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地域観光 ■第2630号《2011年10月22日(土)発行》    
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青梅信金、震災復興へ東北桜巡りプロジェクト
イベントが行われる“一番札所”の三春滝桜(写真提供=三春町)

 桜を活用した地域づくりに取り組む東京と山形の団体が、東北の観光復興へ「東北・夢の桜街道」と題するプロジェクトをこのほど立ち上げた。東北6県の桜の名所88カ所を選定し、「桜の札所・八十八カ所」として、四国八十八箇所巡りのように観光客に回ってもらおうというもの。旅行会社と連携し、来春のシーズンに向けて関連の旅行商品も造成する。

 主宰するのは、青梅信用金庫(東京都)地域貢献部に事務局を置く「美しい多摩川フォーラム」と、姉妹団体の「美しい山形・最上川フォーラム」。両団体では隠れた桜の名所をPRするなど地域活性化運動に取り組んでいるが、東北の復興支援へ、「多くの犠牲者の鎮魂と被災地の早期復興に祈りをささげて巡る桜の旅」を提案することにした。

 プロジェクトには東北6県や東北観光推進機構、旅行会社、航空会社、地元旅館組合、女将会、金融機関などが後援。地域の官民を挙げた運動となっている。

 88カ所は東北各県の観光団体などの推薦を受け、9月13日に両団体の合同審査会で決定。10月1~2日に行われたJATA旅博の東北観光推進機構のブースで発表した。県別では福島県が最も多く21カ所。ほかに、山形県18カ所、岩手県14カ所、秋田・宮城県12カ所、青森県11カ所。それぞれの名所には番号を付け、「一番」を福島県三春町の三春滝桜、最終の「八十八番」を青森県弘前市の弘前公園とした。

 関連イベントとして来年4月21日、“一番札所”の三春滝桜で、美しい多摩川フォーラムの副会長を務める元NHKキャスターで語り部の平野啓子氏による語り公演を行う。

 来年2月ごろには出版社と共同で、88カ所を紹介する公式ガイドブックも発行する予定だ。

 美しい多摩川フォーラム事務局長の宮坂不二生氏(青梅信用金庫特別アドバイザー)は「震災から半年が経ち、人々の関心も風化してきているが、東北の風評被害は大きく、現地の人達は復興支援を強く待ち望んでいる。復興支援は一時的なものでは足りない。この活動は10年間続け、東北の復興につなげたい」としている。




茨城県、旅行会社などに無償で観光バス手配
 茨城県は、東日本大震災や福島原発事故の風評被害で大幅に落ち込む観光客の回復を図ろうと、ツアーを催行する旅行会社などに無償で観光バスを手配する「いばらき周遊観光促進事業」を打ち出した。県内の宿泊施設や観光施設を利用することを条件に、発着地と茨城県の間のバス運行を事業予算で負担する。旅行商品の造成を促し、団体客の誘致を目指す。

 今月中にも受け付けを開始し、事業期間は来年3月末まで。先着順で運行予定台数に達し次第終了とする。予定台数は期間中、1日平均2台の運行を計画している。

 対象は、旅行会社または団体旅行を行うグループ。条件として(1)20人以上の参加(2)県内宿泊施設への宿泊(3)県内観光施設1カ所以上の立ち寄り(4)県内土産店または食事処への立ち寄り──のすべてを満たす必要がある。

 バスの運行区間は、茨城県内に宿泊する当日の配車地から茨城県内までの区間と、茨城県内に宿泊した翌日の県内から配車地までの区間。配車地と想定するエリアは首都圏やその周辺県など。遠方からのツアーでも空港や駅と茨城県内を結ぶ区間の利用が可能。

 県商工労働部観光物産課は「風評を払しょくするPR事業などと併せてバスの提供を実施し、県内の観光客を早期に回復させていきたい」と話している。

 事業で負担するのはバス運行費用で、有料道路代、駐車場代など別途生じる費用は旅行会社などの負担となる。



「100万人到達日当てて」ぐんまちゃん家がクイズ
 東京・銀座のぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)は17日、入場者100万人到達日予想クイズを始めると発表した。現在のペースでいくと「11月中には達成しそう」と関係者。「到達日を当てて豪華賞品をゲットして」と応募を呼びかけている。

 クイズは一般とメールマガジン会員を対象に実施。一般の人は郵便はがきで受け付ける。到達日と氏名、住所、電話番号などを記入し、ぐんまちゃん家のクイズ係まで送ってもらう。締め切りは11月11日。正解者の中から100人に県内温泉地で使える宿泊券や商品券、携帯ストラップなどを贈る。

 メルマガ会員については、応募方法を11月1日号で知らせる。正解者8人にぐんまちゃんのぬいぐるみなどが当たる。問い合わせはTEL03・3546・8511。

 ぐんまちゃん家は2008年7月開設。今年9月末の入場者数は93万9090人となっている。



香川県が「うどん県」に改名?
俳優・要潤さん=写真右=が副知事役で会見した

 香川県が「うどん県」に改名──。県内の魅力を国内外にアピールしようと、香川県が新しいプロモーションビデオを作成し、11日、報道陣に公開した。

 発表会にはビデオに出演した地元出身の俳優、要潤さんと、女優の木内晶子さんも出席し、浜田恵造知事と3ショットでビデオの内容を再現したり、名物のぶっかけうどんを試食するなどのパフォーマンスを行った。

 ビデオは香川県副知事を演じる要さんが「香川県はうどん県に改名いたします」と記者会見する場面で始まり、木内さんら県内出身のタレントがさまざまな職業の人に扮してリアクションする内容。うどんのほか、自然や食、アートなど県内の多彩な魅力も映し出し、「うどん県。それだけじゃない、香川県」とアピールしている。

 発表会で要さんは「出身地の県の事業に参加できてうれしい」、木内さんは「香川のうどんは店によって味が違う。いろいろな店に行って食べ比べをしてほしい」と話した。

 発表会ではこのほか、香川県産のオリーブをエサにした養殖ハマチと和牛を使った料理を紹介。県では新しい名産として売り出す方針だ。

 ビデオは羽田空港の待合室や飛行機内、東京メトロの車内ビジョン、東京都内の映画館などで放映される。




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