世界最大のオンライン旅行会社、エクスペディアが昨年10月に開設した旅行会社専用の日本語予約サイトが好調だ。
サービス名称は「クマの手」。エクスペディアが直販サイトで提供する国内・海外14万軒以上のホテルを旅行会社が自分の顧客に販売できるようにした。基本10%、売り上げに応じて最大11.5%の販売コミッションをエクスペディアが旅行会社に支払う。旅行会社専用のフリーダイヤルも設置している。
エクスペディアの旅行会社向けプログラムは02年にイタリアで開始。現在は世界17カ国で1万7千社以上の旅行会社が導入している。日本では昨年9月にβ版(試験版)サービスを開始。正式開設日の10月3日時点での契約社数は20社だった。これが11月には300社を突破。今年1月末には500社を超える見込みだ。
業務渡航のリーディングカンパニーである日新航空サービスが昨年12月5日に全国20店舗に導入するなど、出張手配での利用が広がっている。全国の中小旅行会社にとっても10%超という高いコミッション率は魅力だろう。
サービス名について同社は「“猫の手”も借りたい多忙な旅行会社向けに、エクスペディア・ジャパンの人気キャラクター『エクスベア』にちなみ『クマの手』と名付けた」と話す。「BtoBで全国の旅行会社と協業し、より多くの消費者にサービスを届けることで、ウィン・ウィン・ウィンの関係を築いていきたい」(同社)。
旅行会社は、クマの手ウェブサイトからのオンライン登録(
http://www.expedia.co.jp/corporate/kumanote.aspx)で利用申し込みができる。