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地域観光 ■第2597号《2011年2月19日(土)発行》  

史跡富士山、集客の手段に
 富士山が国の史跡に登録されたことを受け、富士山を全面に打ち出し集客に結びつけようという動きが出ている。JR東海の「富士山観光」をテーマにした企画だ。また、史跡登録とは直接関係はないが、山梨、静岡、神奈川3県の観光部門で組織する富士山ライジングプロジェクト実行委員会は富士山を軸にした旅行商品造成支援に乗り出している。東海道新幹線と富士山周辺の旅館・ホテルを組み合わせた旅行商品は少なくないが、史跡登録を機に改めて注目を浴びそうだ。

 JR東海が「富士山観光」と銘打った企画を打つのは珍しい。「富士山の日」(2月23日)に合わせ、20日から全面的に展開する。

 まず、富士山巡りに便利な富士山満喫きっぷ、フリーきっぷ、富士山きっぷの3種類を発売。満喫きっぷは主に静岡県内の富士山周辺の絶景ポイントや観光スポット巡りに便利な鉄道(普通車自由席)、バス、ロープウエー、船が1日乗り放題となり、価格は大人3千円、子ども1500円。

 豊橋〜新大阪間の新幹線駅の利用者には1往復料金を含めたフリーきっぷ(有効期間3日)を大人1万1400円(豊橋乗車)〜2万3200円(大阪市内乗車)で販売する。子どもは半額。

 駅などで配る無料情報誌「Shupo富士山」も発行。富士山信仰の遺跡、グルメなどをアクセス情報を交えて紹介。また、23日からは新富士、富士、富士宮の3駅で富士山周辺の味覚を詰め込んだ弁当「ふじのくに」を販売する。

 ライジングプロジェクト実行委員会の事業は、旅行会社が富士山を中心とした3県の観光魅力をアピールする、宿泊を伴う旅行商品を企画・造成する際、一定額を支援するもの。「初の試み」と事務局の神奈川県商工労働局観光課。

 対象となるのは募集型企画商品。3県のうち2県以上の宿泊施設を利用したプランで、4月1日から11月末までに催行される旅行商品。「委員会が作成した『富士山ドライブナビ』に掲載のコースや素材を参考に、名産品や特産品、料理などをテーマにした宿泊プランを造ってほしい」としている。

 支援額は1件に付き30万円以内で、最大6件程度を支援する。その際、(1)パンフレットやチラシ、ホームページなどに「富士山ライジングプロジェクト後援」の文字を入れる(2)集客見込み、報告──が条件となる。申請は3月1日から受け付ける。

 国の文化審議会は昨年11月中旬、静岡、山梨両県にある富士山信仰関連の遺跡や神社など10資産を「史跡富士山」として国の史跡に指定するよう文部科学相に答申、その後答申通り指定された。



地域伝統芸能賞に高千穂町観光協会
「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」に決まった高千穂町の観光神楽

 地域伝統芸能活用センター(中村徹会長)は2日、今年度の「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」を高千穂町観光協会(宮崎県)に贈ることを決めた。表彰式は9月24〜25日、青森県で開催の地域伝統芸能全国フェスティバルで行う。

 賞は地域伝統芸能の保存や継承、活用に抜きんでた功績が認められるとする団体や個人を表彰する制度。行政や研究者、マスコミなどで構成する12人の選考委員会で決定した。

 高千穂町観光協会は、観光神楽を通じた夜神楽の保存継承で大きな功績があったとして受賞が決まった。アクセスが困難で、一般の観光客がなかなか見られない神事の夜神楽を観光神楽として昭和47年から公開し、39年間年中無休で実施。年間5万人を超す観光客を迎えている。高千穂町や宮崎県の観光振興に大きく貢献したほか、夜神楽の保存継承に対する地元の認識を高め、後継者不足の解消にも尽力した。

 このほか地域伝統芸能の活用で観光や商工業の振興に貢献した個人と団体に贈る「地域伝統芸能大賞」で北上鬼剣舞連合会(岩手県)、八代妙見祭保存振興会(熊本県)、上三原田歌舞伎舞台操作伝承委員会(群馬県)、五所川原立佞武多(たちねぷた)運営委員会(青森県)が受賞。

 地域伝統芸能の技の継承で地道な努力を重ねている有望新人に贈る「地域伝統芸能奨励賞」で鶴田流薩摩琵琶奏者の熊田かほりさん(宮城県)が受賞した。



和歌山県、修学旅行誘致を強化
説明会での体験メニューの紹介

 和歌山県は、体験型観光を通じた修学旅行の誘致を進めている。8日、東京都内のホテルで開かれた旅行会社、学校向けの説明会には、仁坂吉伸知事が出席し、さらなる誘致に力を入れる考えを示した。自然や文化を生かした体験プログラム、民泊などを「ほんまもん体験」としてPRし、教育効果の高さなどを強調している。

 仁坂知事は「地域の人々と交流し、自然や文化を体験することに旅の満足感がある。体験型の観光にさらに力を入れ、修学旅行の誘致に取り組みたい」と述べた。また、白浜町日置川と串本の両エリアが中心となっている民泊の受け入れ拡大にも意欲をみせた。

 県の統計によると、体験型観光の受け入れ客数は約27万9千人(09年推計)。修学旅行の受け入れ校数は、05年度は1校だったが、年々増え、今年度が20校、来年度には21校を見込む。民泊は受け入れ校のうち約半数の日程に組み込まれている。

 県を挙げたプロモーションの展開や受け入れ態勢の整備とともに、県内の各地域がそれぞれの特色を生かした体験プログラムの提供に取り組んでいる。

 串本エリアでは、ラムサール条約の登録湿地となっている美しい海岸でのスノーケリング体験、串本海中公園での水族館の飼育体験などが人気。日置川エリアでは、紀州備長炭づくりの作業体験や藍染めの体験などを提供している。

 那智勝浦エリアでは、世界遺産の熊野古道でのウォーキングをはじめ、オリジナルラベルで包装するマグロの缶詰づくり体験、イケスやプールでイルカと泳ぐ体験など。関西方面からの交通アクセスが良い日高川エリアも田舎暮らし体験を充実させている。

 また、和歌山県では、観光と教育の担当部署の連携も重視。説明会では、県教育委員会の岸田正幸・学校教育局長が登壇し、「人や自然とかかわる体験が豊富な子どもほど、思いやりや人間関係能力が高い傾向がある。和歌山にはそれらの体験がそろっている」と体験活動の教育効果を強調。修学旅行を通じた学校間交流にも前向きな姿勢を示した。




島根県、大雪の風評払拭へキャンペーン

 島根県は年末年始の大雪で減少した観光客を呼び戻そうと、9日にJR大阪駅で街頭イベントを実施した。観光キャラクターの「しまねっこ」の着ぐるみや、しまね観光大使の細木ふみさんが宿泊キャンペーンのチラシを乗降客らに配布し、島根観光をPRした=写真。

 一部の大雪被害の様子がテレビ番組などで大きく取り上げられたことで、雪が積もっていない松江市内の観光施設や旅館・ホテルでもキャンセルが相次いだ。このため、県は1月17日から3月末まで「招福しまね宿泊キャンペーン」を展開し、観光客回復への取り組みを強化している。

 県が松江や玉造温泉などの旅館・ホテル111施設を調査した結果によると、年末年始(12月31日〜1月4日)の宿泊キャンセルは3427人、宴会のキャンセルは2146人に上った。主要観光施設の中には前年に比べ8割近く入場者が減少したところもあったという。



東海村、「アトムツーリズム」推進
見学用施設のアトムワールド。ロビーには各種の核燃料集合体や炉心の模型を展示

 原子力にかかわる研究施設や事業所が集まる茨城県東海村が、原子力をテーマとした産業観光「アトムツーリズム」を官民挙げて推進している。原子力発電を支える燃料の製造工場、世界最先端の研究に利用されている大強度陽子加速器施設などが観光資源だ。他の地域にはない施設群を生かし、「学び」の体験を提供。中高生の学習旅行を中心に誘致を進めていく。

 東海村の原子力とのかかわりは1957年の研究所開設に始まる。同年には国内で初めて研究炉に原子力の火が灯った。研究施設や事業所が相次ぎ進出し、原子力の博物館も開設されるなど、“原子力平和利用のまち”として知られてきた。

 村は約6キロ四方の広さだが、人口は約3万7千人に上る。原子力産業の集積による人口増加や税収効果があり、財政力指数や年少人口率、出生率は茨城県内の自治体でトップだ。特に福祉政策を重視したまちづくりを進めてきたという。

 弘法大師創建の「村松山虚空蔵堂」や特産の「ほしいも」は有名だが、これまで観光施策は重視されてこなかった。アトムツーリズムへの機運が高まったのは2年ほど前。関係者による連絡調整会議が設置されてからだ。

 東海村企画政策部政策推進課の鈴木亮一氏は「東海村の原子力産業を知的な好奇心を満たす資源としてもっと活用すべきだ。科学の未来を担う子どもたちの学習などに役立ててもらい、村のブランドイメージを高める必要がある」と語る。

 村観光協会長で食品加工業を営む井坂文明氏も「村は財政的に恵まれてきたが、地元商工業の将来には不安もある。農業体験や特産品の魅力づくりに取り組み、アトムツーリズムと合わせて地域を活性化させたい」。

 アトムツーリズムを推進する上で最大の強みは原子力関係の事業所や研究施設、展示館が集積されていること。村内で見学が可能な施設は主に9カ所。事業所などは社会貢献の観点から見学者の受け入れに積極的だ。

 誘致のメーンターゲットには中高生を設定。一般的な修学旅行というより科学教育の推進校や理系クラスなどの校外学習を想定している。中高生を中心に一般の団体客にも対象を広げていく。

 総合窓口として東海村アトムツーリズムインフォメーションセンター(TEL029・225・5264)を開設。業務をJTB関東法人営業水戸支店に委託している。




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