観光経済新聞社は、全国の旅行会社やネットエージェントが選ぶ第25回「にっぽんの温泉100選」の投票を集計し、最終結果を発表した。草津温泉(群馬県)が9年連続となる1位を獲得し、強さを見せつけた。昨年3位で、9月の中間発表でも3位だった由布院温泉(大分県)が追い込みをかけ2位に浮上。一方、昨年および中間発表で2位の登別温泉(北海道)が3位に落ちた。また、同時に「人気温泉旅館ホテル250選」と「5つ星の宿」も発表した。
温泉100選は、旅行のプロである旅行会社やネットエージェントの投票によって、旅行者に支持されている温泉地を把握するのが目的。毎年実施してランキングを発表することで、全国の温泉地が切磋琢磨して地域の魅力づくりを競うことも促している。その審査会は、主催する観光経済新聞社の本社(東京都台東区)で1日に開かれた。
今年の注目は、何と言っても、3月に発生した東日本大震災と福島原発事故がランキングにどんな影響を与えるかということ。しかし、最も気になる東北地域への票を見ると、若干順位を落としているようだが、大きな変動はなかった。
順位に大きな動きがなかったのは100選ランキング全体にも言える。審査会では「上位ほど安定している。温泉の泉質や歴史が高く評価されているからだろう」と分析する。また、順位の上下動は「どれだけ努力したかで決まるようだ」という見方が審査員のほぼ全員の間で共通していた。
後援は、日本観光旅館連盟、国際観光旅館連盟、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会、日本温泉協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会、日本観光振興協会、日本政府観光局、財団法人日本交通公社の9団体。実行委員会は、この国内観光業界を代表する9団体のメンバーによって構成されている。にっぽんの温泉100選は、国内観光業界が認めるランキングと言えよう。
プロが選んだ「第25回にっぽんの温泉100選」発表
プロが選んだ「2011年度人気温泉旅館ホテル250選」発表