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商品・設備 ■第2587号《2010年11月27日(土)発行》
クリップス、宿泊施設向け競合価格分析ツール発売
プライスアナライザーの分析・レポート画面
予約サイト一元管理ツール「らくじゃん」の開発、サポートなどを行うクリップスは12月1日、ホテルや旅館向けの競合価格分析ツール「ASYURUN(あしゅらん)プライスアナライザー」を発売する。
プライスアナライザーは、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」「一休.com」などの宿泊予約サイトを一般的な検索エンジンのように自動巡回。自社および、最大で15施設まで登録できる競合他社の商品情報を定期的に取得し、販売価格などをモニタリング、分析するもの。自社の最適な販売価格をタイムリーに意思決定できるので、「RevPAR(販売可能1室あたり収益)の向上が期待できる」と同社。
競合先ホテルが各宿泊予約サイトに提供する「プラン名」「宿泊料金」「商品数」などの商品情報は、グラフ形式または一覧表形式で宿泊日ごとに参照可能。競合先の最安料金、価格レンジ、価格分散などの販売状況をチェックし、自社の販売価格が最適かどうかを視覚的に把握できる。
「Google App Engine(クラウドサービス)」を利用するので、ホテル内のパソコンや通信インフラに負荷がかからず、処理速度も早い。出張先や自宅などでも利用できる。
自社の価格を変更する場合は別途、「らくじゃんを利用すれば利便性が向上する」と同社。将来的には、らくじゃんとプライスアナライザーを連動させる計画もある。
価格は、初期設定料が税込み1万2600円、月額利用料が同1万5750円。月額利用料には、クラウドやバージョンアップ、サポートなどの各種サービス料が含まれている。
この件についての問い合わせ先は、クリップス・東京オフィス(TEL03・5833・2444)。
日本ホテル教育センター、和食検定試験実施へ
和食検定試験テキストのイメージ
日本ホテル教育センターはこのほど、和食の接遇に焦点を当てた第1回の「和食検定試験」を来年10月に実施すると発表した。世界的に注目される「和食」を体系的に学び、接遇を通して和の食文化を世界に発信できる人材を育成する。
検定は、観光庁の訪日旅行促進事業をサポートするもの。「和食文化の正しい理解と継承」「日本古来の「おもてなし」を中心とした業界人のレベルアップ」「日本文化の魅力を国内外に発信できる人材の育成」を3大目的に掲げている。
「和食のおもてなしの現場においては即戦力となる技法ばかりが重視されている」と日本ホテル教育センターでは指摘する。また、「和の食文化を体系的に学び、その奥深さや価値観を知り、おもてなしの心を学ぶ機会がほとんどない」とも。
検定では、日本料理の成り立ちや関連する知識、食事作法を学ぶ基本レベルと、着物や和室での振る舞いや接遇の作法を学び、和の食文化を伝承していくためのノウハウを身に付ける実務レベルの2クラスを設ける。それぞれのクラスで和食に関する実用英語も習得させる。
検定試験に準拠したテキストは、基本編、実務編に分けて発行する。
問い合わせ先は、日本ホテル教育センター・検定事業室(東京都中野区東中野3—15—14、TEL03・3367・5663)。
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