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観光行政 ■第2570号《2010年7月17日(土)発行》
参院選、民主大敗、自民が改選第1党に
笑顔でポーズをとる谷垣総裁ら=11日夜、自民党本部で
第22回参院選が11日投票、即日開票され、民主党は改選議席の54議席を大幅に下回る44議席しか確保できず、大敗した。対して自民党は改選38議席から、13議席増の51議席となり、改選第1党となった。自民党は野党転落後の支持率回復状況も芳しくなく、先の読めない選挙戦を強いられたが、今回の勝利は反攻への足がかりとなりそうだ。
民主党の菅直人首相は早々と続投の意向を表明したが、パートナーの国民新党は1議席も確保できず、与党過半数割れ状態の中で、政権運営は一段と厳しくなることは間違いない。
政府は先に閣議決定した新成長戦略で、「観光立国・地域活性化戦略」を「アジア経済」「グリーンイノベーション」などと並んで4つの成長分野に掲げた。観光業界ではこうした動きにブレーキがかかるのではないかという見方もある一方、「観光で日本経済を活性化しようというのは自民も同じ。与野党が対立する分野ではない」と楽観視する向きもある。
東京・永田町の自民党本部に設けられた開票速報場。惨敗に終わった昨夏の衆院選とはうって変わり、和やかなムードに包まれた。
谷垣禎一総裁は午後10時前に姿を見せた。テレビ中継にこたえ「民主党はずっと低迷していた。普天間基地問題でも迷走したが、消費税10%にしても、公約かどうかはっきりしないまま選挙を戦っていた。そういうところに政権を任せられないという有権者の気持ちがあったのではないか」と民主の大敗を分析。
その上で「(今回の勝利で)自民党の再生もある程度緒に就いた」と党勢回復に自信を示した。当選のバラ付けでは、谷垣総裁が「1番」を示す人差し指を掲げた。
二階俊博元経産相は地元和歌山で、鶴保庸介氏の当選へ全精力を傾注した。
観光庁、観光政策顧問会議を設置、孫社長ら委員に
観光庁は9日、経済やスポーツなど各界の第一人者を委員とした「観光政策顧問会議」の初会合を開いた。長官の私的諮問機関の位置づけで、観光立国の実現に向けた政策の方向性について意見を聞く。委員はソフトバンク社長の孫正義氏ら6人。初会合では外国人旅行者の誘致のあり方などで意見交換した。
委員は孫氏のほか、JR東日本会長の大塚陸毅氏、日本サッカー協会名誉会長の川淵三郎氏、フジ・メディア・ホールディングス会長の日枝久氏、ベネッセホールディングス会長の福武總一郎氏、森ビル社長の森稔氏。初会合には、日程の調整がつかなかった福武氏以外の5人が出席した。
初会合では、中国人向けの個人観光査証(ビザ)の要件緩和などを含むインバウンド政策のほか、日本人の国内旅行の需要喚起などをテーマに、委員が意見を述べた。
顧問会議は年数回の開催を予定している。
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