福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯(菅野豊社長)はこのほど、東日本大震災からの復興へ食の面で貢献したとして、農水省などが共催する「フード・アクション・ニッポン アワード2011」の「食べて応援しよう!賞」を受賞した。
「アワード」は食料自給率の向上に寄与した事業者や団体の取り組みを表彰する制度。3回目となる2011年度は従来の取り組みに加え、震災からの復興に向けた活動や、被災地に対する支援活動も表彰対象とした。
ホテル華の湯では、福島県産品を使ったビュッフェ「ふくしま応援! 元気応援! ビュッフェダイニング」を2010年から提供。震災で一時中断したが、夏前に復活させ、地元の食材を生かした新しいメニューを開発、提供してきた。
メニューはフードプロデューサーの小倉朋子氏と、同館料理長の斉藤正大氏が共同開発したもの。被災地、浪江町の「なみえの太っちょ焼きそば」を同町以外でいち早く実演コーナーで提供するなど、県産品のPRの一翼を担ったほか、栄養バランスを考えたメニュー構成にしたこと、食材廃棄量を前年の約半分に抑えたことなどが評価された。
表彰式は12月14日に東京都内で開催された。同館では「今後も県産品の活用による新メニューの開発を進め、県内生産者との連携、食品加工会社との協力を通じて『フード・アクション・ニッポン』(食料自給率向上運動)を推進したい」としている。