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地域観光 ■第2624号《2011年9月10日(土)発行》
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長野県、16日から秋の観光キャンペーンスタート
キャンペーンのガイドブック
長野県は16日から、県内全域を対象とした秋の観光キャンペーン「未知を歩こう。信州2011」を始める。昨年は10月から信州デスティネーションキャンペーン(信州DC)を実施したが、ブドウや梨など旬の果物をPRするため、開始時期を半月早めた。
12月31日まで実施する。昨年の信州DC(10〜12月)では、観光地利用者数が前年同期と比べ4.8%、観光消費額は4.4%増えたが、今回はさらに増やし、「期間中に訪れた観光客の4人中3人以上の人に満足してもらうのが目標」(キャンペーン実行委員会)としている。
キャンペーンでは「未知」「歩く」「食」「おもてなし」の4つをアピールする。
「未知」では、下栗の里(飯田市)や崖家造りの家並み(木曽町)、仮面の女神(茅野市)など、これまであまり知られていなかった観光素材に目を向け、新しい信州の魅力として売り出す。また、シニア層や女性の健康志向を踏まえて歩く旅行スタイルを提案。「中山道・三州街道ウォークなどのウォーキングラリーの対象イベントは100以上設定した」と実行委。
県旅館ホテル組合会との連携企画も用意した。インターネットの宿泊予約サイトを活用し、対象宿泊施設(約600軒)に泊まった人に、抽選で信州の農産物や宿泊補助券をプレゼントする。また、携帯電話を利用するポイントラリーも実施する。
県はドラマや映画の舞台として注目が集まっており、切れ目のない誘客活動で“追い風”を確かなものにする。
南九州DCが10月スタート、「極情の旅」提案
10月1日からスタートする「熊本・宮崎・鹿児島デスティネーションキャンペーン(DC)」と、JR九州が熊本県、宮崎県、鹿児島県と実施する「列車でめぐる極情の旅 南九州キャンペーン」の合同記者会見が8月31日、熊本市のホテルニューオータニ熊本で開催された。
会見には唐池恒二・JR九州社長、南九州3県からは蒲島郁夫・熊本県知事、河野俊嗣・宮崎県知事、丹下甲一・鹿児島県副知事が出席した。
熊本・宮崎・鹿児島DCは12月末まで開催する。キャッチフレーズは「のんびり過ごす極情(ごくじょう)の旅」。3県の観光素材を「極情」(人情)、「極湯」(温泉)、「極清」(自然・パワースポット)、「極乗」(観光列車)、「極常」(歴史伝統)、「極穣」(食)に分けて紹介している。
10月8〜10日に熊本城を舞台にオープニングイベントを開催。3県のPR隊長に就任した「くいだおれ太郎」が参加する「南九州くいだおれ博覧会」、3千人が和太鼓を演奏しギネス記録を目指す「三千人太鼓」などを開催する。
唐池社長は「九州は観光列車王国。特に南九州には、7本の観光列車が走る。8日には三角線に新しい観光列車の特急『A列車で行こう』の運転も始まる」とあいさつ。蒲島知事は「南九州には自然や温泉、食など全国トップレベルを誇れるものがあるが、最も誇れるのは人情」と話した。
「列車でめぐる極情の旅 南九州キャンペーン」はJR西日本の協力を得ながら、今年度下期の重点送客エリアとして、熊本、宮崎と鹿児島の3県に送客する。
山形県の観光客、10年度は6%減
山形県がまとめた「観光者数調査」によると、2010年度の観光客数は前年度比5.8%減の3943万人となった。前年度はNHK大河ドラマ「天地人」の放送や映画「おくりびと」のアカデミー賞受賞などが追い風となり、08年度比6.4%増の4184万人を記録したが、10年度は東日本大震災などが響き、減少に転じた。
観光客のうち、県内客は同3.7%減の2079万人、県外客は同7.9%減の1864万人とともに減少。
月別構成比は8月が13.9%ともっとも高く、以下、5月11.3%、7月10.6%、6月10.6%となっている。「四半期別では7〜9月が33.4%を占め、夏季の割合が高い」(観光経済交流局)。月別増減率では5月と7月を除き、軒並み減少。特に3月(前年同月比36.9%減)と9月(同16.1%減)が目立つ。3月は震災、9月は前年秋の大型連休の反動が出た。
観光地類型別構成比は「温泉観光地」への入り込みが1006万人(25.5%)ともっとも多く、次いで「その他の観光地」の950万人(24.1%)、「名所・旧跡観光地」の901万人(22.9%)となっている。
温泉観光地の入込者数は97年度をピークに漸減傾向にあり、景気低迷による観光需要の減退も影響し、引き続き前年度を下回った。
山岳観光地、スキー場、名所・旧跡観光地などが減少する中、海水浴場には約56万人が集まり、前年度に比べ13.3%増と好調。「天候に恵まれ、高速道路無料化社会実験の効果もあった」(同)としている。
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