全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(横山公大部長)は12日、高知市の土佐御苑で第3回県部長サミットを開いた。「夢を勝ち取ろう」をテーマに、異業種の若手経営者2氏による講演と、青年部員を交えてのパネルディスカッションを実施。出席した全国47都道府県の青年部長らは、厳しい経営環境の中で、自らの事業を成功に導くためのヒントを探った。
講演したのは居酒屋チェーンを経営する有限会社てっぺんの大嶋啓介代表取締役と、大阪、東京でホストクラブを経営する株式会社FAKEの井上敬一社長。
大嶋氏は、年間1万人以上が見学に訪れる「元気な朝礼」の実施や、居酒屋日本一を競う「居酒屋甲子園」の創設者として有名。井上氏は、ホスト業界のイメージアップのため、町の清掃や講演活動を積極的に行っている。
大嶋氏は「働いているメンバーの魅力で客を呼べるような店づくりをしている」「企業の成功に必要なのは感動の共有」、井上氏は「夢はいつかかなえるものではなく、毎日かなえるもの」「夢をかなえるため大事にしているのは(誰かを思い描く)セルフイメージだ」などと熱弁。横山部長を交えたパネルディスカッションでも、それぞれの経営哲学を語った。
横山部長は「震災後、旅館の倒産件数は増えているが、しっかりと結果を残している旅館があるのも事実だ。我々は(成果を)しっかりと後世に伝えていかねばならない」と述べた。