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地域観光 ■第2623号《2011年9月3日(土)発行》    

山口県、来春から観光交流キャンペーン実施
大阪で開かれた旅行会社向けの説明会

 山口県と山口県観光連盟は8月25日、大阪市のウェスティンホテル大阪で、来年3月に本格スタートさせる「おいでませ山口イヤー観光交流キャンペーン」の情報発信会を開いた。旅行会社に向けてキャンペーン内容を紹介。江戸時代に整備された街道「萩往還」のウォーキングなどをPRした。

 キャンペーンによって県が推進する「年間観光客3千万人構想」の実現を目指す。集客目標は、開催中(7〜12月)のプレキャンペーンと来年3〜8月の本キャンペーンの期間を合わせた12カ月間で、観光客数3千万人、宿泊客数450万人。

 キャンペーン期間中には大型イベントを実施。「ディスカバー長州博」では、城下町萩(萩市)と三田尻(防府市)を結ぶ全長約53キロの街道、萩往還でのウォーキングを開催する。やまぐち萩往還語り部の会のメンバーのガイドでまち歩きを楽しめる4コースを設定している。萩往還は1989年に「国指定史跡」に指定され、96年には「歴史の道百選」に選定されている。

 「とまろう山口フェア」では、「地旅博覧会インやまぐち」を開催する。県の着地型旅行商品をパンフレットにまとめて、全国からの誘客につなげる。

 このほか、情報発信会では来年のNHK大河ドラマ「平清盛」ゆかりの地の下関市、近年人気が高まっている産業観光などについてもアピールした。



下呂温泉、日韓共同制作ドラマのロケ地に
下呂温泉の温泉寺の石段が使われたドラマのワンシーン=NHK提供

 岐阜県下呂市の下呂温泉がロケ地になった日韓共同制作ドラマ「赤と黒」が9月4日から、NHK—BSプレミアムで放送される。ドラマを契機として、ロケ地観光の増加が期待されている。

 昨年2月に下呂温泉をはじめ市内各所でロケが行われたサスペンスドラマ。温泉街などを舞台に、花火や雪景色なども背景に登場する。監督は韓流ブームを巻き起こした「冬のソナタ」のプロデューサー、イ・ヒョンミン氏。

 ドラマでは主に第5回と第6回に下呂が舞台となる。放送日は今月15日までの全17回。初回は午後10時から10時59分。第2回以降は午後10時から午後11時59分まで。

 下呂温泉では、放送を機にロケ地マップも制作し、誘客に取り組んでいる。

 「赤と黒」は、韓国では昨年5月から放送され、人気を呼んだ。



群馬DC、出足は好調

 群馬県はこのほど、7月に県内の代表的な観光地を訪れた観光客と宿泊客の合計数が190万626人となり、前年同月と比べて6.1%増えたと発表した。同月から「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)が実施されているが、その効果が表れているようだ。

 主な観光地30地点の客数(同5.9%増の114万1527人)、9温泉地の宿泊客(同4.2%増の39万1539人)、6イベントの客数(同8.8%増の37万3200人)──を合算した。

 観光地で伸びが大きかったのは、伊香保温泉宿泊客向け企画(入場無料)を実施した渋川市の伊香保グリーン牧場(同70.4%増)、企画展の評判とDCによる宣伝効果があった富岡市の県立自然史博物館(同43.2%増)、DCに併せた県外での宣伝活動を強化した草津町の草津熱帯園(同39.7%増)など。

 温泉地の宿泊客は猿ヶ京と老神を除き増加となり、特に水上(同15.5%増)と磯部(同16.9%増)は2ケタ増と好調。「水上はDCに向けた受け入れ態勢の充実といった積極的な取り組みに加え、SLの運行で駅周辺を中心に賑わった」(観光物産課)。

 イベントについては、桐生4鉄合同駅からハイキング(桐生市)、夏の城沼花ハスまつり(館林市)が集客し、それぞれ前年同月比155%増となった。

 群馬DCは9月まで実施される。「東日本大震災以降、団体客の入り込みが回復していない」(同)が、どこまで数を伸ばすのか、注目される。



長崎県、11月に初のフルマラソン大会開催
 スポーツツーリズムの推進に力を入れている長崎県は11月19日、フルマラソン大会を開く。現在、日本陸連に公認コースを申請中。県内にはフルマラソン大会が1つもなく「この大会をきっかけに、交流人口の拡大と県民のスポーツ振興を図りたい」(県東京事務所)としている。

 「長崎国際マラソン」は佐世保市のハウステンボス(HTB)をスタート・ゴールに開催する「日本初のテーマパーク発着マラソン」と言う。フルマラソンと10キロマラソンの2種目を行う。

 フルマラソンは定員4千人で制限時間6時間半。10キロマラソンは1千人、1時間20分。参加資格は16歳以上の男女で、視覚障害者の部なども設ける。また、10キロマラソンでは仮装やファッションランナーも募集し、大会を盛り上げる。

 参加費(傷害保険料、HTB入場料など込み)はフルマラソン8千円、10キロマラソン5千円。完走者には佐世保特産の三川内焼きのメダルを贈呈する。

 フルマラソンは西海市まで通じる自動車専用道「西海パールライン」を往復するコース設定で、「新西海橋などからの絶景も楽しめる」(同)とアピール。また、「古くから海外との交流が盛んだった歴史的背景を踏まえて、海外からの参加も呼びかけていく」としている。

 前日泊の参加者には特典を付ける。例えば、HTBオフィシャルホテルのウォーターマークホテル長崎の場合、18、19日と連泊すると、2泊合計金額より1室あたり1万1千円値引きする。




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