「新旅宣言〜見つけよう! あなただけの旅」──をテーマに、日本観光博覧祭「旅フェア2010」(主催・旅フェア実行委員会)が28日から3日間、千葉市の幕張メッセで開かれる。回を重ね16回目。全国各地の地方公共団体、観光協会、観光関連企業など約110団体(約290小間)が一堂に会し、趣向を凝らした展示やアトラクションで来場者の旅心をくすぐる。
09年、08年は横浜市で開かれており、幕張メッセでの開催は3年ぶりとなる。
テーマの「新旅宣言」には、旅フェアが新しい旅行ニーズに対応できるようにリフレッシュすること、旅フェアが観光需要の喚起につながるイベントとして抜本的に構造を変えることを宣言する──という意味を込めた。
従来、日本列島を地域別にレイアウトしていたが、今回はテーマ別、目的別にゾーニングする。「これにより、来場者は会場内で自分の目的に応じたゾーンに素早く到達することができる」(実行委員会)。
趣向凝らしたコーナー開設
会場入口側には「日本のまつり体感コーナー」が設けられ、来場者を日本のまつりで出迎える。「にっぽん全国元気ステージ」は旅フェアのメーンステージとなる。各地からさまざまな地域芸能や踊りの達人が登場。今年も人気キャラクター、ひこにゃんがお目見えする。
子どもだけでなく大人も楽しめるのが「乗り物大好きゾーン」。飛行機や船の展示に加え、「はとバス東京観光バーチャルツアー」も予定されている。新しい旅のツールとして、3Dデジタルカメラの体験コーナーも設置される。
「お宿大好きゾーン」では全国から旅館・ホテルのパンフレットを1千冊以上集めて一堂に展示。また、旅の予約がその場で可能なコーナーとしての機能も持たせるという。
「旬な旅ゾーン」は大型観光キャンペーンを集めた。今話題の東京スカイツリーも紹介する。このほか、「わくわく旅発見コーナー」「旅の楽しみまんぷくゾーン」「地域のたから発見ゾーン」などが設けられる。
出展者のビジネスチャンスを演出するビジネスプログラムも用意。28日には地域の魅力ある産品の販売力を強化する相談・商談会、29〜30日には日本と台湾の旅行商品造成のための商談会も開催される。
入場料は前売り400円、当日500円。高校生以下は無料。期間中の来場者は12万人を見込んでいる。
会場では「房総の恵み!千葉県物産展」が併催されるほか、28〜29日にはJR海浜幕張駅の広場で、関連イベント「ワールドフェスタin幕張」も開催される。