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ビジネス ■第2598号《2011年2月26日(土)発行》
JATA、経営フォーラム開催
西田会長
日本旅行業協会(JATA)の主催する「経営フォーラム2011」が15日、会員旅行会社の社長ら約300人の参加者を集め、東京で開かれた。総合テーマ「今創る 旅の新しい価値」のもと、講演やパネルディスカッションなどを展開。そのなかから、日本観光協会会長の西田厚聰氏(東芝会長)が「経済成長と観光イノベーション」について持論を語った特別講演の要旨を掲載する。
■環境変化への対応
「状況の変化にすばやく対応しなくてはならないが、やみくもではだめ。自分たちも共に変わっていかなければならない。私はこれを『応変力』と言っている。応は慧敏に対応すること、変はそれに応じて自らも変わること。応変力をいかに高め続けられるかが、このグローバル化した市場経済のなかで勝ち残っていける大きなかぎになる」。
■広義のイノベーション
「イノベーションを次々と起こす以外に成長を続けることは難しい。イノベーションが成長のエンジンであると経済学的に明らかにしたのはジョセフ・シュンペーター。日本では『技術革新』と訳されるが、元々、彼が言ったイノベーションは、さまざまな要素を新しく結合させること、『新結合』。技術はその1つ。さまざまな産業の課題を解決するためには、もっとこの広義のイノベーションを考えていかなければならない」。
■仕事におけるイノベーションの促進
「身近なイノベーションとしては、ちょっとしたアイデアで仕事のやり方を変えてみる。しかし、新しいことを部下が考えても部長が『それはリスクが高い』『君が責任を持て』とか言ったら、それで終わり。そういう風土ではイノベーションの芽を摘むだけ。では、間違ったらどうする。失敗から学べばいい。風土作りも含めたイノベーションの創出が重要だ」。
JCHA、ホテル経営者セミナー開催
清水会長
全日本シティホテル連盟(JCHA)は21、22の両日、「ホテル経営者セミナー」を東京で開催した。北海道から九州まで各地の会員ホテルから社長や管理職ら約50人が参加。「元気ですか〜あなたのホテルもあなた自身も」をテーマに過去の延長線上ではない新たな経営手法を学んだ。
冒頭、あいさつした清水信夫会長は「将来はビジネスではなく、観光が伸びる。これから国際化になるし、新しいお客さまをどう見つけていくかしかない。セミナーで新しいホテルのあり方、サービスの仕方を勉強してほしい」と願った。
初日は作家の中谷彰宏氏が「防戦を抜け出す、切り返し7つの作戦」と題して講演。中谷氏は「伸びていく会社は経営者がメモをとる」「不景気は心の中にある」「クレームは言ってもらえない。二度と来ないだけ」など数々の“作戦”を披露した。
講演のほか、客室販売、IT活用、インバウンド、施設・設備、労務・教育・雇用の各課題に関する5つの分科会が2日間にわたって行われた。客室販売関係対策分科会では、値下げ・割引競争に陥っている状況下で打つ手はないのかを受講者と共に探った。
経営セミナー終了後には「エージェント営業勉強会」も開催。i.JTB取締役の平野利晃氏が講師となり、旅行会社の上手な活用法など集客アップの秘訣を指南した。 帝国データバンクによ水準で推移している。
じゃらんフォーラム、宿泊施設から460人出席
じゃらんフォーラムの会場
リクルート旅行カンパニー(冨塚優カンパニー長)は21日、「じゃらんフォーラム2011」をグランドプリンス新高輪・国際館パミールで開いた。旅館・ホテルから約460人が参加した。
冨塚氏は30分間の開会あいさつ「じゃらんの今後について」の中で、じゃらんnetの10年度実績について「09年度の3211万人泊から21.1%増の3891万人泊を達成する見込み」と報告。4月から実施するポイントプログラムの変更と手数料値上げについては「弊社からも10億円規模の追加投資をして、集客のお手伝いの強化に努める」と話し、あくまでも新制度への理解を求めた。
同フォーラムは1月27日の広島を皮切りに、名古屋、札幌、大阪、那覇、福岡、東京、仙台、そして3月7日最終回の熱海まで全国9カ所で開催。参加者総数は昨年同様の約3千人を予定している。
21日の東京会場では、冨塚氏のあいさつに続き、福島正伸・アントレプレナーセンター社長による基調講演「夢しか実現できない」などを実施した後、立食形式の懇親会を開いた。
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