7月24日に地上アナログ放送が終了し、地上デジタル放送に完全移行する(岩手、宮城、福島の東北3県は除く)。地デジ対策を行う際に工事が伴う場合は、期日までに間に合わないことも想定される。十分な注意が必要だろう。
東京都千代田区にある総合広告会社の北辰広告は、6月下旬に地デジ対応を終えた。地デジ対応の薄型テレビを購入せずに、今まで使っている地デジ未対応のブラウン管テレビをそのまま使い、地デジ放送を視聴できるようにした。秘密は、台湾に本社を構えるアバーメディア・テクノロジー社が開発した「AVT—A285」にある。
AVT—A285は、UHFアンテナ経由で受信した地デジ放送信号をアナログテレビ用に変換するチューナー。今あるアナログテレビを簡単に「地デジ化」してくれるもの。日本での総販売代理店は、アスク(東京都千代田区)。
地デジ放送を受信するUHFアンテナを設置し、アナログテレビにこのチューナーを取り付けるだけで、地デジ放送を視聴できる。もちろん、大掛かりな工事も不要。余分な設備投資の負担がない。
本体とは別に、リモコンやACアダプター、アンテナケーブル(RFケーブル)が付いている。日本語の取扱説明書もあるので、購入後すぐに使える。接続も容易で、アンテナケーブルの一方を「TV出力」と書かれたRF端子に接続し、もう一方をテレビのRF端子につなぐだけ。
主な特徴は、(1)映像入出力はRF端子経由で、コンポジット端子に空きがなくても利用できる(2)チャンネル設定は初回に自社のある地域を選ぶだけと、難しい設定や操作の必要がない(3)テレビ番組表に対応しているので、番組一覧から簡単にチャンネルの切り替えや視聴予約ができる──など。
「まだ使えるブラウン管テレビを捨てるのはもったいない」と話す北辰広告営業部の村山健氏は、「チューナーの設置と設定にかかる時間は10分ほど。操作も簡単で、映りもきれい」と評価する。また、「費用はチューナー代の約6千円だけでお得感がある。チューナーの見栄えもいい」とも。
お問い合わせは、株式会社アスク
東京都千代田区五番町2
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