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旅館・ホテル ■第2633号《2011年11月19日(土)発行》    
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ほのぼの会総会、スタンプ事業の継続を確認

 ほのぼの会(48会員、世話人代表=伴玉枝氏、湯西川温泉・本家伴久)は7日、栃木・鬼怒川温泉の花の宿松やで今年度の総会を開いた=写真。震災後の宿の状況などを発表し合ったほか、会の中心事業であるスタンプ事業や会のあり方などを議論。当面のスタンプ事業継続を決めたほか、会員の研さんの場としての同会の意義を確認した。

 同会は女将の顔が見える日本旅館が参加し、1999年に設立。「女将がすすめる女将の宿」を掲げ、料金や女将の顔写真の入ったポケットサイズの共同パンフレットを発行して、指定料金での直予約宿泊に対し宿泊スタンプを発行。スタンプが10個たまった利用者をペアで希望の宿に無料招待する事業を行っている。

 総会には16会員が参加。伴代表が「全国的に風評被害が収まらない状況だが、全国各地でつながった女将同士で互いの立場や見通しなどを話し合い、より良い会にしていこう」とあいさつ。また同会の総合監修を行う江口恒明観光経済新聞社社長もあいさつし、全国の旅館の状況や、観光を取り巻く政治状況について説明した。

 スタンプ帳の配布状況や招待宿泊の状況、料金設定などについて「スタンプ帳記載の宿泊料金が高く、利用につながりにくくなっている」などの声が上がったことなどから、今後1年程度は3訂目である現在のスタンプ帳での招待事業を続け、並行して利用者ニーズに合った仕組みや、事業そのものの継続の是非を探ることを決めた。

 同会そのものの存続については、世話人の臼井静枝氏(鬼怒川温泉・花の宿松や女将)から「『ほのぼの塾』などと形を変えたとしても、全国の女将同士が話を交わす貴重な場として維持したい」との意見が出るなど、交流、研さんの場としての価値の高さを全員で確認。時代の状況に合わせた形で会を存続していく方針を決めた。

 このほか総会では、震災時の状況や、震災後の経営やもてなしに関する考え方の変化などについて会員がそれぞれ率直な考えを発表。参加者は被災地の宿の現状などに時折涙を浮かべるなどしながら、旅館・ホテルのあり方やもてなしについて考えを深めた。



ゆのくに天祥がDBJ環境格付取得、石川県内初
 石川・山代温泉のゆのくに天祥(新滝徳次社長)は14日、企業の環境への取り組みに応じて金利優遇する「DBJ環境格付」を日本政策投資銀行(DBJ)から取得したと発表した。同社によると、県内では全業種を通じて初めて、また旅館・ホテル業としては北陸初(全国では2番目)となる。

 同格付は企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選び、得点に応じて3段階の適用金利を設定するという、ユニークな融資メニュー。

 天祥については、(1)従業員の環境改善提案を積極的に採用し実施するなど、日々の改善を通じた省エネ活動を推進している(2)省エネ計測監視設備の導入によるビルエネルギーシステムを構築し、水量や燃費消費量の“見える”化を徹底(3)関連施設の「ゆのくにの森」を通じて、加賀の伝統文化や自然環境の大切さを観光客に発信している──ことが評価された。

 同社は「今回の登録を機に、環境負荷の低減目標達成に向けて、一層努力していきたい」と話している。



ホテルズドットコムが10泊で1泊無料招待の特典

 エクスペディアグループの宿泊予約サイト「Hotels.com(ホテルズドットコム)」(米国テキサス州、デヴィット・ロシェ社長)は、10泊すると1泊が無料になる利用客向け特典プログラム「Welcome Rewards(ウェルカム・リウォーズ)」を始めた。ホテルズドットコムを通じて予約、宿泊した10泊分の平均単価と同等額のホテル客室に1泊無料で泊まることができる。差額を支払うことで、アップグレードすることもできる。

 これまでの宿泊特典プログラムは、そのホテル単体、またはその系列ホテルのみで使用が可能なものだったが、ウェルカム・リウォーズでは、独立系のホテルから大手チェーンホテルまでを含む世界6万5千軒のホテルから無料宿泊先を自由に選ぶことができる。無料宿泊日には適用除外日はない。また12カ月に1度宿泊すれば、貯めたポイントを翌12カ月間保持することができる。

 同プログラムは08年に米国とラテンアメリカで開始。10年に英国、オーストラリア、カナダでも始めた。本年9月には、全世界で展開する85サイトに拡大。10日、日本語版での本格展開に入った。



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