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観光行政 ■第2635号《2011年12月3日(土)発行》    
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震災復興観光推進国民会議が発足、中旬に仙台でシンポジウム
 震災復興観光推進国民会議(会長、西田厚聰・日本観光振興協会会長)は19日、仙台市で「観光で復興を。仙台シンポジウム」を開催する。東日本大震災からの早期復興に向け、観光面で何ができるのかを講演やパネルディスカッションを通じて考える。また、「来年の日中国交正常化40周年のプレイベント」(同会議)として位置づけている。

 会場は青葉区の電力ホールで、1千人の参加を見込んでいる(参加費無料)。韓志強・駐日中国公使や松山良一・日本政府観光局理事長、村井嘉浩・宮城県知事、奥山恵美子・仙台市長らが出席し、挨拶する予定。また、二階俊博・全国旅行業協会会長が記念講演する。パネルディスカッションには又野己知・観光庁次長、高橋宏明・東北観光推進機構会長、浜田健一郎・ANA総合研究所社長、月尾嘉男・東大名誉教授らが出席、復興に対する考えを述べる。

 シンポジウムの模様は人民日報社のニュースサイト、人民網に同時通訳の動画中継で配信する。「中国人に我々の熱いメッセージを伝え、東北の魅力と友情を伝達する」(同)としている。

 同会議は、日中国交正常化40周年の成功と観光による震災からの早期復興を目指し、経済界と観光業界が一体となって新たに結成した組織で、シンポジウムは初めての事業となる。

 同会議の西田会長以外のメンバーは次の通り。

 顧問=二階俊博・全国旅行業協会会長▽金井耿・日本旅行業協会会長▽御手洗冨士夫・キヤノン会長▽溝畑宏・観光庁長官▽松山良一・日本政府観光局理事長

 副会長=大塚陸毅・JR東日本会長▽大橋洋治・ANA会長▽宮原耕治・日本郵船会長▽舩山龍二・日本観光振興協会副会長(実行委員長)▽高橋宏明・東北観光推進機構会長

 会員=張富士夫・トヨタ自動車会長▽三村明夫・新日本製鉄会長▽中村邦夫・パナソニック会長▽池田守男・資生堂相談役▽小林栄三・伊藤忠商事会長▽梅崎寿・東京地下鉄相談役▽森稔・森ビル会長▽岩沙弘道・三井不動産会長▽天坊昭彦・出光興産会長▽黒野匡彦・成田国際空港特別顧問▽久野修慈・塩水港精糖会長▽白石徳生・ベネフィット・ワン社長▽浜口道雄・ヤマサ醤油社長▽増田俊哉・アタリヤ農園社長▽白井克彦・早大前総長▽永井和之・中央大総長▽絹谷幸二・洋画家▽森田実・評論家▽有馬朗人・元東大総長▽月尾嘉男・東大名誉教授



観光地域づくり推進へPF推進機構発足
 観光地域づくりを推進する中核的事業組織、観光地域づくりプラットフォーム(PF)が全国で立ち上がりつつあるが、それらを後押しする「推進機構」がこのほど発足した。同機構は「全国各地の観光地域づくりと集客交流事業の発展に寄与する」とし、フォーラムの開催などを計画している。

 正式名称は「観光地域づくりプラットフォーム推進機構」で、会長は立教大特任教授の清水慎一氏。代表理事はNPO法人ハットウ・オンパク代表理事の鶴田浩一郎氏とNPO法人グローバルキャンパス理事長で、日本観光振興協会理事も務めている大社充氏。大社氏は事務局長を兼務する。

 観光地域づくりPFは着地型旅行商品を販売するため、地域内の旅行商品の提供者と市場(旅行会社や旅行者)をつなぐワンストップ窓口としての機能を担う事業体で、着地型旅行の関心の高まりもあり、徐々に増えつつある。

 同機構は、(1)観光地域づくりに関する情報収集(2)PF設立、事業推進に役立つ情報提供のためのウェブサイトの運営(3)PF経営者のための勉強会や研修会の開催──などを事業目的に掲げる。

 当面、年内をメドにウェブサイトを構築、来年3月には「全国観光地域づくりフォーラム」(仮称)を開催する予定だ。また、人材育成のための資格制度の導入も視野に入れている。



観光庁、スポーツ観光マイスターにマラソンの有森さんら任命
 観光庁はこのほど、スポーツをテーマにした観光をPRする「スポーツ観光マイスター」に女子マラソンなどで活躍した有森裕子さんと、山野を走るトレイルランニングのプロランナー、鏑木毅さんを任命した。国内外にスポーツ観光の情報発信を期待している。

 有森さんは、女子マラソン選手としてバルセロナオリンピックで銀メダル、アトランタオリンピックで銅メダルを獲得。プロランナー引退後もスポーツ振興にかかわる活動に携わっている。

 鏑木さんは、登山競争大会、山岳耐久レースなどで活躍。09年に世界最高峰の大会であるウルトラトレイル・デュ・モンブランで日本人過去最高の3位に入った。現在も現役選手として活躍している。

 今回の任命でスポーツ観光マイスターは16人になった。



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