政府が10月29日に国会に提出した今度補正予算案に、観光庁予算として8億9200万円が計上された。外国人旅行者の受け入れ態勢づくりに向けて外国語の案内表示などを地域に整備するほか、滞在型観光につながるニューツーリズムの実証事業などを実施する予定だ。
観光庁予算は、外国人旅行者の受け入れ態勢づくりに5億円、新たな旅行需要の創出にかかわる商品造成の実証事業に3億円、観光圏整備の追加補助金に6200万円、休暇分散化に関する調査やシンポジウムに3千万円。
外国人旅行者の受け入れ態勢づくりでは、主要駅や空港などの交通拠点から観光地への移動に言語の障害を感じさせないよう外国語やピクトグラム(絵文字)などの案内表示を整備する。全国で10カ所程度を対象とする予定。
旅行商品造成の実証事業では、スポーツイベント後の延泊を促進する商品、若者の旅行参加につながる商品を地域で試験的に造成してもらい、効果を検証する。