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地域観光 ■第2600号《2011年3月12日(土)発行》  

新潟県、観光客に人気の宿を公表

 新潟県は8日までに、観光で県を訪れた宿泊客約2万人を対象に、温泉地や宿泊施設の満足度を調べた「県観光地満足度調査」の結果をまとめた。観光客の満足度が高かった温泉地や宿泊施設を実名で公表している点が特徴で、「こうした調査は全国的にも例がないのでは」と観光局交流企画課。県は調査結果を施設側に情報提供し、集客力アップなどに役立ててもらう方針だ。

 調査は県旅館組合の協力を得て、09年10月、10年1、5、8月の4回に分け、2軒以上の宿泊施設がある県内温泉地27地域と宿泊施設133軒を対象に実施。調査期間中に対象施設に泊まった観光客にアンケート用紙を配布し、客室、温泉・浴場、食事などについて満足度を尋ねた。累計で2万1068人から回答を得た(インターネット回答を含む)。

 調査結果を基に宿泊観光客の満足度が高かった宿泊施設(ベスト10)と温泉地(ベスト5)を公表した。宿泊施設については、「順位付けは行わず、50音順にとどめた」(交流企画課)。月岡温泉の「白玉の湯 華鳳」や湯田上温泉の「ホテル小柳」、瀬波温泉の「夕映えの宿汐美荘」などが入っている。

 また、県内・県外客、旅行形態、客層、目的ごとに満足度が高い施設も明らかにした。

 例えば、10〜30歳代の若い女性にはホテル小柳や汐美荘のほか、松之山温泉の「ひなの宿千歳」、湯沢温泉の「湯沢グランドホテル」、蓬平温泉の「よもぎひら温泉 和泉屋」、70歳代以上の高齢者には千歳、湯沢グランド、和泉屋のほか、「白玉の湯 泉慶」、湯沢温泉の「双葉」の人気が高い。

 一方、満足度が高かった温泉地の1位には、佐渡市の「佐和田・真野地域」が選ばれた。佐渡の伝統文化に触れられることや、奈良時代に建てられたといわれる佐渡最古の寺・国分寺など歴史的建造物も多いことなどが人気の理由と見られる。

 県は調査で明らかになった利用者の声などをアンケート調査に協力した各施設に伝え、サービスや設備の改善に役立ててもらう。3日には新潟、長岡両市で施設の担当者を集め、説明会を開いている。また、今月中旬には研修会も開く予定という。



都道府県統計、入込客の比較が可能に

 都道府県が算出する観光入込客数や観光消費額は、調査手法、精度の違いからこれまで地域間の比較ができなかったが、観光庁が策定した全国共通基準による調査が2010年度から順次実施され、比較が可能になった。実人数の入込客数、消費額単価などが分かり、地域の強み、弱みが数値化できる。信頼性の高いデータに基づく施策の立案、事業の効果検証が観光分野の課題とされてきただけに、地方自治体や観光事業者の活用が期待されている。

 共通基準を採用した観光入込客数の統計調査は四半期ごとの実施。今年度4〜6月分から39都道府県が導入、10〜12月分から佐賀県が導入した。11年1〜3月分では秋田、茨城、栃木、埼玉、長崎の5県が導入する。大阪府と福岡県の導入は未定だが、45都道府県で比較が可能になる。

 これまで都道府県が算出してきた観光入込客数には、延べ人数と実人数の違い、調査地点数の違いなどがあった。観光消費額の推計手法も異なり、精度にもばらつきがあった。都道府県ごとに伸び率などの把握はできても、他県との比較は難しかった。

 共通基準の調査による調査では、観光地や観光施設、イベントの訪問者数を足し上げる延べ人数を基に、調査員が旅行者に聴き取りを行うパラメータ調査(サンプル調査)で周遊先、消費単価などを把握し、実人数、観光消費額を推計する。観光入込客数、観光消費額ともに、目的別(観光、ビジネス)、発地別(県内外、外国人)、形態別(宿泊、日帰り)に数値を出すことができる。

 観光庁は共通基準による調査の結果を踏まえ、活用事例などを紹介し、新しい統計の有効性をPRしている。紹介事例の1つが、兵庫県、奈良県、和歌山県の観光消費額(4〜6月分)の比較=別表参照。例えば、兵庫県は県内宿泊客の単価の高さが際立ち、反対に奈良県は県外宿泊客の単価の高さが目立つ。一方で和歌山県は県外日帰り客の単価が高いことなどが分かる。直接比較が可能になり、各県の傾向が数値化できた。

 観光庁観光経済担当参事官室では、「地域の現状を把握した上で、強みをより伸ばすか、弱みを補っていくかなど、施策の企画立案に役立てることができ、その施策の効果も検証できる。行政だけでなく、旅館・ホテルや観光施設、旅行会社の誘客戦略にも活用できる」と話している。

 また、全国共通の基準であることから、都道府県という範囲だけでなく、県境をまたぐ観光圏や広域エリアごとに入込客数や観光消費額を算出することもできる。地域間の連動した施策の推進に役立ちそうだ。

外客増加に活用 地方の誘致支援
 観光庁は、訪日外国人旅行者の誘致にも共通基準に基づくデータを生かす。地域ごとの外国人入込客数が把握でき、検証可能なデータがそろうことから、都道府県に入込客数の具体的な数値目標を掲げてもらい、観光庁が海外プロモーションなどを後押しする。

 「訪日外国人都道府県入込増促進プログラム」(仮称)として実施する予定。意欲的な目標を掲げる都道府県を対象に、ビジット・ジャパン事業の海外宣伝や地方連携事業などで支援を強化していく方針。

調査費のねん出 自治体には課題
大阪、福岡は導入未定

 観光入込客統計は、観光庁が有識者委員会で議論して共通基準を策定したが、調査の実施主体は都道府県。四半期ごとに実施するパラメータ調査などにかかる予算をねん出する必要がある。

 大阪府と福岡県は、全国基準の導入の見込みが立っていない。調査費の財源確保が課題だという。共通基準に必要なパラメータ調査には費用が伴う。四半期ごとに観光地点10カ所以上で、回答者と同行者を含めて約3千点のサンプルを収集する必要があるためだ。

 共通基準を導入した都道府県でも、財源に国の緊急雇用創出基金事業を充てているところがある。「共通基準を導入するメリットは確かに大きいが、一般財源の確保となると簡単ではない。国にも予算措置を考えてもらいたい」と話す自治体の観光部門もある。

 統計整備を担当する観光庁の矢ケ崎紀子・観光経済担当参事官は「財政事情は厳しいと思うが、信頼性の高い統計は観光振興に欠かせない基盤。観光施策の効果、観光がもたらす地域経済への効果を住民や議会にきちんと説明できるデータとして、有効に活用してもらいたい」と話している。

 ※観光入込客数の集計結果は観光庁ホームページ(http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/irikomi.html)まで。




鹿児島・霧島地区、風評被害払拭へ緊急視察会
神話の里公園の展望広場から新燃岳の様子を見学

 鹿児島県と県観光連盟などで組織する観光かごしま大キャンペーン推進協議会は4、5日、首都圏と関西地区の旅行業者や報道関係者を招いて、霧島地区の「緊急視察会」を実施した。新燃岳の1月27日の爆発的噴火をきっかけに続く風評被害を払しょくするため、旅行会社や報道関係者に噴火による被害がほとんど出ていない霧島地区の旅館・ホテル、観光施設の状況を知ってもらった。

 新燃岳の爆発的噴火の際に起きた空振によって、霧島の牧園地区の施設でガラスが割れたことが目立った被害で、それ以降は降灰被害も出ていない。噴石被害を避けるため、火口から4キロが立ち入り禁止になっている。その範囲には旅館・ホテルは含まれていない。

 視察会では、霧島いわさきホテルと旅行人山荘、霧島国際ホテルを見学し、被害はおろか降灰もない現状が説明された。また、観光施設の「神話の里公園」の展望広場から新燃岳の様子を見学。高台から、火口と霧島の旅館・ホテルや観光施設が離れている状況も視察した。

 新燃岳噴火で旅館・ホテル関係者からは「宿泊や観光客が激減している」という声が聞かれた。また、「隣県で交流も多い宮崎県が降灰被害や避難勧告などで大変な状況であるのに、鹿児島県側の霧島地区は安全ですというPRも難しかった」と語った。

 県では今年度中に霧島地区の誘客促進や雇用対策の補正予算を組んだほか、次年度も霧島対策の予算を大きく取った。

 県には大手旅行会社などから、安心宣言や終息宣言、また新型インフルエンザ被害で大きなダメージを受けた兵庫県や神戸市にならって「ひとまず安心宣言」などを発表してみてはどうかとの要望が届いているという。

 県は「いずれかの形で宣言が出た後には、共通キャッチフレーズや共通ロゴなどを作成し、がんばろう霧島キャンペーンなどを展開したい」と話している。



新幹線沿線4県のPR隊、九州新幹線に試乗
伊藤・鹿児島県知事(中央左)と佐々木JR西日本社長(同右)

 鹿児島県の伊藤祐一郎知事をはじめ、福岡、佐賀、熊本の新幹線沿線4県のPR隊が2月28日、山陽・九州新幹線直通車両に鹿児島中央駅から新大阪駅まで試乗、新大阪駅でJR西日本の佐々木隆之社長や近畿2府4県のマスコットキャラクターから出迎えを受けた。

 伊藤知事は「多くの方々に九州に来ていただきたい」とあいさつ。佐々木社長は「新幹線直通による時間短縮で、関西と九州でお互いに連携していこう」と歓迎の言葉を述べた。

 一行は新大阪駅と大阪駅で街頭キャンペーンを実施。パンフレット配布を行ったほか、キャラクターたちは記念撮影にも応じた。2日には両駅で、沿線4県のキャラクターなどによる「九州新幹線全線開業10日前PRイベント」を開催した。



秋田県、10月から観光キャンペーン
2月14日には東京都内で商談会を開催。食、農、観光の連携を進めている

 秋田県と秋田県観光連盟は10月1日から、大型観光キャンペーンを展開する。食の魅力を柱に、観光と農業を連携させたPR活動やイベントを県内各地と首都圏で集中展開。竿灯まつりの技を披露するイベントなども行い、観光誘客の拡大を図る。

 JR東日本の重点販売地域に指定されたことに合わせ展開する。キャンペーンテーマは「自然豊かな風土と温かな人情に育まれた『秋田の食』の奥深い魅力を全国へ」。

 キャンペーンの中核イベントとして10月上旬から中旬に10日間程度、秋田市中心部で、きりたんぽ鍋などの郷土料理や、名産品を使った新メニューなどをリレー形式で紹介する着地型誘客イベント「食のにぎわい博覧会(仮称)」を開催。広い県土に散らばる多彩な食の魅力を観光客と地元住民が一緒になって楽しめるようにする。イベントの目玉として、夏の竿灯まつりでしか見られない竿灯の演技披露なども行う。

 首都圏では9月下旬から10月上旬に同県の食、農、観光を集中的に紹介するキャンペーン「秋田食彩ウィークイン東京」を開催。JRのほか、東急や京急、JALなどとタイアップした食イベントや産直市などを集中実施したり、在京のアンテナショップでフェアを実施したりして、首都圏へ秋田の食を強力にアピールする。

 このほかスマートフォンのAR(拡張現実)技術を使った誘客イベントや県内各地の特色ある食を生かした地域イベントの実施、インターネット上への特設サイトの設置も行う。

 キャンペーンに向けては、星野リゾートの協力を受け、宿泊施設経営者や支配人クラスの従業員を対象とした実務研修を行うほか、外国人観光客に向けた多言語音声ガイド機能付きマップの作成などを進め、受け入れ態勢を整える考えだ。

 キャンペーン期間は、12月31日まで。




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