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地域観光 ■第2636号《2011年12月10日(土)発行》    
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日本温泉協会、地熱開発問題で県協会と緊急会合
11道県の温泉協会会長らが集まった

 日本温泉協会(広川允彦会長)は11月30日、東京都内で「県温泉協会連絡会議」を開催した。各県にある温泉協会との連携強化、地熱問題に対する情報の共有化などが狙いで、初の試み。環境省からは大庭一夫・自然環境整備担当参事官らが出席し、「地熱資源開発に係る温泉・地下水への影響検討会」で取りまとめた温泉資源保護に関するガイドライン(素案)を示すなど、現状を報告した。

 温泉協会によると、県温泉協会は全国に14あるが、この日は北海道、宮城、山形、福島、群馬、長野、岐阜、静岡、和歌山、熊本の各県温泉協会と栃木県温泉保護開発協会連合会の11団体の会長らが出席。また、温泉協会からは広川会長以下、副会長の森行成、根津文博、八木真一郎、山村順次の各氏が出席した。

 冒頭あいさつした広川会長は、「(東日本大震災と東京電力の福島第1原発事故を契機に)地熱発電が脚光を浴びているが、温泉の資源保護の立場から、無秩序な地熱開発には断固反対だ」と述べ、協会の考えを改めて主張。再生可能エネルギー導入促進へ向けて国がかじを切る中、地熱開発問題が再燃していることに強い警戒感を示した。

 大庭参事官は「(省として)地熱は再生可能エネルギーの1つとして進める立場だ」としながらも、「無秩序な開発はできない」と述べ、協会の考えに理解を示した。

 同省は検討会を設け、温泉資源保護のためのガイドライン作りを進めていたが、この日は11月24日の検討会で取りまとめられた素案を提示した。

 ガイドラインは調査井や生産井、還元井など、地熱発電開発の各段階における掘削などについて温泉法における許可、不許可の判断基準の考え方を示すもの。今後、中央環境審議会温泉小委員会で審議し、来春に都道府県にガイドラインを通知する予定。

 素案は関係者に求められる取り組みとして、温泉事業者、地熱事業者双方によるモニタリング及び情報公開の重要性、協議会の設置によるパートナーシップの構築について言及している。特に、協議会については「地熱資源開発の過程のなるべく早い段階から設置することが望ましい」としている。

 会議の中で、団体のトップからは「都道府県の温泉担当セクションに温泉の専門知識を持っている人がいない」「地熱開発の議論を進める際は、既存温泉に影響を与えるとの前提で話を進めるべきだ」「開発には地元の合意が絶対に必要」などの意見が出され、開発がなし崩し的に進むことを警戒した。

 同会議はガイドラインが通知される来春に再び開く予定だ。

 この日出席した各県のトップらは次の通り。

 陰元潤一・北海道温泉協会会長▽佐藤雄司・宮城県温泉協会常務理事▽堀是治・山形県温泉協会会長▽佐藤好億・福島県温泉協会会長▽金沢秀行・栃木県温泉保護開発協会連合会幹事▽岡村興太郎・群馬県温泉協会会長▽布利幡明子・長野県温泉協会事務局長代理▽滝多賀男・岐阜県温泉協会会長▽小松原正信・静岡県温泉協会会長▽森和弘・和歌山県温泉協会事務局▽松崎郁洋・熊本県温泉協会会長 



滋賀で全国ほんもの体験フォーラム、1400人が参加
2日に開かれたパネルディスカッション

 体験型観光を考える「第8回全国ほんもの体験フォーラム」が2〜4日、滋賀県で開かれた。全国各地から体験型観光の受け入れの担い手やコーディネート組織の担当者など約1400人が参加。2日にはパネルディスカッションが行われ、農林水産業や食文化を生かした「ほんもの体験」で地域の活性化を目指すことを再確認したほか、教育旅行に加えて企業研修などの受け入れによる市場拡大などを議論した。

 主催は、滋賀県や県内の市町村などで構成する実行委員会、共催は全国ほんもの体験ネットワーク(世話人=新井徳二・南信州観光公社会長)。

 米原市の滋賀県立文化産業交流会館で開かれたパネルディスカッションは、体験教育企画代表の藤澤安良氏を進行役に、地域や旅行会社の担当者などパネリスト6人が参加。「ほんもの体験が日本を元気にする」のテーマで意見交換した。

 地域で教育旅行の受け入れなどに取り組む事業者らが、教育効果や地域への経済効果の高さを指摘。びわ湖・近江路観光圏協議会・近江屋ツアーセンター所長の田渕正人氏は「ありのままを学んでもらおうという地域の理念が大事だ。ほんものの体験と交流こそが、旅行者にも、住民にもより豊かな暮らしをもたらす。体験型観光は日本を元気にする切り札」と訴えた。

 体験型観光は、教育旅行の受け入れに成果を上げているが、企業研修など一般団体への市場拡大が課題。JTB東日本国内商品事業部団体課長の納代信也氏は「企業研修では社員間のコミュニケーションの向上などが期待されている。ほんもの体験とは人づくりにつながるものであり、その点では教育旅行と変わりはない。旅行会社も情報発信に努め、一般団体にも市場を拡大したい」と語った。

 また、東日本大震災からの復興の取り組みについて、地元漁師らと連携してサッパ船のクルーズを確立した岩手県田野畑村から報告があった。津波被害は甚大だったが、7月末に再開したサッパ船クルーズの参加者は1千人近いという。村役場政策推進課復興対策室の渡辺謙克氏は「参加者には被災地を応援したいという思いがある。津波の被害を学んでもらうプログラムも実施しており、被災地のモデルとなる取り組みにしたい」と語った。

 パネルディスカッションのほか、フォーラムの開催地、滋賀県から、びわ湖高島観光協会会長の古谷仁成氏、三方よし近江日野田舎体験推進協議会副理事長の古道紀美子氏、滋賀県湖北観光連盟・朝日漁業協同組合副組合長の松岡正富氏が、地域資源を生かしたプログラムや民泊の魅力、受け入れの喜びなどを紹介した。

 分科会も滋賀県内各地で開かれ、(1)ほんもの体験交流による地域活性化(2)自治体・広域連携とコーディネート機能の重要性(3)青少年を心豊かに育むほんもの体験(4)体験型観光のマーケットの拡大(5)農山漁村の教育力と民泊に求められるもの(6)環境と地域産業から学ぶ地域の誇り──の6テーマについて議論した。




和歌山県田辺市、復興観光キャンペーンを実施
真砂市長らがキャンペーンを発表

 和歌山県田辺市は11月30日、大阪市のANAクラウンプラザホテルで、台風12号の被害に対する復興観光キャンペーンの記者発表を行った。一般公募による抽選で市内限定の旅行クーポン3万円分を200人にプレゼントするなどの特典を提供する。

 真砂充敏市長は「台風12号は未曽有の大災害だったが、市内の主要道路も復旧し、大型バスも運行可能となった。市として観光安全宣言をしたい」と話した。

 キャンペーンでは旅行クーポンのプレゼントのほか、市内宿泊者を対象に抽選で10万円相当の特別プランのツアーを16組(32人)に、梅やみかんなどの田辺市の特産品(6千円相当)を抽選で400人にそれぞれプレゼントする。

 来年2月には毎週水曜出発のバスツアー「田辺・熊野春呼吸(しゅんこきゅう)ツアー」を5回実施する。参加者負担は宿泊費のみで、バス、語り部、体験費用は市が負担。大阪、和歌山発で熊野古道や龍神温泉、紀州田辺梅林などを巡る。料金は1泊2日(3食、弁当込み)で、1人あたり民宿プランが8500円、旅館プランが1万2千円となっている。



高湯温泉観光協会が「温泉柿」開発、温泉水で渋み抜く
温泉に浮かべた蜂屋柿

 福島県福島市の高湯温泉観光協会は、高湯温泉の温泉水で柿の渋を抜いた「温泉柿」の商品を開発。原発事故の影響で生産が中止となった特産品「あんぽ柿」(干し柿)の材料である蜂屋柿を使った。後藤秀人専務理事(旅館ひげの家専務)は「農家の人たちが悲しい思いをしているなか、商品化で少しでも力になれれば。高湯温泉ががんばっていることも県内外に情報発信したい」と話す。

 桃の漬物などを製造する「みずほフーズ」(福島市)と共に開発した。柿のヘタの部分を12時間ほど高湯の硫黄泉に浸け、その後、密封すると約1週間で渋が抜ける。「ぱりぱりとした食感が特徴。蜂屋柿を生で食べたことのない生産農家の人もその味に驚いた」(みずほフーズ)。

 今年の温泉柿は試作品として1トンほど生産。今月から会員の宿泊施設やドライブインの11軒でデザートや1品料理などに調理して提供している。

 旅館ひげの家では「温泉柿の羊かんを黒マメとミントを添えて夕食のデザートに出している。お客さまからは、柿そのままの味でおいしいととても好評だ」(後藤専務)。

 高湯温泉は09年に開湯400年を迎え、10年6月には温泉地内のすべての宿泊・入浴施設が掛け流しである「源泉かけ流し宣言」も行った。今年は風評被害が広がるなか、温泉水で渋を抜くという明るく楽しい話題の提供で福島と高湯を元気付けたい考えだ。




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