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地域観光 ■第2558号《2010年4月17日(土)発行》
関東運輸局、VJC事業は東アジア最重点
国土交通省関東運輸局は、さらなる外国人旅行者の誘致に向けて今年度のビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)地方連携事業の概要を発表した。充実した交通ネットワーク、多様な観光資源など関東地方の特性を生かし、東アジアを最重点市場に誘客拡大を図る。韓国や台湾の個人旅行者にモデルコースを提案する事業、羽田・成田空港の国際便発着枠拡大に対応した中国への需要喚起事業などを展開する。
最重点市場は、成熟市場に位置づける韓国、台湾、香港と、成長市場の中国。次いで重点市場としてシンガポール、タイ、アメリカ、オーストラリアに設定している。
韓国、台湾、香港の個人旅行者を対象にした事業では、東京、横浜を起点に、鉄道を利用して訪れる近郊の新しいデスティネーションをプロモーションし、同時に特典付きのガイドブックを作成して配布する。
このほか成熟市場向けには、東京を起点に栃木県の観光スポットを結ぶモデルルートを香港にPRする事業。水上や草津、軽井沢など群馬県の観光と東京でのショッピング観光を組み合わせたコースの構築を目指し、韓国の旅行業者やメディアを招請する事業なども行う。
中国向けには、羽田空港の国際化によるアクセスの向上を契機として、東京〜横浜〜箱根を「プレミアムデスティネーション」としてPRする。また、中国の人気女流作家の協力のもとで神奈川、山梨、静岡のハイセンスな旅の魅力も紹介。インセンティブツアーの誘致では、東京、千葉、神奈川の一部を「Tokyo Bay Area」として売り込む。
重点市場の4カ国に対しても、現地メディアや現地旅行見本市を通じたPRに注力するほか、メディアの招請事業などを行う予定。
鹿児島県、5連貼ポスター作成
鹿児島県はこのほど、5連貼ポスター=写真=を作成し、全国の主要JR駅に掲示している。JR月別重点宣伝地域事業を活用した。来年3月の九州新幹線全線開業で、直接結ばれることになる北部九州、中国、関西圏をはじめ、全国からの誘客拡大につなげたい考えだ。全国1385駅に掲出されている。
5連貼ポスターのタイトルは、「すぐそこに、鹿児島県。」。内容はそれぞれ「屋久島・縄文杉/離島のみどころ」「霧島・龍馬/姶良・大隅のみどころ」「鹿児島・桜島/鹿児島・北薩のみどころ」「指宿・天然砂むし温泉/南薩のみどころ」「黒豚しゃぶしゃぶ/鹿児島の食」になっている。
ポスターを通じて、「九州新幹線全線開通で、まもなく行きやすく・身近になる鹿児島県」を訴えている。メーンビジュアルは、鹿児島県内のみどころをアップで見せることで、強いインパクトを狙いつつ、「鹿児島がこれくらい身近になる」ことを表現した。
また、新幹線開業を「桜」のマーク内で強く印象付けるとともに、さまざまな「花」を紹介することで、「花が溢れる、鹿児島県」もアピールした。
岐阜・白川郷、観光車両の進入制限
岐阜県の白川郷で16日、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の景観保存のため、荻町地区内への観光車両(乗用車、バス)の進入を制限する交通対策がスタートした。
実施日は11月までの毎月第3金曜日とその翌日の土曜日、10月13〜14日の計18日間。時間は午前9時から午後4時まで。地区内への観光車両の進入を制限するが、地元関係車両は除く。
交通対策の実施に伴って、バスを2区間で運行、(1)駐車場からの無料バス(寺尾駐車場〜萩町北口・南口)(2)展望台までの有料バス(200円、展望台行、萩町駐車場〜展望台)となっている。
昨年9月1日からは世界遺産地区内への大型車両の進入制限(午前9〜午後4時)も実施されている。
「おいでよ とちぎ館」が宇都宮市にオープン
栃木県観光物産協会(小松正義会長)は12日、宇都宮市の本町合同ビルに観光情報の発信や特産品の販売を行う「おいでよ とちぎ館」をオープンさせた。来場者の目標は、初年度で年間5万5千人を目指している。
観光スポットの紹介のほか、アンテナショップの機能として特産品や伝統工芸品の展示、販売を行う。
メディアや旅行会社への観光情報の提供、生産者と販売者を結びつけるビジネスの場としても機能させる。
とちぎ館は、昨年10月に栃木県観光協会ととちぎ県産品振興協会が統合して同協会が発足したのを契機に設置した。
12日にはオープニングセレモニーが開かれ、小松会長、福田富一・県知事らがテープカットを行った。
所在地は宇都宮市本町3—9、本町合同ビル1階。店舗、事務室を合わせた面積は約223平方メートル。
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