JTBグループのJTBフォト(東京都中央区)が展開する「たびフォトサーチ」は、国内外の観光地や旅館・ホテルが保有する写真や販促資料などを、無料でウェブ上からダウンロードできるサービス。約1年前のサービス開始から、旅行会社を中心に約400カ所が利用登録をした。「旅行会社からは宿泊施設の写真以外にも見取り図を求める声も増えており、観光協会や宿泊施設にぜひ参画をお願いしたい」と同社の宮田悦雄社長。
自治体や観光協会、宿泊施設は、PR用の写真や販促資料を多数保有する。PR用の写真は、旅行会社や制作会社などからの写真提供依頼に応じて、画像を選定し郵送やメールで送付する必要があり、写真管理や送付業務に膨大な手間とコストがかかっている。このサービスを利用すれば、そういった手間やコストの削減が可能。サイトに写真や販促資料などを登録することで、広く閲覧され、PR効果も見込める。
利用者は事前にユーザー登録をする仕組みなので、データ提供者は「誰が」「いつ」「どの」データを「何」に利用したかが分かる。今後の販促活動時の参考になるマーケティングデータ収集が可能だ。また、写真使用での利用制限もかけられるようにした。データの登録料金は年間3万円から。
宮田社長は、「東日本大震災の影響で、観光協会や施設が保有する貴重な写真データなどが喪失してしまった箇所があるのではないか」と懸念している。「データは当社のデータセンターに保存されるので危機管理対策にもつながる」と話す。
この件についての問い合わせ先は、JTBフォト(TEL03・3537・8345、
www.tabiphoto.jp)。