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　帝国データバンクによると、2010年度（4月〜2011年3月）の全国企業倒産（集計対象＝負債額1千万円以上、法的整理による倒産）は1万1496件で、前年度から10.6％減少した。また負債総額は4兆5573億7600万円で、同35.1％減少した。件数は2年連続の前年度比減少。負債総額は過去10年で最少となった。

　倒産件数を月別にみると、4月以降、前年同月比2ケタの減少率が4カ月続くなど、年度前半に大幅減少が目立った。ただ、年度後半は1月に1年5カ月ぶりに前年同月を上回るなど、減少幅は縮小した。

　業種別では、7業種すべてが前年度を下回った。不動産業が前年度比20.1％の大幅減となったほか、製造業（14.8％減）、卸売業（14.1％減）でも減少が目立った。

　倒産の主因別では、販売不振などの不況型倒産が9629件で、倒産全体に占める割合は83.8％。前年度の81.8％を2.0ポイント上回り、過去10年で最高になった。

　地域別では、9地域すべてで前年度を下回った。北陸（22.2％減）、四国（23.2％減）で大幅減になったほか、関東、近畿でも減少が目立った。

　倒産を負債額別にみると、負債5千万円未満の零細企業の倒産は5726件で、前年度比0.2％減少。倒産全体に占める割合は49.8％だった。一方、負債100億円以上の大型倒産は35件で、同39.7％の大幅減となった。

前年同月比減も千件の大台超す　3月単月の倒産
　今年3月の全国企業倒産は1041件、負債総額は2910億7500万円だった。

　件数は前年同月比9.3％減少、前月比17.8％増加。2カ月連続で前年同月比減少したが、昨年6月以来、9カ月ぶりに1千件を上回った。

　負債総額は前年同月比1.8％、前月比25.7％、それぞれ減少した。5カ月連続で前年同月比減少した。