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旅館・ホテル ■第2642号《2012年2月4日(土)発行》    
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リクルート、オンラインカード決済での不正利用分を負担へ
 宿泊予約サイト「じゃらんnet」を運営するリクルートは、同サイトのオンラインカード決済で不正があった場合の取り扱いについて、カード利用金額分を決済代行会社のソフトバンク・ペイメント・サービスとともに2月1日から負担する。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、佐藤信幸会長)がリクルートと協議し、実現した。従来は宿泊施設が負担していたが、「何の落ち度もない宿泊施設が負担するのはおかしい」と、是正を訴えていた。

 クレジットカードが偽造されたり、盗まれたりして不正利用されたとカードの正当な所有者から申し出があった場合、同サイトでは宿泊施設に対してカード利用金額分の支払いを停止、またはすでに支払われた場合は次回以降の支払い分から差し引いて精算していた。「チャージバック」という制度で、決済代行会社のソフトバンク・ペイメント・サービスと宿泊施設の間の「サービス加盟店規約」で定められていた。「消費者保護の施策として、宿泊予約に限定することなく、クレジットカード決済における一般的な制度とされている」(リクルート)という。

 ただ、全旅連によれば、同制度は海外ではほとんど見られず、カード決済を採用する海外系の主な宿泊予約サイトも、カードの不正利用があった場合、宿泊施設の売り上げは保証されている。

 また、消費者がネットを通さず、宿泊施設で直接、クレジットカードで決済する場合、不正利用があっても宿泊施設側の売り上げは保証される。

 宿泊施設では昨年秋から、このカード不正利用に伴うチャージバックが継続して発生。県の旅館ホテル組合を通して、全旅連に相談が持ち上がっていた。

 全旅連は昨年から、リクルートとの「フェイスブック問題」を機に、同社とネット全般にかかわる問題を話し合う場を設けている。この席で昨秋から、カード問題についても話し合われてきた。

 全旅連の要望を受けて1月25日、リクルート側はソフトバンク・ペイメント・サービスの「サービス加盟店規約」の改定を決定。不正利用によるカード利用金額分を、両社で負担することにした。この決定は同27日、同サイトの管理画面で宿泊施設に案内している。

 不正利用対策としてリクルートでは、クレジットカード番号とともに、カード券面に印刷されたセキュリティコードの入力を必須とする機能を昨年11月21日に導入。宿泊施設には同サイトの管理画面を通して不正利用に関する注意喚起を行っている。

 リクルートでは今後、消費者に対しても、不正利用に関する警告を同サイトで行うとしている。また不正利用者の究明に関して、捜査機関へ情報提供を行う際の、宿泊施設側の協力も求めている。



11年の旅館・ホテル倒産は129件、負債1012億円


 帝国データバンクによると、昨年(2011年)1年間のホテル・旅館経営業者の倒産(負債1千万円以上、法的整理のみ)は129件で、前年比33件増加(34.4%増)した。負債総額は1012億1500万円で、同378億8千万円増加(59.8%増)した。東日本大震災の影響で4〜6月に倒産件数が急増。年間の件数では2000年以降の最多を記録した。

 5月の倒産件数は20件で、2000年以降の月別で最多を記録した。「東日本大震災による自粛ムードなど、間接的被災が経営を圧迫した」(帝国データバンク)。また6月まで前年11月から8カ月連続で10件以上の2ケタと、特に上半期に高水準で推移した。年間総数は2009年以来2年ぶりに100件の大台を突破。2008年の123件を超え、2000年以降の最多を記録した。

 年間の負債総額は2009年(1148億800万円)を下回ったが、同年以来2年ぶりに1千億円の大台を突破した。月別では、3月に220億3千万円と、2009年4月以来の200億円超えとなった。3〜5月に3カ月連続で100億円を突破するなど、震災発生後に高水準で推移した。




東京の総合案内所27社が共同サイトを創設
 東京の総合案内所27社が1月26日、共同でPRを行うサイト(http://tokyo-soan.jp/)を立ち上げた。日本全国の2千強の旅館と共に各社を紹介している。運営組織として「東京総合案内所連合会」を設立し、3月に開く総会まで臨時に新橋会所長の山内一広氏が会長を務める。

 サイトでは、北海道から沖縄までの地区別の旅館一覧に同会所属の総合案内所名を付記。リンクから移動したページで各総合案内所を紹介し、予約を受け付ける仕掛け。

 東京総合案内所連合会では今後、参加会社を増やしたい考え。会報の発行や情報交換、懇親も図っていく。

 参加する27社=アーバンネットワーク、ガイドセンター亀井、カワムラチェーン、関西予約センター、紀行会、北の国旅館連盟、掬泉会、九州観光旅館連絡会、山水会、山友会、信濃路会、新橋会、スパネット、全温予約センター、大京予約センター、東海予約センター、東京リザーブセンター、東北信予約センター、長野県観光旅館センター、白鳥会、ふくいリザーブセンター、プレッサ、北海道ツーリストセンター(HTC)、むさしの手配センター、森谷案内所、もみじ会、予約センター東京企画



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