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地域観光 ■第2594号《2011年1月29日(土)発行》
熊本県、吉本との連携で誘客
蒲島知事(中央左)と水上会長(同右)、吉本興業のタレントら
熊本県と吉本興業グループは24日、3月の九州新幹線全線開業に伴い、新大阪と片道2時間59分でつながる熊本をPRするイベント「くまもとウィーク・イン・なんばグランド花月〜えーで近いでくまもと」をスタートさせた。吉本興業と地方自治体が連携した地方振興事業の一環。イベントは1月30日まで。
期間中は、熊本県のキャラクター「くまもん」がなんばグランド花月(大阪市中央区)で来場者を出迎え、観光パンフレットなどを配布。なんばグランド花月周辺には熊本県をアピールするのぼりなども立てた。
吉本新喜劇では、熊本をモチーフにした芝居が上演され、テレビ収録日にあたる29日には、蒲島郁夫知事と県の「宣伝部長」に任命されているタレントのスザンヌさんが出演する。関西地区では、毎日放送テレビで2月12日に放送予定。
吉本興業本社で14日に行われた記者会見には、蒲島知事、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの水上晴司会長、漫才コンビの今いくよ・くるよ、未知やすえさんが出席した。
蒲島知事は「吉本の舞台に立つとは思ってもみなかったが、今からとても興奮している。大阪の方にぜひ熊本に来ていただきたい」と述べた。
有馬温泉、播州織で独自の浴衣
関係者が協力して独自の浴衣を開発した
兵庫県の有馬温泉旅館協同組合は、江戸時代から織られていた「播州織」で有馬温泉独自の浴衣を開発した。200枚を製作し、今月から提供を開始。宿泊客に着てもらい、着心地などの感想を聞く。独自の浴衣を温泉街の魅力アップに役立てていく考えだ。
播州織を手がける野間織物工業協同組合と共同開発。県中小企業団体中央会から「2010年度連携組織活路開拓・実現化事業」として支援を受けた。浴衣デザインは、神戸芸術工科大ファッションデザイン学科の見寺貞子教授が監修し、学生も参加した。
浴衣は、温泉街を浴衣で散策できるよう、保温性に富み、発汗性にも優れた多重織。生地と生地との間に空間があり、夏は涼しく、冬は温かいという。下着が透けないようにも工夫した。
デザインコンセプトは有馬の若女将たちが選んだ「有馬を着る」。浴衣を着るだけで有馬色に染まれるように、「金泉—黄色」「銀泉—白色」「瑞宝寺公園の紅葉色」「有馬サイダー色」「六甲山の新緑色」「有馬の宵闇色」と有馬にちなんだ色を縞柄のストライプとし、有馬温泉だけの留柄「九2六(KUTSUROGU)」としてデザインした。
新宿〜白骨温泉結ぶ直通バスの運行始まる
東京・新宿と長野県松本市の白骨温泉を結ぶ直通バスの運行が8日から始まった。アクセスの良さをPRしようと、白船荘新宅旅館の斎藤康行専務らが19日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、概要を説明した。
訪れたのは斎藤専務のほか、泡の湯の小日向真紀子さん、山水観湯川荘の斎藤理恵さんら=写真。
直通バスが利用できるのは白骨温泉の宿泊客。アルピコ観光サービスが3月26日まで運行する。土曜の午前11時に新宿を出発。日曜午前11時が白骨発となる。所要時間は約4時間。運賃は各宿泊施設の宿泊プランに入っており1泊2食付きの料金は平均約2万円という。
直通バスは昨年から実施。評判も良く「予想以上に利用客が多かった」(斎藤専務)ことから、引き続き実施することにした。
和歌山県、首都圏で観光キャンペーン実施
和歌山県は16日からJR山手線で広告貸し切り電車(ADトレイン)を走らせるなど、首都圏で大規模観光キャンペーンを開始した。これに先立つ14日には、東京の六本木アカデミーヒルズに旅行業者やマスコミ関係者らを集め、仁坂吉伸知事(県観光連盟会長)自らプレゼンテーションを行い=写真、和歌山の観光魅力をPRした。
キャンペーンは和歌山に行ったことがない人、行ってみたいと思っている人に向け「そろそろ和歌山に行ってみよう」と呼びかける。メーンとなるのがADトレインの運行で、JTBやKNT、阪急交通社など旅行会社6社の協力を得て、各社の和歌山旅行商品を1編成11両に掲出、31日まで走らせる。
このほか、新宿や渋谷駅など山手線主要駅での集中PRや、JTB、KNT店舗でのキャンペーンイベントなどを行う。
仁坂知事は観光スポットや温泉、グルメなどを紹介した上で、「決して退屈はさせない。そろそろ和歌山に来てみてはどうか」と呼びかけた。
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