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地域観光 ■WEB増刊号《2010年10月30日(土)発行》
松山市で「はいく博」始まる
愛媛県松山市で18日から、俳句と散策をテーマにした初めての集客イベント「松山はいく博」が始まった。俳句、短歌を革新し、近代俳句の礎を築いた俳人、正岡子規の故郷である「俳都・松山」をアピールし、俳句愛好者ら観光客の誘致を狙う。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第2部が12月からスタートすることも追い風となりそうだ。
市は松山観光の新しい魅力作りとして、俳句とハイク(まち歩き)を掛け合わせた着地型滞在プログラム「松山はいく(ガイドと行くまち歩き)」の企画造成に取り組んでおり、その定着と俳都・松山のブランド化を目指し、松山はいく博を実施することにした。期間は来年3月まで。
オープニングイベントとして、18〜19日、俳人の稲畑汀子さんや金子兜太さんらを招いての公開選句会=写真=や講演会などを開催した。
このほか、数多くの旅番組に出演している関口知宏さんを招いての旅行会社主催による講演会(12月)、俳句愛好者を対象にした「大人たちの俳句甲子園」(1月)、スペシャルドラマ出演者と名所・旧跡を巡るウォークイベント(来春)などさまざまなイベントが計画されている。
また、道後の旅館・ホテルや商店街、主要観光施設などに季語を記したカードを掲示し、子規ゆかりの地などに設けた俳句ポストへの投句を促し、観光客に俳都を印象付ける。
道観光振興機構、観光タクシー乗務員認定制度の推進組織立ち上げ
北海道観光振興機構(坂本眞一会長)はこのほど、来年4月から実施する観光タクシー乗務員認定制度の推進組織を立ち上げた。一般募集していた同制度の愛称を「夢大地北海道ガイドタクシー」に決めたほか、認定乗務員に交付するステッカーのデザイン=写真=を決定した。
愛称は8月に一般募集を行い、応募作品の中から選定した。ステッカーには、北海道だけに生息するシマフクロウをキャラクターに用いたデザイン。取得後の年数により色が変わり、初級のグリーンから、上級のシルバー、最上級のゴールドまで3種類がある。
推進組織は、北海道運輸局、道、タクシー協会、商工会議所連合会などで構成する「北海道観光おもてなしタクシー認定機構」。事務局は観光振興機構内に置く。
認定乗務員となるには、認定機構が実施する接遇研修を受け、観光知識に関する試験に合格することが必要で、認定は年1回、資格は3年ごとの更新となる。
認定機構では、札幌圏をモデル地域として先行的に実施し、順次、道内全域に拡げていくことにしている。札幌圏での接遇研修は10月18日に開始。来年2月まで数回に分けて実施される。
研修には800人を超える申し込みがあり、乗務員やタクシー会社の関心度も高い。試験は来年2月末に実施され、合格者には3月中に認定書が交付される。4月から認定者のステッカーを付けたタクシーが街を走ることになる。
にほんばし島根館がリニューアルオープン
島根県の物産や観光の首都圏でのPR拠点であるアンテナショップ「にほんばし島根館」(東京・日本橋)が10月21日、リニューアルオープンした。あいにくの雨模様にもかかわらず、リニューアルオープンを待ちわびた「島根ファン」が多数来店。石州和紙などの特産品を使った明るい雰囲気の店内で、海産物や菓子類などを手に取り、購入していた。
館内は、ユネスコの世界文化遺産に登録された伝統和紙「石州半紙」の流れをくむ石州和紙を天井から垂らして雲のイメージを演出したほか、壁面には特産の「石州瓦」「来待石」「クロマツ」を壁面に利用。
館内レイアウトでは、イベントスペースを拡大して、市町村や学校などが利用できるようにしたほか、店頭やイベントコーナー、商品陳棚など各所にディスプレイを配置し、観光情報や物産品の生産情報などを放映するようにした。また、県産業技術センターが開発した3次元イメージセンサーシステムに対応した映像設備も設置し、各種イベントなどで活用できるようにした。
リニューアル式典には安来市出身で、NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の原案者、武良布枝さんも出席。記念の鏡開き=写真=の前にあいさつした溝口善兵衛知事は「開館から7年経ち、毎年約15万人の人に来館してもらっている。リニューアルに伴い販売する物産品の数も増やした。首都圏での物産、観光PRの拠点として、ますますひいきにしてほしい」と述べた。
同館は03年11月にオープン。三越本店の向かいという立地の良さを生かして多くの利用者を集め、09年度末までに累計で約90万人が利用。飲食、旅券発行を含めた累計販売額は約31億円となっている。
中四国7都市の東京事務所、共同観光キャンペ実施へ
中国・四国都市東京事務所(岡山、倉敷、広島、福山、呉、下関、松山の7市)は11月6日、東京・芝公園の東京タワーで、初の「瀬戸内フェア共同観光キャンペーン」を実施する。
東京タワーの高さ333メートルにちなみ、各市は333個のプレゼント用意し、来場者に配る。例えば、広島市はしゃもじ、倉敷市はミニアロマキャンドル、松山市は道後温泉足湯タオルなど。また、岡山市のゆるキャラ(ミコロ、ハコロ)も参加し、東京タワーの「ノッポン兄弟」と共演する。
「今回のキャンペーンの反応を見た上で、次回も実施するかどうか検討する」(広島市)としている。
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