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地域観光 ■第2634号《2011年11月26日(土)発行》
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群馬・草津温泉が感謝キャンペーンを開始
群馬県の草津温泉(草津町)は23日から感謝キャンペーンを開始した。2月末までの期間中、くさつ(932)にちなんだ商品の販売を旅館やホテル、商店、飲食店が行い、町を盛り上げる。今回は「10万円宿泊券」プレゼントという新しい企画も用意し、宿泊客の増加を図る。「この冬、草津温泉は“ココロにもカラダに効く旅”を目指す」と意気込む。
感謝キャンペーンは今年で3回目。町と観光協会、旅館協同組合、商工会が一体となって取り組む=写真はチラシ。
10万円宿泊券は公式ホームぺージ(モバイル、ウェブ)にある専用フォームで応募してもらい、抽選で2組、ペア無料宿泊券を50組100人にプレゼントする。無料宿泊券の抽選については宿泊先の旅館・ホテルにある応募用紙からもでき、こちらは150組300人に当たる。応募用紙は商店や飲食店で932円以上の買い物や食事した人にも配る。
また、旅館・ホテルではこの時期限定のスペシャル宿泊プランやサービスも用意する。
キャンペーンスタート日となった23日、草津温泉のシンボル「湯畑」でキャンドルライトアップの点灯式が行われた。以後、2月25日までの毎土曜日に開催する。宿泊客を“外”に出し、温泉街のにぎわいを創出するのが狙いだ。
23、24日、1月7、8日、2月11、12日には熊笹パウダーを麺に練り込んだ「草津味うどん」と「熊笹茶」を旅館の女将さんらが振る舞う。このほか、特典付きのオリジナル絵はがきの無料配付やジャズ演奏もある。
7〜9月に実施された群馬デスティネーションキャンペーンでは、草津温泉の宿泊客は台風の影響でJR吾妻線が運休するなどの影響もあり、前年同期比3%の減少だった。それだけに感謝キャンペーンにかける意気込みも強い。
山形県、都内で「温泉王国やまがたフェスタ」開催
温泉の魅力を語る吉村知事(左)、佐藤唯さん(中央)、佐藤会長
山形県とやまがた観光キャンペーン推進協議会は16日、東京都千代田区の東京交通会館で、同県への誘客拡大を目的としたイベント「温泉王国やまがたフェスティバル」を開いた。首都圏の旅行会社やメディア関係者など約150人に向け吉村美栄子知事らが温泉と食を中心に同県の観光コンテンツを紹介したほか、人気戦国キャラクター集団「山形おきたま『愛』の武将隊」がパフォーマンスを行い盛り上げた。
イベントは観光誘客拡大のための緊急対策事業「温泉と食による観光元気プロジェクト」の目玉として実施したもの。同県の観光の強みである温泉と食を中心とした積極的な観光情報の発信を目的に、郷土料理を振る舞うなどのレセプションのほか、旅行商品個別商談会を行った。
レセプションであいさつした吉村知事は「山形は35市町村すべてに温泉がわく『温泉王国』。泉質も効能も違い、自分好みの温泉を選んで楽しめるのが魅力。温泉はもちろん、旬を迎えたラ・フランスなどのおいしいものもたくさん用意している。山形、そして東北への送客、宣伝への協力を」と訴えた。
レセプションでは吉村知事と、寒河江市出身のタレントでなまりのあるアイドル「なまドル」として人気の佐藤唯さん、佐藤洋詩恵・やまがた女将会会長(かみのやま温泉・古窯)によるトークショーも実施。佐藤唯さんは「山形の温泉はどこも質がいい。温泉で『ほっこり』してほしい」、佐藤会長は「母の『愛』の心でおもてなしします。山形の温泉に入って、癒されて」と語った。
イベントに合わせ16〜18日には、JR東京駅で観光物産市「温泉王国やまがた・うまいもの産直市」をJR東日本の協力を受けて開催。ラ・フランスや同県自慢のコメ「つや姫」などの販売、温泉のPRを行ったほか、ご当地キャラクターらによる観光地PRなどを行った。
東北観光推進機構と5社旅ホ連、東北福幸振興キャンペーンを開始
東北観光推進機構(会長=高橋宏明・東北経済連合会会長)は11月から、大手旅行会社5社の各協定旅館ホテル連盟と共同で、観光振興キャンペーン「もう一度東北 もう一泊 東北福幸キャンペーン」を始めた=写真はチラシ。各旅行会社を通して協定旅館・ホテルに宿泊した人のうち500組1千人に、宿泊券を贈るもの。キャンペーンにより、東北域内への宿泊旅行需要の活性化と、観光による人の流動の促進を図りたい考えだ。
JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、トップツアー、名鉄観光の各協定旅館ホテル連盟と共催する。
キャンペーンに応募するには、域内540軒の宿泊施設に設置のキャンペーンチラシが必要。チラシの裏に付いた専用応募はがきに、各宿泊施設で宿泊確認スタンプを押してもらい、必要事項を記入して郵便で応募する。応募の際には、招待宿泊を希望する都道府県を選ぶ。
当選の場合には域内210軒の対象宿泊施設のうち、希望した都道府県のリストにある宿泊施設に利用者が直接宿泊予約をする。
第1期を来年1月10日まで、第2期を来年1月11日〜3月30日とし、それぞれ250組500人ずつにペア宿泊券を贈る。第1期分の宿泊券の利用期間は来年2月1日〜4月27日、第2期分の利用期間は来年5月6日〜7月20日とした。
「震災以降首都圏からのお客さまの呼び込みに力を入れてきたが、東北域外からの宿泊者に限定しないことで、域内流動の活性化にも寄与したい。当選をきっかけに旅行に誘い合うなどして、1人でも多くの人に東北での宿泊を楽しんでもらえれば」と同キャンペーン事務局の長谷川博樹・東北観光推進機構国内事業部長。
旅行会社のパンフレットなどでの告知なども奏功してか、キャンペーン開始から約3週間で700通の応募があり、出だしは好調という。
ぐんまちゃん家、来訪者が100万人に
認定証を掲げて記念撮影に応じる高岡さん。右から4人目が大澤知事
東京・銀座にある群馬県のアンテナショップ、ぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)の来訪者が21日午前、100万人に達した。8月27日に90万人を達成してから3カ月弱での大台乗せとなった。
100万人目となったのは千葉県市川市在住の高岡紀子さん(38)。友人の兼子千恵さん(40)と歌舞伎鑑賞の途中に寄った。
高岡さんは「(100万人目とは)思ってもいなかったので少しビックリしました。ぐんまちゃん家に来たのは2回目ですが、群馬県にはけっこう足を運んでおり、草津温泉には4回も行きました」とニッコリ。
大澤正明知事から100万人目の認定証と副賞の宿泊券(3万円相当)、観光国際協会の田村亮一理事長からぐんまちゃんのぬいぐるみなどが贈られた。
100万人目の到達日を予想するクイズには約300通の応募があり、44人が21日を当てた。抽選で目黒区の在住者が1等賞(2万円相当の宿泊券)を射止めた。
100万人達成を記念し、22日からセールを始め、24日には県産農畜産物フェアを開催した。
中四国7市が東京タワーでイベント、ゆるキャラ集合
中四国の7市(岡山、倉敷、広島、福山、呉、下関、松山)の東京事務所が連携し、19日、東京タワーで「瀬戸内フェア」を開いた。あいにくの雨にもかかわらず、家族連れや団体客など約5千人が来場した。
東京タワー内に特設会場を設け、観光パンフレットや各市のノベルティを配布。ノベルティはタワーの高さ(333メートル)に合わせ333個を用意したが、またたく間になくなったという。
この日の目玉は各市のマスコットキャラクターによる参加者とのじゃんけん大会=写真。岡山の「ミコロ・ハコロ」や倉敷の「Gパンダ」、松山の「よしあきくん」、下関の「ペン太」などが子供たちとじゃんけんし、勝った子にはスイーツをプレゼントした。
小学生の子供2人を連れた父親は「雨のため展望台からの景色も悪く、ついてないと思ったが、ゆるキャラが見られて良かった。市の名前は知っているが、どんな観光スポットがあるのか分からなかった。機会があれば行ってみたいね」と話していた。
出世大名家康くんが観光PRで全国行脚中
キャラバンカー「天下泰平号」の前でポーズを決めるのは、浜松市のキャラクター「出世大名家康くん」
9日から日本縦断の旅に出ている浜松市制100周年記念のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」が15日、東京に到着。早速、台東区の観光経済新聞社を訪れ「市の(観光)PRをよろしく頼むぞよ」とあいさつした。
家康くんは観光やグルメなど浜松の魅力を全国各地でPRするため、専用のラッピングを施したキャラバンカーで、北海道から九州まで16都道府県(21市区町村)を行脚。9日に市を出発し、12月13日に戻ってくる。
訪問先では地元メディアの訪問やイベント参加のほか、ご当地キャラクターとも面談し、名産品を交換する。東京の前に訪れた山梨県では「武田菱丸」と親交を深めた。岩手や宮城、福島など東日本大震災の被災県にも足を運ぶという。
家康くんはピンクのボディーに自分の顔や市制100年のロゴなどをラッピングしたキャラバンカー「天下泰平号」で本社前に乗り付けた。あいさつをすませると、次の訪問先に向かった。
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