雪国の自然や文化に触れ、その魅力を各国に広めてもらおうと、南魚沼市観光協会などはツアーを企画し、駐日大使を含む14カ国の大使館員とその家族を現地に招いた。南魚沼市、国際交流サービス協会などが協力した。越後文化を色濃く伝える旅館の龍言に宿泊してもらったほか、日本酒の醸造所を案内、スキーも楽しんでもらった。
ケニア、ラトビア、アルゼンチンの駐日大使をはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、ロシア、ブラジルなどの大使館員が参加。家族を含めて38人に2月5日から1泊2日のツアーを提供した。
宿場町だった街並みを再現した牧之通り、多数の仏像がある禅寺の雲洞庵、地元の銘酒「八海山」を製造する八海醸造などを紹介。六日町八海山スキー場ではスキーに挑戦してもらった。
宿泊先は龍言。大庭園に越後の庄屋や豪農の屋敷を移築した館があり、日本旅館ならではのおもてなしを体験してもらった。井口一郎・南魚沼市長も歓迎に駆けつけたほか、三味線や方言語りなどの芸能も披露した。
日本をよく知る大使館員も、数メートルの積雪がある雪国は初体験という参加者が多かった。特に、旅館のおもてなしやスキーの楽しさには感激したとの感想が寄せられた。
ツアーをサポートした国際交流活動への貢献を目的とする公益法人、国際交流サービス協会では「参加者に日本の魅力を発信してもらうとともに、地域が外国人旅行者の受け入れ環境を整える契機にしてもらえれば」と話している。