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トラベル ■第2609号《2011年5月21日(土)発行》
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るるぶトラベル、販売上位施設を表彰
今井社長が表彰状を授与
i.JTBは10日、運営する旅行予約サイト「るるぶトラベル」の契約宿泊施設1万3500軒の中で昨年1〜12月の販売額の上位581施設を称える第3回「るるぶトラベル感謝の夕べ」を東京都内のホテルで開いた。370施設の550人が参加。今井敏行社長が販売額第1位の品川プリンスホテルほか、各表彰部門の代表施設に表彰状を手渡した。
販売額に応じて「ゴールドアワード」54軒、「シルバーアワード」104軒、「ブロンズアワード」423軒を決めた。
あいさつで田川博己JTB社長は、予測以上にゴールデンウイークの旅行需要が戻ったとしたうえで、「インターネットの予約装置としての機能が自粛ムードを和らげたのではないか。店頭には行きにくいが、旅行の様子を見て、ネットで予約をする行動が間際化の中であった」と状況を分析。「ネットの予約はますます大きなウエートを占める」と語り、ウェブサイトについて積極的な投資やプロモーションを行う考えを改めて示した。
懇親会前の表彰式では、各表彰部門で第1位だった次の施設を代表施設として表彰した。
最優秀施設=品川プリンスホテル▽宿泊人員部門=池袋ロイヤルホテル▽旅館部門=龍宮城ホテル三日月▽小規模施設部門=あさば▽クチコミ高評価部門=鈴鹿ストーリアホテル▽前年比大幅アップ部門=ホテル黒部▽北海道=ホテルパコ旭川▽東北=南三陸ホテル観洋▽北関東=東横イン宇都宮駅前▽甲信越=軽井沢プリンスホテル▽北陸=アパホテル金沢駅前▽東海=名古屋マリオットアソシアホテル▽近畿=大阪新阪急ホテル▽中国=ホテルグランヴィア広島▽四国=ことひら温泉琴参閣▽九州=博多グリーンホテル2号館▽沖縄=ザ・ブセナテラス
一休決算、純利益は68%減
決算発表する森社長
高級宿泊予約サイト運営の一休(東京都港区赤坂、森正文社長)が12日発表した2010年度通期決算(2010年4月〜2011年3月)で、純利益は前期比67.5%減の2億6600万円だった。営業収益は同5.7%増の29億5千万円と比較的好調だったが、サイト開設10周年を記念して行ったテレビCM等の広告宣伝費など営業費用がかさんだ。営業利益は同51.4%減の6億2300万円となった。
事業の柱である「一休.com」「一休.comビジネス」は、取扱金額が同0.6%増の306億4700万円、取扱室数が同1.1%増の133万5千室、1室あたり平均単価が同0.5%減の2万2949円だった。東日本大震災の影響で、3月後半の取扱金額は減少したものの、通期ではプラス成長を維持した。
取扱金額の内訳は、ホテルが81.6%、旅館が18.4%。取扱室数の内訳は、ホテルが93.2%、旅館が6.8%。1室あたり平均単価は、ホテルが同1.9%(397円)減の2万87円、旅館が同3.5%(2226円)減の6万2070円。
東日本大震災後の予約販売状況について森社長は「ゴールデンウィーク期間中は前年同期比で20%強伸びた。ただこれは一時的なものだろう」と分析。その上で「訪日外国人旅行客が激減し、東京都内のラグジュアリーホテルに大量の空室が出ている関係で、一休.comは現在、過去最多の宿泊在庫を確保している。低価格な宿泊プランの充実で取扱室数の増加が見込める」と述べた。
JATA、被災地でボランティア活動
日本旅行業協会(JATA)は4月27日、東日本大震災の被災地である宮城県東松島市の陸前赤井駅周辺でボランティア活動=写真=を行った。社会貢献活動の一環で、参加者は社会貢献委員会委員とJATA役職員の21人。
東松島市は地震の後の津波により多くの家が被災。活動を行った陸前赤井駅近くは海岸から3キロ以上離れているが、それでも床上1メートル程度まで水に浸かってしまったという。参加したJATA総合企画部広報グループマネージャーの澤野井隆氏は「道は車が通る幅の分は泥が除去されているが、それ以外は手がつけられていない所もまだまだ多い」と話す。
今回の活動では、津波に襲われた家の庭で、散乱した植木鉢とたまった泥を除去した。「粘着質で湿った泥のため、見た目以上に重く、1軒に10人がかりでも丸1日必要となる悪戦苦闘ぶりだった」と澤野井氏。
JATAでは今後も被災地でのボランティア活動を行う予定だ。
KNTと日本旅行のコラボ企画、第1弾は石川
近畿日本ツーリスト(KNT)と日本旅行は13日、大阪市の大阪第一ホテルで、2社コラボ企画「地域を元気にするプロジェクト」の第1弾商品「日本の旅 き・ら・り いしかわ」の販売促進会議を開いた。東日本大震災以来の自粛ムードで減少している石川県への観光客を取り戻そうと、同商品の魅力を両者の販売社員に説明した。
同商品は、厳選した宿の宿泊に加え、「いしかわランチ」が付いた1泊3食付きであることが特長。人気の地元グルメ「能登丼」などを含む13種類の中から昼食メニューを選べる「いしかわランチ」もセールスポイントで、ランチが不要な場合は、ランチを土産店や観光施設で使える1千円相当のクーポンに変更することもできる。
販促会議で登壇した大久保範繁・地域を元気にするプロジェクト推進協議会会長(日本旅行赤い風船西日本事業部北陸企画センター所長兼赤い風船西日本事業部チーフマネージャー)=写真=は、「石川県も東日本大震災の風評被害を受けている。石川は元気で、送客を待っている。KNTと日本旅行の昨年4月から9月の石川への送客数は約10万人弱。今回の商品で、1割アップの11万人を目指している。なんとかしてこの商品で送客を願いたい」と話した。
地元からは山口裕啓・県観光連盟副理事長が「今年始めにコラボ企画の提案があった。高い意気込みもあり、この機会に石川県の温泉を中心とする観光地を奮い立たせたいという意向もあり、助成措置をした。東日本大震災で出鼻をくじかれたが、5月の連休中は対前年並みの集客をすることができたが、6月7月の予約が厳しい状況」と送客を訴えた。
このほか商品説明では、斉藤隆志・県観光連盟事務局長が、「加賀四湯博」や「なつとくキャンペーン」、「白山スーパー林道片道無料キャンペーン」など地元の取り組みを中心に紹介した。
JR東日本、弘前ツアーで出発式
出発前の記念撮影(右から4番目が大石さん)
JR東日本は13日、東北新幹線はやぶさを利用して青森県弘前市の「りんご花まつり」に参加するツアーの出発式をJR東京駅で開いた。デスティネーションキャンペーン(DC)が行われている青森県へのツアーの催行記念と、東北の観光振興による震災被災地支援につなげようと実施したもの。駅長からツアー参加者に花束を送るとともに、新幹線ホームで青森県のミスとともに出発を見送った。
ツアーはJR東日本の関連会社びゅうトラベルサービスと、JTB、クラブツーリズムが催行。出発式ではツアー参加者の中で最高齢の大石誠一さん(94)に梅原康義JR東日本東京駅長から花束を贈呈。駅ホームでは「いってらっしゃい」の横断幕を掲げ、「あおもり紀行キャンペーンスタッフ」の三浦由起子さんとともに午前8時44分に発車する新幹線を見送った。大石さんは「(弘前は)初めて行くところなので楽しみ」、同行者は「被災地が元気になるように(参加しました)」と話していた。
弘前の「りんご花まつり」は5月6日から15日までの開催。りんごの花が見ごろの市内「りんご公園」で津軽三味線の演奏やねぷたの運行などが催された。
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