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観光行政 ■第2563号《2010年5月29日(土)発行》  

09年度旅行取扱額は14%減 観光庁調べ


 観光庁が21日に発表した09年度の主要旅行業62社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年比13.9%減の5兆5402億8350万円だった。内訳は、国内旅行が同10.6%減の3兆5338億8829万円、海外旅行が同19.3%減の1兆9541億6977万円、外国人旅行が同15.8%減の522億2544万円だった。総取扱額が08年度実績を上回ったのは、阪急交通社(同0.4%増)、i.JTB(同0.7%増)の2社のみで、09年度が旅行事業者にとって厳しい1年であったことが改めて明らかになる結果となった。

 国内旅行分野で前年実績を超えたのは、57社中4社のみ。うち3社はJTBグループだった。

 海外旅行は取り扱い60社中3社が前年超えした。

 外国人旅行は、取り扱い38社中13社が前年実績を超えたものの、取扱額の大きい事業者で伸ばしたところはなかった。

 旅行商品ブランドの取扱状況は、総取扱額が同11.6%減の1兆5893億630万円。このうち国内旅行は、同10.4%減の9410億5082万円、海外旅行は同13.4%減の6450億6270万円、外国人旅行は同3.8%増の31億9279万円。

 旅行商品ブランドの取扱人数は、同7.0%減の4315万9448人。内訳は、国内旅行が同8.0%減の3858万7049人、海外旅行が同2.4%増の440万5659人、外国人旅行が同9.2%減の16万6740人。

 62社のうち、日本旅行を抑え3位に浮上した阪急交通社は、4月から総取扱額が290億3479万円の阪神航空を統合した。2社を合わせた取扱額は3818億9762万円で、2位の近畿日本ツーリスト(KNT)の3803億4061万円を超えており、10年度は阪急交通社、KNT、日本旅行の3社による業界2〜4位争いが激しくなりそうだ。



日本観光ポスコン、金賞はJR東 東京支社が受賞

金賞を受賞したJR東日本東京支社の作品(上が小岩井農場、下が五能線千畳敷駅)

 日本観光協会はこのほど、「日本観光ポスターコンクール」の受賞団体を発表した。JR東日本東京支社の作品「夏の家族は、北東北。〜小岩井農場・五能線千畳敷駅」が「夏の北東北の透き通った様子を表している。東北へ惹きつけるパワーが大きい」「土地の雰囲気や気分が伝わって行きたくなる」などを理由に、金賞(国土交通大臣賞)を受賞した。

 同コンクールは47年に始まり、今年で節目の60回目となる。「わが国唯一の全国的レベルでの観光ポスターコンクール」と日観協。今回は全国から268点(444枚)の応募があり、金賞のほか、銀賞7団体、入賞9団体が選ばれた。

 金賞・銀賞の表彰式は6月10日、東京都内で開かれる日観協総会で行われる。なお、銀賞受賞団体は次の通り。

 JRグループ賞=四国ツーリズム創造機構▽日本政府観光局(JNTO)理事長賞=伊豆の国市観光産業部観光商工課・伊豆の国市観光協会▽国際観光旅館連盟会長賞=松山市観光産業振興課▽日本観光旅館連盟会長賞=白山市▽日本交通公社会長賞=氷見市産業部商工観光課▽日本交通文化協会理事長賞=函館市観光コンベンション部ブランド推進課▽日本観光協会会長賞=筑後田園都市推進評議会



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