるともに協働を呼び掛けたい考えだ。
金井耿JATA会長が小田禎彦JTB旅ホ連会長ら協賛旅ホ連の会長と意見交換をする座談会も催す予定だ。
キャンペーン2年目の展開では、JATA会員旅行会社で宿泊を手配した人へのプレゼント企画を引き続き実施する。宿泊対象期間は4月1日チェックインから来年3月1日チェックアウトまで。国民1人当たりの年間宿泊数4泊という観光庁目標に合わせて、通年で4泊した人にペア宿泊券を100組200人、旅行券を50人に贈る。数多くの人に参加してもらえるよう、3カ月単位の1泊でも応募できる名産品の賞も用意した。
修学旅行HPコンクール、大賞は十津川高校
大賞と優秀賞の受賞校が出席した表彰式(右端=中西理事長)
全国修学旅行研究協会(全修協、中西朗理事長)は17日、東京の九段会館で第9回修学旅行ホームページコンクールの表彰式を開き、最高賞の大賞(文部科学大臣奨励賞)を受賞した奈良県立十津川高等学校と、優秀賞を受賞した3校に賞状と記念品を授与した。
同コンクールは全国の小、中、高等学校を対象に、自校の修学旅行の取り組みを紹介したホームページ作品を募集、旅行先や事前・事後の学習内容、ホームページの完成度で優れたものを表彰する制度。エントリーされた中から全修協の中西理事長、近畿日本ツーリストの吉川勝久社長、観光経済新聞社の江口恒明社長ら6氏の審査委員による採点で大賞、部門別優秀賞など各賞を決めた。
大賞を受賞した十津川高校は、学校の創設者ゆかりの地、隠岐の歴史と文化を学ぶ修学旅行を実施。「地元と修学旅行先との歴史的つながりに着目した事前学習等、興味深い学習内容」「現地での体験の様子を、写真をうまく生かしながら説明している」など、学習内容、ホームページの構成とも高い評価を得た。
表彰式では、審査委員を務めた全修協の中西理事長、文部科学省の磯谷桂介児童生徒課長があいさつ、京都大学の北條正樹教授が講評を述べた。大賞を受賞した十津川高校の倉田寿人教諭は「隠岐への修学旅行は平成17年から実施している。今回の受賞で生徒もやる気を出しており、取り組みを次の学年にもつなげていきたい」と語った。
受賞校は次の通り。
大賞=奈良県立十津川高等学校▽優秀賞・小学校部門=宇都宮市立西小学校(栃木県)▽同・中学校部門=一色町立一色中学校(愛知県)▽同・高等学校部門=大阪府立芦間高等学校▽入選=小平市立小平第六小学校(東京都)▽同=益田市立吉田小学校(島根県)▽同=雲雀丘学園中学校(兵庫県)▽同=東京文化高等学校(東京都)
トップツアー、クラウドで営業力を向上
トップツアーは4月から、社内営業システムを一新し、インターネットを経由してコンピューターソフトなどを利用する「クラウド・サービス」を使った営業システムを導入する。
システムの活用のために全営業担当者にスマート・フォンを配備する。従来運用してきた社内グループウェアシステムを移行、拡張しやすく、最新のシステムを速やかに全社規模で導入できるクラウド・サービスを利用することで、システム構築、管理費用の圧縮を図る。
全社規模で社内営業システムをクラウド・サービスに移行し、さらに全営業担当者がスマート・フォンを活用するのは旅行業界では初めてとなる。ソフトウェア会社・グーグルが提供するクラウド・サービス「Google Apps」を採用した。
同社では社内にメール・グループウェアを含む営業管理システムを構築、運用していたが、今回のシステム刷新とスマート・フォンの配備により、営業担当者が社外からメールやスケジュールの確認、営業に関わる情報の検索、照会ができるようにして営業効率を高めるだけでなく、顧客の要望への対応力向上も図る。
年内は従来のシステムと併用しながら新システムへの移行を進め、12月に完全移行する。
ウィラー、新宿に新バスターミナル開設
全国で高速ツアーバスを運行するウィラー・トラベルは4月5日、高速ツアーバスでは初めての自動チェックイン機を導入したバスターミナルを東京都新宿区に開設する=画像はイメージ。バス予約時に利用者に付与する2次元バーコードなどを使ってチェックインを行うことで、スムーズに乗車手続きができる。専用の待合スペースや出発ゲートを設けることで、乗車時の混乱などが抑えられる。
新設するバスターミナルは、西新宿の新宿住友ビル1階に位置し、チェックインを行う「CHECK IN AREA」とチェックイン済みの利用者に出発の案内をする「DEPERTURE AREA」の2エリアで構成される。
利用者は、モバイルサイトのマイページや出発前に送信される案内メールなどから2次元バーコード形式の「チェックインコード」を取得し、自動チェックイン機に15号程度チェックインコードをかざすことで、乗車手続きができる。チェックインコードを取得しなくても、予約番号もしくは代表者の氏名と電話番号を入力して対象便を検索することでも乗車手続きができる。
チェックインは出発15分前までに完了する。チェックイン完了者には乗車券とクーポンを発券、10分前に乗車券に記載された出発ゲートからバスに案内し、乗車してもらう。
エグゼクティブシートなどの上位クラスの利用者向けには、専用カウンターを置き、スタッフによるチェックインサービス「Executive CHECK IN」を行う。
バスターミナルには、コンビニエンスストアやインターネット利用スペース、コインロッカーなども設置する。
バスターミナルの名称は「ウィラー バスターミナル新宿西口」。
ティー・ゲート、沖縄観光のサイト開設
あそんじゃおきなわのトップ画面
体験型旅行商品を中心に取り扱う旅行サイト「旅の発見」を運営するティー・ゲートは17日、沖縄情報の発信事業などを手掛けるてぃーだスクエア、近畿日本ツーリスト沖縄と共同で、沖縄観光の検索、予約サイト「あそんじゃおきなわ」を開設した。レンタカー予約などの定番の観光メニューだけでなく、リゾートゴルフプランなどの沖縄らしい体験プランなどを幅広くラインアップし、観光客の沖縄での滞在時間を楽しく演出する。
レンタカー、観光バス、観光タクシーの検索、予約ができるだけでなく、ダイビングなどのマリンレジャーの体験プラン、リゾート施設でのエステプランなども検索、予約できる。
サイトのオープンを記念した特集として、豪華な設備を持った外国人用住宅の宿泊プランや格安レンタカープランの特集を展開する。
てぃーだスクエアが運営する沖縄県の地域ブログポータルサイト「てぃーだブログ」とも連携し、てぃーだブログの執筆者(ブロガー)らによる現地情報や口コミ情報を参照できる。
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