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トラベル ■第2625号《2011年9月17日(土)発行》  
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KNT、トラベルスカイテクノロジーと提携
 近畿日本ツーリスト(KNT)はこのほど、中国国内の旅行会社向けの旅行商材販売システム(GDS)を運営するトラベルスカイテクノロジーと提携した。提携により、KNT運営の訪日客向け宿泊予約サイト「ジャパントラベラーオンライン」(JTO)で販売する中国人訪日客向けの客室在庫をトラベルスカイに提供。中国の旅行会社に航空券と併せ購入してもらえるようにすることで、中国人訪日旅行の需要取り込みを狙う。

 11月からJTOを通じて、同サイトで販売している国内の旅館・ホテル約1千施設の客室の販売を始める。

 販売目標は来年11月までに2万人。

 JTOは09年8月に開設。英語、韓国語、中国語の簡体字、繁体字に対応し、国内の旅館・ホテル約2千施設の客室を個人客や旅行会社、ネット専業旅行社などに向け販売している。

 原発事故や円高の進行により訪日旅行市場は厳しい環境が続いているがKNTではJTOの販売目標を12年度25億円に設定しており、中国国内の6600社以上の旅行会社との販売ネットワークを持つトラベルスカイと提携し販売チャネルを拡充することで、販売強化を図りたい考えだ。



JR九州、三角駅を南蛮風にリニューアル

 JR九州はこのほど、観光特急「A列車で行こう」の運転に合わせて三角線三角駅(熊本県宇城市)をリニューアルすると発表した。同駅は観光特急の終着駅で、天草観光の玄関口。観光特急のイメージに合わせ、駅舎を南蛮風に改装する=イラスト。

 A列車で行こうは10月8日運転開始。土、日、祝日を中心に熊本〜三角間を1日2往復運転する。「16世紀大航海時代のヨーロッパ文化」「古き良き“あまくさ”」をコンセプトとし、教会をイメージしたカウンターバーやステンドガラスを車内に設置する。JR九州の人気列車をデザインした水戸岡鋭治氏がデザイン。新しい三角駅も水戸岡氏がデザインした。



阪急交通社、三陸鉄道応援ツアーを発売

 阪急交通社は11日、2014年の全線開通に向け復旧に取り組んでいる三陸鉄道(岩手県宮古市)を応援するツアーを発売した。旅行代金から1人2千円を同鉄道に寄付し、復旧を支援する。

 ツアー名は「走れ 三陸鉄道応援乗車と中尊寺・日本三景松島・名湯鳴子温泉3日間」で、11月6、7、10日に東京を出発する。旅行代金は大人1人3万9800円。約320人の集客を見込んでいる。

 久慈〜陸中野田間(約11キロ)を同社協賛のヘッドマーク=写真=を付けた車両に乗車。陸中野田駅下車後には石柱モニュメントの一部となる丸石に復興の思いを込めたメッセージを書き込む「復興祈念・一石運動」に参加する。また「世界文化遺産の中尊寺での法話体験を始め、浄土ヶ浜、松島遊覧などの観光で東北を盛り上げる」(同社)という。

 同鉄道は風光明媚な三陸海岸沿いを走る、北リアス線・南リアス線合わせて約110キロの路線。東北地方の重要な観光ポイントの1つだったが、「東日本大震災の影響で現在も3分の2が復旧していない」(同)。



主要旅行業58社7月実績

 観光庁が8日発表した主要旅行業58社の今年7月の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比5.8%減の5331億2830万円だった。内訳は、国内旅行が同7.6%減の3360億7439万円、海外旅行が同1.9%減の1933億203万円、外国人旅行が同28.5%減の37億5188万円。3分野とも5カ月連続で前年同月実績を割り込んだが、国内旅行、海外旅行は、落ち込み幅が1ケタまで縮小した。外国人旅行は前月よりも17ポイント回復したが、依然2ケタの減少。

 国内旅行は「全体的に回復基調」(観光産業課)。取り扱い54社中10社が前年実績を超えた。

 海外旅行は57社中23社が前年超え。

 外国人旅行は前年同月よりも取り扱い社数は3社減少。34社中10社が前年実績を上回った。

 旅行商品ブランドの取扱状況は、総取扱額が同4.7%減の1474億2476万円。このうち国内旅行は同5.3%減の857億2800万円、海外旅行は同3.5%減の615億2172万円、外国人旅行は同64.3%減の1億7504万円。旅行商品ブランドの取扱人数は国内旅行が同6.3%減の311万5021人、海外旅行が同6.7%減の34万7473人、外国人旅行が同63.3%減の7380人だったことから合計では同6.7%減の346万9874人。



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