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地域観光 ■WEB増刊号《2011年7月30日(土)発行》
輪島商工会議所、福島応援の物産展開催
観光や物産をPR
石川県の輪島商工会議所(里谷光弘会頭)は12〜14日、丸ビル(東京都千代田区)1階のアトリウム「マルキューブ」で、「福島輪島物産展」を開いた。07年の能登半島地震以降継続してきた輪島物産展の場を活用し、風評被害などで苦しむ東北の中でも被害の大きい福島を応援、支援しようと福島商工会議所の協力のもと実施。両地域の観光PRや物産販売を行った。
輪島商工会議所によるマルキューブでの物産展は、今年で5回目。能登半島地震による物的被害や風評被害から立ちあがる輪島の観光や物産をアピールする目的で実施し、リピーターをつかむなど丸の内の恒例イベントとして定着しつつある。
今年は東日本大震災の発生や原発事故による風評被害の広がりを受け、里谷会頭の発案で、福島の物産PRも併催。輪島塗や輪島の海産物と並んで、福島特産の桃や銘菓が物産販売コーナーをにぎわせたほか、観光PRブースでは、石川県、輪島市、能登空港と併せ、東北地方や福島の観光情報の提供を行った。
里谷会頭は、「地震から5年経ち、輪島もハード面などでは復興したように見えるが、経済面ではまだ不十分なのが現状」としたうえで、「輪島も能登地震の時に地震被害だけでなく風評被害にも苦しんでおり、今回の福島の状況は他人事ではない。輪島物産展のお客さまに福島の物産も手にしてもらい、少しでも復興を後押しできれば」と力強く語った。
下関市、来年の観光の目玉は巌流島と平清盛に
1612年4月、宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島で決闘してから来年でちょうど400年。また、NHK大河ドラマ「平清盛」の放送も始まるとあって、山口県のしものせき観光キャンペーン実行委員会(会長・中尾友昭下関市長)は来年、この2つをメーンにさまざまなイベントを企画、集客に結びつける方針だ。
実行委は、関門海峡に浮かぶ巌流島を「決闘の聖地」として位置づけ、プロレスや剣道、B級グルメ、鍋料理、コスプレ対決など多彩なジャンルの決闘を実施する方針を打ち出し、現在、具体的なアイデアを広く募集している。
寄せられたアイデアは関門海峡観光推進協議会(県、市、北九州市で組織)が認定、ホームページで発表していく。実施日は1〜12月の土日祝日を予定。
プロレスについては藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスクといった人気レスラーが旗揚げした「レジェンド・ザ・プロレスリング」による試合(5月5日)が決まっている。
下関は源平最後の戦いとなった「壇ノ浦の合戦」でも有名で、「平家一門のDNAが今も生き続ける」と同実行委。大河ドラマ放送は市をアピールする絶好のチャンスととらえ、市立美術館での「平清盛と赤間神宮宝物展」(仮称、4月24日〜5月13日予定)などの関連イベントを展開していく。
清史郎くん、尼崎の観光PRに一役
人気アニメの実写版映画「忍たま乱太郎」の公開に合わせ、兵庫県尼崎市では9月末まで「忍たま乱太郎 尼崎大冒険の段 デジタルスタンプ&クイズラリー」(主催・尼崎市、あまかん、阪神電気鉄道)が開催されている。これを記念して13日、主演を務める人気子役、加藤清史郎くんが甲子園球場で行われた阪神・巨人戦で始球式を行った=写真。
始球式では忍たま乱太郎の衣装でマウンドに立ち、キャッチャーのミットをめがけて全力投球。見事な投球で観衆をわかせた。始球式には稲村和美・尼崎市長と藤原崇起・阪神電鉄社長が駆け付け、清史郎くんに尼崎市の物産やタイガースグッズなどを贈呈した。
尼崎市は観光振興への取り組みをはじめており、阪神電鉄と共同で今回のラリーも初めて開催した。原作者の尼子騒兵衛さんは尼崎市出身。忍たま乱太郎の主人公の猪名寺乱太郎をはじめ、登場キャラクターの名前に尼崎市内の地名が使われているなど、かかわりが深い。
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