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　ANAセールスはこのほど、JR東日本の旅行企画会社であるびゅうトラベルサービスと共同で、訪日外国人向けに飛行機と鉄道を利用する旅行商品を発売した。「鉄道と飛行機を組み合わせた訪日外国人向け商品は初めて」と同社。予約が難しい電車での移動を盛り込んだ富裕層向け商品などもラインアップし、訪日旅行需要の獲得を図るとともに、ANA便就航地以外への旅行商品の開発も進めたい考えだ。

　発売したのは、新青森駅まで延伸した東北新幹線「はやて」を利用した商品と、日本人からも人気のある寝台列車「カシオペア」を利用した商品。いずれも往路に鉄道を利用、成田もしくは羽田への復路は北海道・函館空港からANA便を使う。青森や北海道・札幌、小樽での現地観光にはJR東日本の周遊観光バス「びゅうバス」、ANAの周遊バス「ANAバス」を利用、温泉やカニ食べ放題なども組み込んだ。

　このうちカシオペアを使った商品は、中国の富裕層向け旅行雑誌に6ページにわたり記事広告を出すなどして訴求。「反応もよく、出だしの集客は好調」（吉田博行・ANAセールス商品統括センター訪日旅行部部長）で、すでに17日からの日程で第1回を催行した。

　1〜3月の販売目標は、カシオペア利用商品が50人、はやて利用商品の団体向けが120人、個人向けが30人。

　同社では3月以降も「日本の四季」をテーマにした同様の商品を開発する方針。

　併せて富裕層向けカード会社や高級ホテルなどとも連携を進め、訪日外国人向け商品を拡充したい考えだ。

　中国経済産業局と中小企業基盤整備機構中国支部などは2月10日、松江市内のホテルで「旅館の経営力向上を目指して」をテーマに、研修会を開催する。旅館業を始め、観光関係者の参加を呼びかけている。

　デフレの長期化や人口減少などの影響で地域経済の縮小が続く中、「旅館業の経営は厳しさを増しており、その経営力の向上は地域活性化にとって大きな課題。研修を通じて旅館業の経営力向上に向けたヒントをつかんでほしい」と同局。

　研修会ではサービス工学研究センターの内藤耕・副研究センター長と一條旅館の一條達也社長が講演する。同旅館は宮城県の鎌先温泉にある客室24室、従業員約40人の温泉旅館で、「ハイ・サービス日本300選」の受賞企業。講演では売り上げ倍増の秘訣を明らかにする。

　参加費無料。定員50人。問い合わせは同局（TEL082・224・5655）。

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