日本旅行業協会(JATA)は昨年に続き、訪日旅行商品を会員共同で企画した。団体向けエスコート型ロング商品から個人向け着地型商品へと形態を変更し、ビザの規制緩和で拡大が見込まれる中国の個人旅行者を主とする新たな訪日需要の獲得を狙う。14旅行会社が中心に販売していく。
対象市場は中国語圏と英語圏。東京、大阪出発の日帰りツアーで、「良質・安心・安全」をコンセプトに個人旅行者の細かなニーズに対応した。すべて2人からの催行保証。観光ツアーは公式な資格を持った通訳ガイドが案内する。
和服姿のガイドに案内され浅草の魅力を楽しむ街歩きツアーや、表参道にある有名な美容店で流行のヘアスタイルにしてもらう体験など、8商品をそろえた。設定期間は10月から来年4月まで。
旅行主催はJTBグローバルマーケティング&トラベルとジャパングレーライン。販売する会員各社がオプションとして提案する。
訪日旅行分野はJATA会員各社とも扱いが少なく、商品化しても人員に達せず催行できないリスクがあった。民族系ランドオペレーターが台頭するなか、JATA会員がタッグを組み、リスクを分担するとともにツアー催行率を高めて、対抗したい考え。